国語表現
本科目は、大学生活において研究発表や研究論文に必要な表現力、また、将来の社会生活において必要となる表現力を育成する。 この表現力の根本となるものは、自分の考えや客観的な事実を筋道立てて正確に分かりやすく表現できる能力である。前半は、この根本となる能力の育成を中心とする。具体的には、日常言語レベルの論証の構造をもとにして表現できる能力を育成していくことになる。形式的な論理構造の理解に終わらないよう、実際の表現を分析することを通して,実感的に論理構造が捉えられるような流れとなっている。 後半は、様々な表現形式に応じた実践的な表現力を育成することを目的とする。「表現形式ごとに表現の仕方に違いがあるのではなく、前半で学んだ論証の構造がすべての表現の中核となっており、それを応用していけばよいのだ」ということを捉えられるようする。前半と同様に、実際の表現を分析していくことを中心とする。 〇授業の具体的目標
1. これからの社会において必要な表現力について理解する。 2. 表現の根本となる能力(論証能力)について理解し、実の場で論証することができる。 3. 論証能力を中核とした様々な形式に応じた表現の在り方を理解し、実の場で用いることができる。