講義情報
講義名: T5-(幼特)教職原論
教員: 石田 成人
単位: 2
学部:
カテゴリ: 幼稚園特例科目
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:曜 0時限
授業のテーマと目標
1.幼児教育に携わる一定の経験を有する指導者を対象として、今までに教育現場で培ってきた実践の見直しと背景にある理論について再確認の場や機会とする。

2.日々の職務や園を取り巻く今日的な新たな課題を取り上げた具体的事例をもとに、「自分はどのように考え、どのようにするのか」明確にし、実践的力量を高める。

3.幼児教育を担う中堅教員として、社会の変化や多様性などを踏まえ、自らの置かれた立場や職責を理解し、今後の理念ある教育実践の大切さに気付くことができる。
授業の内容と計画
授業の概要

この科目は、特例による通信教育課程を履修する現職の中堅指導者を対象とする開講科目です。教職原論では、教師としての理念、指導や支援の背景にある考え方、組織のあり方など、日々の教育実践の根底に関わる内容と保護者対応や発達障害、危機管理など教育現場で直面する今日的課題を取り上げます。毎時間毎に現実に則した「事例」をもとにして、自らの考えや対応、構想をまとめることを通して、指導者としての確たる「理念」や力量を磨き、高めていきます。日々の職務の多忙さゆえ、実践の連続するなか、自らの生き方や理論についてこの授業を通して学べるようにカリキュラムを構成してあります。


授業計画

1.求められる教師としての「理念」1 ~変化する社会、子ども、保護者から~

2.求められる教師としての「理念」2 ~教師としての節目の今を考えることから~

3.組織の鍵をにぎる中堅教員 ~中堅教員ならではの力量とその活躍から~

4.「肯定的評価観」と「共感的理解」とは1 ~指導者としての意識改革から~

5.「肯定的評価観」と「共感的理解」で2 ~伸びる芽が伸びた子どもの姿から~

6.個に応じた指導や支援とは ~一人一人のよさや可能性を引き出すことから~

7.大変な教師の仕事 ~増える仕事量、求められる質の高い仕事の現状から~

8.組織の一員としての自覚と言動 ~園長や中堅教員の果たす役割から~

9.発達障害の子どもへの指導や支援1 ~先ず障害への理解から~

10.発達障害の子どもへの指導や支援2 ~指導者の人間性が反映されることから~

11.危機管理を求められる時代1 ~「まさか」でなく「もしかして」の発想から~

12.危機管理を求められる時代2 ~身近な教育活動場面で起こることから~

13.中堅教員として生きる道1 ~人権感覚や感性を高めることから~

14.中堅教員として生きる道2 ~少子が及ぼす影響を常に念頭に置くことから~

15.新たな時代のなかで ~外国籍児童生徒への指導や支援から~
成績評価方法と基準
中間試験も単位修得試験もともにテストを行います。
中間試験の範囲は第1章から第4章までとし、100点満点で評価します。また、単位修得試験の範囲は第5章から第8章までとし、100点満点で評価します。中間試験および単位修得試験の配点は正誤問題20問(2点×20)、穴埋め問題20問(3点×20問で記述式)とします。
「教職原論」のテキストを熟読すれば解答することができる問題内容です。
学生へのメッセージ
日々の多忙な職務のなか、改めて自分のために学びの場や時間を持つことは、難しいことです。是非、この機会に実践の背景にある理論や考え方に目を向け、今後の指導や支援に役立てていただきたいと思います。扱っている内容は、私が指導行政や学校で勤務をしている際に体験したことなどをもとに構成されています。また、現場で勤務する皆さんにとって今もこれからも避けて通ることができない問題や課題を厳選して取り上げました。事例に似たことに直面している受講者にとっては、まさに生きて働く学習になることでしょう。単なる単位取得のために受講することは無味乾燥なことです。時間と労力などをつぎ込むなか、これからの自分のため、押しも押されもせぬ中堅教員としての磐石な地位を築いていただきたいと思います。私は、そのために受講者の先生方のために尽力する覚悟でおります。一期一会を大切にしましよう!!
その他
この科目は第5タームの科目です。
教科書・参考書
【教科書】※教材一覧表をご参照ください。