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講義名:
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哲学②
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教員:
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栗原 仁
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単位:
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2
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学部:
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カテゴリ:
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キャンパス: | |
開講時期: | 春学期 |
開講学年: | |
昼夜区分: | |
曜日・時限: | 金曜 2時限 |
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授業のテーマと目標 |
哲学思想的観点からフランスの現代作家アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『星の王子さま』を読む。
そのテクストに対する多様な読み方の可能性を受講者と共に探りたいと思う。
基本的に授業内容は大きく分けて以下の3つの部分から構成される予定である。
1)講義形式によるテクストへの検討
『星の王子さま』に対するさまざまな読み方の実例を、担当教員の考えも交えつつ、講義形式によって紹介していきたい。
2)テクストの具体的指定箇所への検討
次回の授業までの検討範囲を指定するので、必ず出席者はその箇所を再度丹念に読んでくることを前提としたい。
また、何人かの学生諸君に、各範囲ごとの各自の感想・疑問・注目点等を述べてもらい、時間が許す範囲で全体での討議も進める。
3)出席学生による発表
希望する学生がいる場合には、各自の発表を授業に取り入れたい。
発表テーマに関しては『星の王子さま』をテクスト素材として、各自の問題意識からの分析・検討を施したものを内容とする。
発表後には出席者全員との質疑応答に臨んでもらう。
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学士力 |
【汎用的スキル】
A-1 自分の意見をわかりやすく伝えることができる。
A-2 相手の意見を丁寧に聞くことができる。
C-10 意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
F-15 問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
【専門的スキル】
I-8 他者の立場を理解し、尊重しつつ、自分の意見も主張できる
K-19 多様な情報を収集し、分析できる。
M-28 他者を肯定的に理解することができる。
M-29 対人コミュニケーション理論にもとづいたコミュニケーションができる。
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授業の内容と計画 |
第1回:授業ガイダンス/「読む」ことの可能性
第2回:作者サン=テグジュペリとその時代
第3回:「献辞」と「あとがき」/「おとな」と「こども」
第4回:回想と出会い①(第1〜2章)
第5回:回想と出会い②(第3〜4章)
第6回:王子さまの星とその住人①(第5〜7章)
第7回:王子さまの星とその住人②(第8〜9章)
第8回:6つの惑星とその住人①(第10〜12章)
第9回:6つの惑星とその住人②(第13〜15章)
第10回:地球とその住人①(第16〜19章)
第11回:地球とその住人②(第20〜25章)
第12回:別れと想起①(第26章)
第13回:別れと想起②(第27章)
第14回:近代批判としての『星の王子さま』
第15回:授業のまとめと学期末レポートの提出
※初回のガイダンス授業には必ず出席すること。
※履修者は第2回目の授業までに必ずテクストの一読を終えておくこと。
※授業中、感想小レポートの提出がある場合あり。
※以上の授業内容を踏まえ、学期末に『星の王子さま』に対する各自の読み方の成果をレポートにまとめて提出してもらう予定である。
※原則的にはフランス語の知識は問わない。
※授業の進度によって順番や内容を一部変更する場合がある。
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事前学習・事後学習 |
【事前学習】
次回の授業までの検討範囲を指定するので、必ず出席者はその箇所を再度丹念に読んでくることを前提としたい。
自分の感想や意見を書きとめておくこと。
【事後学習】
自分の感想や意見のみならず、授業中に聞いた他の学生による発言もノートにまとめておくこと。
※履修者は第2回目の授業までに必ずテクストの一読を終えておくこと。
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アクティブラーニングの実施 |
自らの感想や意見を述べ、他の出席学生と意見交換や討議(ディスカッションあるいはディベート)を行う。
希望者による発表(プレゼンテーション)あり。 |
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成績評価方法と基準 |
授業への参加度・積極性等(40%)
学期末レポート(60%)
以上の要素による総合評価。 |
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学生へのメッセージ |
受講者は単に受け身の姿勢で講義を聞くだけではなく、たとえ素朴な内容であっても自分の感想や意見を持つこと。
また同時に、自分以外の出席者の感想・意見に広く耳を傾け、共に考える場としてもらいたい。
※公共交通機関の遅延等、正当な理由のない遅刻は原則的には認めないこととする。
※欠席に関しても文書によって理由を示してもらう場合あり。
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オフィスアワー |
基本的には、授業開始前と終了後の教室において。
また、本授業の担当教員は金曜2限から3限まで大学にいるので、できるだけ昼休み中も講師室にて対応したいと思う。 |
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教科書・参考書 |
【教科書】
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『星の王子さま(オリジナル版)』(内藤濯訳)、岩波書店、2000年
(ISBN 9784001156768)
※近年、同書は数多くの翻訳書が出版されているが、今回は内藤濯訳のうちでもハードカバーで横書きカラー版を共通テクストに指定しておきたい。
【参考書】
塚崎幹夫『星の王子さまの世界 読みくらべへの招待』、中公新書、1982年
山崎庸一郎『星の王子さまの秘密』、弥生書房、1994年(新装版)
片木智年『星の王子さま学』、慶應義塾大学出版会、2005年
三野博司『「星の王子さま」の謎』、論創社、2005年
藤田尊潮『「星の王子さま」を読む』、八坂書房、2005年
マリーズ・ブリュモン『「星の王子さま」を学ぶ人のために』(三野博司訳)、世界思想社、2007年
三野博司『「星の王子さま」事典 』、大修館書店、2010年 |
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