講義情報
講義名: 生涯発達心理学(K2B~F)
教員: 高橋 一公
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:金曜 2時限
授業のテーマと目標
授業概要
 子どもが大人へと成長する発達的変化の過程を理解し、出生時から児童期までの子どもを対象に、子どもの心理的特性とその発達的変化の過程をさまざまな角度から学習する。また、現代の高齢社会を鑑み成人期以降の発達についいても学習を進めるとともに、人間の発達や行動の変化を乳幼児期から老年期までを、トピックスを踏まえながら考察していく。
 

授業の具体的目標
  この授業では、獲得や喪失を含めて生涯の中で起こる変化を発達と考える。発達現象を生涯発達という視点を持ってみると「発達では何が重要なテーマかを考える」「家族とともに生きている人間を考える」「新しい概念、枠組みに気づく」という3点に注目することが求められる。これ等を考察し理解することを目標とし授業を進める。

授業で取り扱う内容
  幼児、児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程(障害のある幼児、児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程を含む。)

学士力

汎用的スキル
【社会性】 6.自分と周囲の人々や物事の関係性を理解できる
【受容性】 10.意見の違いや立場の違いを理解し、受け入れることができる
【課題を解決する力】 16.獲得した知識・技能・態度等を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる
専門的スキル
【保育・授業場面で活かせる力】 16.子どもの行動を把握し、分析・考察できる
【園所内・校内業務および園所外・校外で活かせる力】 19.多様な情報を収集し、分析できる

授業の内容と計画
第1回  生涯発達心理学の基礎
第2回  生涯発達心理学の理論:成長・成熟の過程
第3回  生涯発達心理学の理論:生涯発達のプロセスと発達課題
第4回  胎児期期から新生児期まで:個体の発生
第5回  乳児期の発達:個性の発現
第6回  幼児期の機能と発達:基本的生活習慣の獲得
第7回  幼児期の社会性:集団生活の始まり
第8回  児童期の発達:他者とのかかわりを通して
第9回  乳児期から幼児期に生じる発達に関わる問題(発達障害を中心に)
第10回 青年期の特徴と自我同一性の獲得:己を知ること
第11回 青年期から成人期へ:職業選択と社会生活
第12回 家族の形成と発達:家族システムの発達
第13回 中年期の発達と危機:人生の正午
第14回 エイジングと心理的変化:「老い」への対応
第15回 「死」への対応:死に対する態度と準備
成績評価方法と基準
 授業への参加およびその態度、まとめ課題、単位取得試験の成績等により評価します。
 試験による評価の割合を60%程度とし、まとめ課題、授業への参加態度などの割合40%を加えて総合的に評価します。
学生へのメッセージ
 この授業は半期15回2単位の科目であるため、授業前学習および授業後学習を60時間必要とします。各自計画的な学習を心がけてください。
 下記の教科書を使用します。授業に出席する前に必ず教科書を読み、予習をしておきましょう。授業では教科書を読むことはしません。教科書の内容に加えて関連知識について触れることが多いと思います。しっかりとノートをとることが大切です。
 授業の資料は事前にコルズにアップします。各自授業前にプリントアウトして持参してください。授業の終わりには毎回まとめ課題を提出していただきます。

  質問があれば、遠慮なく質問し、わからないところを残さないようにしましょう。
オフィスアワー
春学期は木曜日10:30~12:00
秋学期は火曜日10:30~12:00
教科書・参考書
【教科書】
生涯発達心理学15講/高橋一公・中川佳子編著/北大路書房
【参考書】
家族の関わりから考える生涯発達心理学 / 尾形和男編 / 北大路書房 
エイジング心理学 老いについての理解と支援/谷口幸一・佐藤眞一編著/北大路書房
乳幼児心理学への招待[改訂版] 子どもの世界づくり/内田伸子著/サイエンス社