講義情報
講義名: 文化人類学
教員: 小林 真生
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:火曜 5時限
授業のテーマと目標
文化人類学は文化を切り口として、身近な風習を問い直すことも、自分とは全く接点の無い海外の文化を研究することもできる学問です。私たちはどうしても一つの場所に止まっていると、その心地よさから「自分たちの文化(社会)が一番優れている」と考えてしまう傾向があります。しかし、すべての文化にそうした価値があることが文化人類学の基本となります。そこで、本授業では日本をはじめとする東アジア各国の文化を検証しながら、受講生の皆さんが身近な文化も、余り馴染みのない文化も相対的に捉えられる能力を獲得する機会にしてもらいたいと思います。
学士力
C 自分たちの文化・異文化を理解し認める力(受容性)
10 意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。

F 情報収集-分析-解釈-表現・発信する力(課題を解決する力)
15 問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
授業の内容と計画
1  イントロダクション-文化人類学とは何か
2  東アジアとその文化
3  フィールドワーク
4  家族・親族関係
5  宗教
6  ジェンダー
7  社会関係
8  植民地主義
9  エスニシティ
10 移民
11 国境を越える
12 多文化共生
13 観光
14 経済
15 まとめ-身近な話題から考える
 定期試験(定期試験は実施しない)
事前学習・事後学習
事前学習として、教科書の該当部分を30分間、読んできて下さい。授業内容に対する理解が格段に進みます。また、事後学修として、授業で扱ったテーマに対して「自分の経験とどのように連関しているのか」を検討してみて下さい。それが最終レポートを考える良い契機となります。
成績評価方法と基準
授業への参加度 50%、最終レポート 50%
学生へのメッセージ
普段の何気ない生活の一コマに疑問を持ったり、海外旅行をした際に日本との違いを発見するといった出来事が文化人類学の第一歩になります。授業では教科書の事例はもちろんですが、教員がその他の地域の事例を伝えたり、学生の出身地の話なども聞きながら文化について学び、考える場所を提供します。良い授業を共に作り上げるため、皆さんの積極的な発言を期待しています。
オフィスアワー
質問は授業終了後に受け付けます。資料等の細かい質問については、授業中に公開する教員のメールアドレスへ連絡を取って下さい。
教科書・参考書
上水流久彦・太田心平・尾崎孝宏・川口幸大編『東アジアで学ぶ文化人類学』昭和堂、2017.