音楽実技ⅡA
●授業概要
幼稚園・保育所・小学校において行われる音楽活動に必要となる鍵盤楽器演奏、歌唱の技術を身につける。幼稚園・保育所で用いられる様々な楽曲や、小学校学習指導要領で定められた歌唱共通教材24曲を中心に扱う。併せて、楽譜を読み解いて分析し(アナリーゼ)、自分の技術に応じてアレンジを行う。
発表会を行い、人前で演奏することを体験する。
●具体的目標
・歌唱共通教材を知り、レパートリーを増やす。
・楽譜をアナリーゼし、アレンジするための知識・技術を習得する。
・コードネームの基礎的な理論を習得する。
・子ども達の歌唱活動を発展させるための技術を習得する。
【汎用的スキル】
C自分たちの文化・異文化を理解し認める力(受容性)
9文化・社会と自然に関する知識を理解できる。
E常に学び、向上を続ける態度(生涯学習力)
14目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
F情報収集―分析―解釈―表現・発信する力(課題を解決する力)
16獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
第1回 ガイダンス、音楽実技ⅠBの総括
第2回 ト長調・ヘ長調の主要三和音
第3回 楽譜を読み解く ~調を判定する~
第4回 イントロをつける ~曲の末尾を用いて~
第5回 発表会形式の試験と講評
第6回 ニ長調の主要三和音
第7回 イントロをつける ~主和音(Ⅰ)を用いて~
第8回 コードネーム ~アルファベットが示す音~
第9回 コードネーム ~長3度と短3度、よく用いられるダイアトニック・コード~
第10回 発表会形式の試験と講評
第11回 コードネーム ~セブンス・コード~
第12回 根音と和音による伴奏
第13回 オルタネーティング・ベースと和音による伴奏
第14回 コードネーム ~まとめ~
第15回 発表会形式の試験と講評
※試験の回数と形態は変更される場合がある。
※発表会の課題曲は、おもに歌唱共通教材の中から、履修者ひとりひとりのレベルや状況に合わせて決定していく。
※個人レッスンの時間を多く取る。そのため、学習者によっては、上に示したものと異なる順序で学習をすすめる場合もある。
実技試験の点数、音楽理論についての筆記試験、毎回の授業やレッスンへの取り組み姿勢等から総合的に評価を行う。
ピアノの演奏技術を習得し、子ども達との音楽活動を構成する技術を獲得することは、音楽教育の観点からはもちろん、学級経営や子どもとのコミュニケーションの観点からも重要です。初心者であっても、練習と理論の学習を続けていくことで、確実にレベルアップしてゆくことが可能ですので、安心して取り組んでください。
指導を行う前提として、まず指導者自身が音楽に親しみ、楽しんでいることがとても大切です。履修者によっては練習環境の確保が難しいと思いますが、日常的にピアノに触れ、歌をうたって、練習をするように心がけましょう。
毎回の授業は、練習の時間ではなく「1週間の練習の成果をみせる場」であると心得ましょう。
木曜17:00-18:00
上記は音楽実技ⅠA~ⅣBの授業運営を担当する専任教員(森薫)のオフィスアワーである。
大学音楽教育研究グループ編『大学ピアノ教本』 教育芸術社 木許隆監修『うたのファンタジー』 圭文社 音楽の授業づくり研究会編『新・音楽の授業づくり』教育芸術社 ※小幼履修モデルの学生のみ