講義情報
講義名: 現代社会と倫理
教員: 渡邊 智寛
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:木曜 5時限
授業のテーマと目標

○授業概要
倫理学全体の概要を知り、それに基づき現代社会が抱えるさまざまな倫理的問題を考える。

 

○授業の具体的目標
社会に生きる個人として、社会に対する判断力・倫理観を形成することを目指す。
現代社会が抱える倫理的諸問題に関し、対立する意見・考え方を分析することで、それぞれの立場を擁護する議論を学ぶ。
これらを通じ、価値観の多様化が指摘される現代社会において、「ほとんどすべての意思決定には倫理的側面が含まれ」ながらも、「何が“正しい”かを一義的に決定することは困難」であり、しかしながら「社会的相互行為によって社会生活が営まれている以上、そこには“正しさ”の一致点が存在しなければならない」ことをみていく。

授業の内容と計画
第1回: オリエンテーション
「現代社会と倫理」の講義内容と進め方について
第2回: 倫理学の基礎①
倫理学とはどのような学問か
第3回: 倫理学の基礎②
倫理学の基本課題(1) 「行為・規範・法」
第4回: 倫理学の基礎③
倫理学の基本課題(2) 「正義・平等」
第5回: 倫理学の基礎④
倫理学の基本課題(3) 「人格・自由・他者」
第6回: 現代社会の倫理学
応用倫理学――環境倫理と生命倫理
第7回: 現代社会が抱える倫理的問題①-1
「科学・技術と倫理」 問題の分析
第8回: 現代社会が抱える倫理的問題①-2
「科学・技術と倫理」 問題の整理と今後の展望
第9回: 現代社会が抱える倫理的問題②-1
「情報と倫理」 問題の分析
第10回: 現代社会が抱える倫理的問題②-2
「情報と倫理」 問題の整理と今後の展望
第11回: 現代社会が抱える倫理的問題③-1
「医療と倫理」 問題の分析
第12回: 現代社会が抱える倫理的問題③-2
「医療と倫理」 問題の整理と今後の展望
第13回: 現代社会が抱える倫理的問題④-1
「環境と倫理」 問題の分析
第14回: 現代社会が抱える倫理的問題④-2
「環境と倫理」 問題の整理と今後の展望
第15回: 単位修得試験
成績評価方法と基準

レポート(50点)

平常点(50点)

 

1. アサインメント: 講義内容に応じ、必要な場合に適宜与える。

2. レポート: 講義で扱ったテーマのなかから、問題意識をもって取り組むことのできる課題を選択し、調査・分析したうえで自らの考えを述べる。提出日や形式等の詳細は講義中に説明する。

3. 発表、授業(討議)参加

学生へのメッセージ

 現代社会が抱えるさまざまな倫理的問題は、すなわちわたしたち自身の課題です。にも関わらず、省みられることが少ないように思えてなりません。みなさん自身が自らの問題としてそれらを考え、誰のモノ真似でもない意見を形成していただければと思います。

 講義では、毎回担当者を決め、発表してもらいます。発表者以外の参加者には、積極的に発言せねばなりません。発表や発言は、当然ながら評価対象となります。

 また、資料のほとんどはCoLSで配布します。前日にチェックして、各自ダウンロードする必要があります。

オフィスアワー
履修期間中の木曜13:30-14:30, 16:40~17:40。
その他
適宜資料を配付
教科書・参考書
必要なし