講義情報
講義名: 脳科学論【秋】
教員: 小谷 博子
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:月曜 3時限
授業のテーマと目標

授業概要

 近年脳が心の基盤であることが明らかにされつつあります。しかし、このような理解はどのような科学的認識の中で形成されてきたのでしょうか。講義では、まず脳および脳とこころの関係についての認識の歴史を振り返り、現在、どのような到達時点にあるのかを考えます。また、脳―神経系の構造と機能について「科学的に」知る方法論を概説し、このようにして得られた脳の知識が社会(発達・教育・障害の理解)にどのような影響を及ぼしているかを考えます。

 

授業の具体的目標

1. 脳と心の関係の認識の歴史を知る
2. 脳の基本的構造を知る
3. こころの捉え方の歴史を知る
4. 現在の脳研究の方法論を知る
5. 脳科学の社会的影響について考える

授業の内容と計画

1. 脳と心の関係の歴史
2. 脳の構造の認識の歴史
3. 脳の活動の単位としての神経細胞の活動を知る
4. 脳の基本的構造を知る
5. 心って何?その考え方の変遷
6. 脳の働きをどのようにして知るか:その方法論と実際
7. 現代社会における脳科学:様々な啓蒙書に見える脳科学 
8. 発達・教育と脳科学
9. 発達障害と脳科学
10. 精神障害と脳科学
11. 脳科学の今後の課題

成績評価方法と基準

 授業への参加度(出席・課題提出・授業態度など)30%と、校外学習への取り組み(10%)、課題レポートの成績60%を成績評価の対象とします。

学生へのメッセージ
 脳についての予備知識は必要としませんが、講義の理解を促すため、あらかじめ教科書に眼を通しておきましょう。勉強は復習に重点をおき、関係する参考書にして勉強しましょう。勉強をしてわからない点があれば積極的に質問にいらしてください。自らが積極的に動くことが確実な理解の一歩です。
オフィスアワー

時間 月曜日  12101240

場所:非常勤講師室 本館4F

教科書・参考書
徹底図解「脳のしくみ」 / 中村克樹 / 新星出版社 / 教科書