脳科学論
授業概要
近年脳が心の基盤であることが明らかにされつつあります。しかし、このような理解はどのような科学的認識の中で形成されてきたのでしょうか。講義では、まず脳および脳とこころの関係についての認識の歴史を振り返り、現在、どのような到達時点にあるのかを考えます。また、脳―神経系の構造と機能について「科学的に」知る方法論を概説し、このようにして得られた脳の知識が社会(発達・教育・障害の理解)にどのような影響を及ぼしているかを考えます。
授業の具体的目標
1. 脳と心の関係の認識の歴史を知る2. 脳の基本的構造を知る3. こころの捉え方の歴史を知る4. 現在の脳研究の方法論を知る5. 脳科学の社会的影響について考える
1. 脳と心の関係の歴史2. 脳の構造の認識の歴史3. 脳の活動の単位としての神経細胞の活動を知る4. 脳の基本的構造を知る5. 心って何?その考え方の変遷6. 脳の働きをどのようにして知るか:その方法論と実際7. 現代社会における脳科学:様々な啓蒙書に見える脳科学 8. 発達・教育と脳科学9. 発達障害と脳科学10. 精神障害と脳科学11. 脳科学の今後の課題
授業への参加度(出席・課題提出・授業態度など)30%と、校外学習への取り組み(10%)、課題レポートの成績60%を成績評価の対象とします。
時間 : 月曜日 12:10~12:40
場所:非常勤講師室 本館4F