講義情報
講義名: フランス語②
教員: 栗原 仁
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:金曜 4時限
科目番号(科目ナンバリング)
XAFC106A
授業のテーマと目標
【テーマ】
この授業は、まったく初めてフランス語を学習する皆さんを対象にしています。
基礎的かつ最低限の文法と会話を習得するフランス語の入門授業です。
初めてフランス語を学習する場合、まず会話をしてみたいという気持ちは実に大切ですが、簡単な挨拶程度ならいざ知らず、暗記だけに頼っているとコミュニケーション能力も頭打ちになってしまいます。
そこで、言葉の仕組みとしての文法を理解することによって、自ら発信する表現の可能性を広げて行きましょう。

【目標】
具体的には以下の2つが到達目標です。
1)会話運用に必要となる最低限の初級フランス語文法が理解できた
2)挨拶や自己紹介等、まずは最低限の習慣的日常会話が習得できた
・相手からの定式的な発言を聞いて理解できる最低限の能力を養成すること(聞き取り)
・限られた語彙や構文表現でも自分から発言できる最低限の能力を養成すること(口頭発信)
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP2:研究する力を身につけること。
DP-CP4:社会に貢献する力を身につけること。
DP-P1:教養的知識・技能を身につけること。
DP-P4:人間性や心の豊かさを培うスキルを身につけること。
DP-C1:教養的知識・技能を身につけること。
DP-C4:人間性や心の豊かさ培うスキルを身につけること。
DP-M1:個人をみつめる力を身につけること。
DP-M2:他者と関わる力を身につけること。
身につけるべき学士力
A-1:文化や社会と自然に関する知識を理解できる。
B-3:卒業後も自律・自立して学習できる。
B-4:目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
C-6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
D-8:自然や社会的事象について、様々な表現方法を用いて分析し、他者に伝達できる。
E-14:他者と協調して行動できる。
M-48:他者を肯定的に理解することができる。
授業の内容と計画
【授業スケジュール】
第1回:授業ガイダンス/アルファベ/数字(1-10)/綴り字記号等
第2回:(第0課)「挨拶をしましょう」/文字の読み方と綴り字の規則
第3回:(第1課)「テオとユリが自己紹介します」①/主語の代名詞/動詞êtreの現在形/国籍
第4回:(第2課)「テオとユリが自己紹介します」②/第1群規則動詞(-er動詞)の現在形/職業/疑問文
第5回:(第3課)「ユリがテオの店を訪れます」/名詞の性数/冠詞
第6回:(第4課)「兄弟・姉妹について話します」/動詞avoirの現在形/否定文/数字(11-30)
第7回:(第5課)「テオがユリの妹について尋ねます」/形容詞の性数/形容詞の位置/所有形容詞
▶︎授業内確認テスト①(第1〜4課)
第8回:(第6課)「テオはユリを食事に誘います」/指示形容詞/人称代名詞強勢形/縮約
第9回:(第7課)「2人が週末の予定を話します」/疑問代名詞que/近接未来
第10回:(第8課)「モン=サン=ミシェルを訪れます」/部分冠詞/命令文
▶︎授業内確認テスト②(第5〜7課)
第11回:(第9課)「モン=サン=ミシェルで満ち潮を待ちます」/非人称構文/疑問形容詞quel
第12回:(第10課)「テオがユリを両親に紹介します」/人称代名詞/数字(40-100)
第13回:発音と音読の最終確認
▶︎授業内確認テスト③(第8〜10課)
第14回:総復習と整理

【テスト等】
定期試験は実施しませんが、毎回の授業冒頭に書き取り小テストを実施します。
また、上述のスケジュールに示した通り、ほぼ3〜4課ずつ進んだところで確認のテストを実施します。

【その他】
原則的にテキスト内の基礎的な練習問題は授業中に時間をとって解答してもらい、疑問点はその場で解消できるようにします。
テキストの他にも補助プリントを配布して、受講者の皆さんが充分に初級フランス語を理解できるよう配慮します。
授業の前後には指定された最低限の覚えるべき表現を身につけられるよう練習して下さい。

※初回のガイダンスには必ず出席して下さい。2回目から出席する場合には書面にて初回の欠席理由を提出して下さい。
※指定教科書を入手することなく授業に来ることはお断りいたします。
※授業の進度や社会情勢の変化に従って順番や内容を一部変更する場合があります。
事前学習・事後学習
【事前学習】
毎回の授業内で、次回まで書けるようにしておくべき単語や文を指定しますので、覚えてくるようにして下さい。(約2時間)
次の授業冒頭で書き取り小テストを実施します。

【事後学習】
できるだけ授業当日中に、その日に扱ったテキストの内容を復習しておいて下さい。
また、次回の授業冒頭で実施される書き取り小テストへの準備は復習としての側面も持っているので必ず行って下さい。(約2時間30分)
アクティブラーニングの実施
会話練習では必ずグループ学習の時間(グループワーク)を設けます。
ICTの活用
適宜、CoLSを活用して学生からの質問を受けつけたり、音源教材等の配布に利用する予定。
成績評価方法と基準
【成績評価基準】
授業で設けた目標に到達し、身につけるべき学士力を修得したと見なされた場合に単位を認定します。

S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している
C:到達目標を達成している。
EF:到達目標を達成していない。

 【評価方法】
基準に達しているか否かは以下の方法で判断します。
授業への参加状況と積極性(20%)/毎回の書き取り小テスト(20%)/授業内確認テスト(60%)

以上の評価配分に沿って、各項目を総合して100点満点で評定を算出しますが、授業進行に従って若干変更する場合もあります。

【出欠基準】
公共交通機関の遅延等、正当な理由のない遅刻は原則的には認めないこととします。
欠席に関しても文書によって理由を提示してもらう場合があります。
やむを得ない場合であっても、遅刻(授業開始20分以内)2回で1回の欠席と見なし、欠席は計3回までとします。
なお、指定教科書を入手することなく授業に来ることはお断りいたします。
試験・課題に対するフィードバック方法
できるだけ確認テスト解説や質問回答は授業中に口頭で行う予定です。
学生へのメッセージ
初めてのフランス語なので不安もあるとは思いますが、ゆっくり進めて行きますので心配無用です。
テキストも無理なく基本表現を消化していけるものを選びました。必ず各自で入手して下さい。
発音も恥ずかしがらずにまず声に出してみましょう。
オフィスアワー
授業開始前と終了後の教室において。
またCoLSやメールを活用して質問を受けつけます。
教科書・参考書
【教科書】
藤田知子/田辺保子/長沼圭一/櫻井幸子『トライ!フランス語』、駿河台出版社、1800円 (ISBN 9784411008251)

【参考書】
授業中にプリントを配布して紹介します。