講義情報
講義名: 文化人類学
教員: 佐藤 喜久一郎
単位: 2
学部:
カテゴリ: 一般教育科目
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:木曜 2時限
授業のテーマと目標
テーマ
文化人類学は人類の文化を総合的に学ぶ学問です。かつてこの学問は「非西欧的」で「前近代」的な生業を営む小規模の集団を調査対象に、「伝統的な文化」について研究する学問だと見なされていました。しかし、研究者が現実の問題に目を向けるようになったことや、非西欧タイプの人類学者が増加したことにより、現代では学問の枠組みが大きく変化しています。この授業では文化人類学入門として、各テーマ別に主題をたてて基礎的な事項を概論的に講義するとともに、こうした傾向のなかで議論されてきた幾つかの問題を取り上げ、現代文化人類学の特徴を分かりやすく解説します。まずは文化人類学的な考え方に親しんでください。

①文化人類学の基礎的事項を理解する。
②文化人類学の現代的潮流を理解し、文化相対主義の考えを身につける。

学士力
社会と関わって活きる能力 A-2 相手の気持ちや意見を丁寧に聴く。
自分自身が身に付けるべき資質 E-13 卒業後も自律・自律して学習できる。
G-20 既存知識を活用して新しい価値を生み出す。
授業の内容と計画
  1. 文化人類学とはなにか
  2. 「人間」はなぜ「文化」を必要とするか
  3. 「文化」と言語
  4. 文化とパーソナリティ
  5.  環境と適応
  6.  経済システム
  7.  親族、年齢集団
  8.  宗教、儀礼、神話
  9.  政治
  10. エスニシティ
  11. グローバル化
  12. 文化変容
  13. 観光
  14.  ポストコロニアリズム
  15.  サブカルチャーと現代文化
成績評価方法と基準
期末レポート(あるいは期末試験)(70%)出席点(30%
学生へのメッセージ
毎回の講義でキーワードを示します。講義後にはそれらを復習し、内容を吟味しておいてください。
その他

障害のある学生への対応

講義第一回目の終了後に教員へ相談してください。その相談に基づき、個別具体的に対応を行います

教科書・参考書

教科書は特に指示しません。

【参考書】浜本満ら編
『人類学のコモンセンス―文化人類学入門』 学術図書出版社

綾部恒雄編 『文化人類学最新術語100 弘文堂

綾部恒雄編 『文化人類学15の理論』 中公新書

その他、事典を持っておくと便利です。使いやすいものとして、『文化人類学事典』弘文堂 をあげておきます。