芸術と人間
◆授業概要 アート(造形美術)は目に見えるモノだが、人にとって、目に見えないモノゴトの方が見えるモノゴトよりもはるかに重要であることが多い(人の心のように)。ところが、その重要なモノゴトに関する探究は目に見えるモノゴトを通してのみ可能である。この授業は、見えるモノゴト(アート)を通して見えないモノゴトの探究について扱う。題材は、身近な暮らしの中のアートを中心に取り上げる。人は、誕生の赤ちゃんから人生のさまざまな諸側面において、実に多種多様な目に見えるアートと出会い関わりながら「人の中で人になる」プロセスを辿る存在である。この授業は、「人は人の中で人になる」プロセスで出会うアートとの関わりについて論究する。 ◆授業の具体的目標 アートの探究が、実は人間の本質探究でもあることと、暮らしの中の何気ないアートがもたらす意味や影響について自分なりに探究するきっかけを見つけてもらいたい。
1、授業内容・進め方説明。第1回、暮らしの図記号ジャングル 2、子ども社会の図記号アート(図記号リテラシー) 3、身近に見られる3億年~7000年前のアート 4、畏敬のアート(1)人智を超えたパワーとの共存・共生アート 5、畏敬のアート(2)人智を超えたパワーをおそれ敬うアート・妖精妖怪たち 6、和の美意識(1)食べる五感のアート 7、和の美意識(2)「間」のアート 8、「図と地」アート・~見えるモノで見えないモノを探る~ 9、子どもの「図と地」表現~子どもの表現の見方~ 10、サンタ探究(1)サンタは何者?(起源と 11、サンタ探究(2)政治・経済・文化・暮らしとの関係 12、子どもが出会う初めてのアート!おもちゃ 13、子どもと絵本アート 14、子どもの成長発達とアートとの関係(泥遊びや空き箱工作の意義) 15、まとめ&レポート提出
規定の出席日数・平常授業の内容に関する質議・及び最終回の提出レポート