講義情報
講義名: 環境科学【春】
教員: 山村 雅宏
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:月曜 3時限
授業のテーマと目標

授業概要

  人類共通の課題である環境問題の基礎から理解させることを目的として、問題がどのようなメカニズムで発生し、人間が環境をどのように変革してきたかについての科学を学ぶ。しかし、環境科学の対象は複雑であり、抱える問題は不確実性が大きく総合科学と言われるゆえんである。私たちは自ら環境形成者としての自覚を持ち、行動することの重要さを考えることが大切である。序章では環境問題の種類と性格について概観し、第1章から5章までは日本国内に起こる環境破壊の現状と対策について、第6章から11章までは地球規模の問題や諸外国で発生している問題を取り上げた。第12章は応用として環境評価についてまとめた。

授業の具体的目標

1.環境問題のメカニズムを追及し対処への取り組む態度を養う
2.廃棄物等の都市型、生活型の環境汚染の現状と対処方法を理解させる
3.地球温暖化現象について世界の取り組みの必要性を理解させる
4.地球環境汚染による人類生存の危機と環境アセスメントを理解させる
 

授業の内容と計画
序章  環境問題と環境科学
 1、環境問題とはどのようなものか 2、環境をどうすればよいか
 3、環境科学の役割
第1章 大気汚染
 1、古くて新しい問題 2、ばいじん 3、硫黄酸化物
 4、窒素酸化物
第2章 上水道と生活廃水処理
 1、上水道 2、下水道と浄化槽
第3章 水質汚濁と土壌汚染
 1、有機汚染 2、富栄養化 3、鉱工業排水 4、土壌汚染
第4章 悪臭と騒音
 1、感覚公害 2、悪臭 3、騒音
第5章 廃棄物とリサイクル
 1、廃棄物処理法 2、一般廃棄物 3、産業廃棄物
第6章 有害物質の基準
 1、なにが有害物質か 2、基準の設定 3、規制基準
第7章 オゾン層
 1、紫外線 2、フロンとオゾン 3、オゾン層保護
第8章 地球温暖化
 1、地球温暖化のメカニズム 2、地球温暖化の未来
 3、地球温暖化対策
第9章 越境する大気汚染
 1、酸性雨 2、光化学オキシダント
第10章 世界の淡水資源
 1、水の世紀  2、国際河川
第11章 中国の資源と環境
 1、ケーススタデイ対象としての中国 2、食料需要と水・廃棄物
 3、エネルギーと大気環境 4、政府の対策
第12章 環境の評価
 1、環境アセスメント 2、ライフサイクル・アシスメント
 
成績評価方法と基準
1、平常点:期末テスト:(中間小テストを含む)、出席点,の総合評価による。
学生へのメッセージ
 自然破壊など環境問題について私たちのできる解決方法や行動を互いに話し合い、討論などの授業を通して創造性やチャレンジ精神を身につけましよう。また 楽しい授業を進めるため、各自が社会的ルールを守りマナーに気をつけ、互いに個性を認め合い尊重し合うように努力しましよう。
オフィスアワー

時間:月曜日:14:30~15:30

         

場所:4階 非常勤講師控室

教科書・参考書
文系のための 環境科学入門 /藤倉 良・藤倉まなみ著/ 有斐閣 / 教科書

「環境科学 日本化学会編 / 市村貞二郎他 / 東京化学同人 / 参考書」
「環境問題と環境科学 / 佐島群巳他 / 国土社 / 参考書」