講義情報
講義名: 哲学
教員: 渡邊 智寛
単位: 2
学部:
カテゴリ: 一般教育科目
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:木曜 5時限
授業のテーマと目標
哲学の思考法、問いの立て方を学び、身近なテーマについて自ら考えてみる。
学士力
A【社会性】―6.自分と周囲の人々や物事の関係性を理解する
C【受容性】―2.意見の違いや立場の違いを理解し、受け入れる
G【創造力】―2.情報や知識を多角的、論理的に分析し、表現できる
授業の内容と計画
第1回:講義の進め方について
哲学とは何か
第2回:哲学の源流から
・西洋哲学の特徴
・自然哲学
アテナイ期の哲学①
・ソフィスト
・ソクラテス
第3回:アテナイ期の哲学②
・プラトン
・アリストテレス
第4回:中世哲学
・教父哲学
アウグスティヌス
・スコラ哲学
トマス・アクィナス               
第5回:近代哲学①
・デカルト
大陸合理論、自我について、理性の用い方、二元論
・ロック
イギリス経験論、自己同一性
第6回:近代哲学②
・カント
批判哲学、ア・プリオリな総合判断、道徳律
第7回:近代哲学③
・ヘーゲル
弁証法、絶対精神、労働、歴史
第8回:近代から現代へ①
・ニーチェ
善悪の価値転倒、永劫回帰、超人、力への意志
第9回:近代から現代へ②
・フッサール
現象学、超越論的還元
・キルケゴール
実存、実存の三段階
第10回:近代から現代へ③
・ハイデガー
存在論、死に向かう存在、本来的な自己
第11回:近代から現代へ④
・ソシュール
記号論、言語の構造、ラングとパロール
第12回:現代哲学①
・サルトル
無神論的実存主義、実存は本質に先立つ、自由の刑
第13回:現代哲学②
・メルロ=ポンティ
両義性の哲学、身体論
第14回:現代哲学③
・レヴィ=ストロース
構造主義、インセスト・タヴー
第15回:現代哲学④
・フーコー
知の考古学、エピステーメー、人間の終焉
レポート提出
成績評価方法と基準
レポートによる評価(100点満点)

アサインメント:
講義内容に応じ、必要な場合に適宜与える。

レポート:
テーマ設定や形式等の詳細は講義中に説明する。
学生へのメッセージ
講義では、長い年月人間を対象に探究を続けてきた哲学を扱います。哲学になじみのある人は少ないと思いますが、これまでなされてきた哲学の営みをヒントに、わたしたちにとって身近で素朴な疑問を皆さんの頭で実際にいろいろ考えてみることを目指します。これらのテーマはすべて身近で素朴でありながら、多くの人にとって、普段少しも顧みることないようなものばかりです。なお、知識をたくさん詰め込んだり、難しい理屈をこね回すことを講義の主な目的とはしていません。
講義内容は難解ですし、試験も簡単ではありません。選択科目である以上、常識的な受講態度も要求します。履修登録の前に熟考してください。
オフィスアワー
履修期間中の木曜13:00~14:30
教科書・参考書
人間存在論