講義情報
講義名: T1-(保特)福祉と養護
教員: 上田 征三
単位: 2
学部:
カテゴリ: 保育士特例科目
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:曜 0時限
授業のテーマと目標
本特例履修科目は、「社会福祉」「子ども家庭福祉」「社会的養護」の科目の目標・内容をもとに、幼稚園教諭免許状(専修・一種・二種)を有し、幼稚園教諭として3年かつ4,320時間以上の実務経験がある(見込みでも可)方が、子育て支援機関や家庭との連携については一定の経験を積んでいることを考慮し、「社会福祉・子ども家庭福祉・社会的養護の意義と役割、制度の実施体系等」および「施設養護の実際」のほか幼稚園等での勤務経験では得られない内容等を中心に構成している。
具体的には、以下の点について学ぶことを目指す。

1.「社会福祉」と「子ども家庭福祉」に関わる児童の人権や家庭支援について理解する。
2.「社会福祉」と「子ども家庭福祉」の制度や実施体系等について理解する。
3.「子ども家庭福祉」と「社会的養護」に関わる児童の権利擁護と支援について理解する。
4.「子ども家庭福祉」と「社会的養護」の制度や実施体系等について理解する。
授業の内容と計画
1.社会的養護の意義と変遷
1)社会福祉の制度と法体系
2)子ども家庭福祉の制度と法体系
3)社会的養護の制度と法体系

2.児童の権利擁護と社会的養護
1)社会福祉の歴史的変遷
2)児童の人権擁護と社会福祉

3.子ども家庭福祉の一分野としての社会的養護
1)家庭支援と社会福祉
2)子ども家庭福祉の理念と歴史的変遷

4.社会的養護の原理Ⅰ-養育
1)多様な保育ニーズへの対応について

5.社会的養護の原理Ⅱ-保護
1)社会的養護の制度と実施体系
2)被措置児童等の虐待防止

6.社会的養護の原理Ⅲ-治療的支援

7.社会的養護の原理-自立支援

8.社会的養護の原理-生命倫理観の醸成

9.社会的養護の制度と実施体系
1)社会的養護の制度と実施体系

10.施設養護の実際
1)社会福祉施設等
2)乳児院
3)児童養護施設

11.施設養護の実際
1)障害児の入所施設

12.施設養護の実際
1)児童自立支援施設
2)情緒障害児短期治療施設

13.家庭養護と施設養護
1)里親制度

14.社会的養護の現状と課題
1)「社会福祉」「子ども家庭福祉」「社会的養護」についてのまとめと課題
成績評価方法と基準
中間試験(択一式問題、30点)、単位修得試験(課題レポート、全章、70点)。
学生へのメッセージ
一般の新聞はもちろんのこと、福祉関連の専門新聞や関係雑誌にも目を通して、重要記事や論文を整理されるといいでしょう。
オフィスアワー
水曜日10:30~12:00
教科書・参考書

【教科書】※教材一覧表をご参照ください。

【参考書】櫻井
奈津子『保育と児童家庭福祉』(第2版)みらい、2016