講義情報
講義名: 学校安全(モチベ)
教員: 宮田 美恵子, 小菅 英恵, 真家 英俊
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:金曜 4時限
授業のテーマと目標
<テーマ>
学校保健安全法に基づく学校安全管理体制の必要性や、学校保健、交通安全、防犯、および防災など子ども達の安全に関する学校内外の現状やあり方、および家庭や地域と連携した学校安全のあり方についてオムニバス形式で講義する。
<到達目標>
1.学校生活をはじめ、家庭や地域など日常生活において、幼児・児童・生徒に起こりうるさまざまなリスクについて理解を深める。
2.幼児・児童・生徒が、園や学校で安全に生活するための安全管理体制について理解するとともに、家庭や地域と連携した取り組みの必要性についても理解し、効果的な安全教育を実践できるようになる。
3.指定された学士力を修得する。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-M1:個人をみつめる力を身につけること。
DP-M2:他者と関わる力を身につけること。
身につけるべき学士力
C-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
G-20:状況や変化に沈着な対応を行い、適正な行動ができる。
K-43:組織内外の人たちと連携・協業できる。
L-47:モチベーションやリーダーシップに関する専門的知識に基づいて行動できる。
N-53:国内外の社会情勢を理解する広い視野をもつことができる。
N-54:組織経営を円滑化する戦略的な思考ができる。
授業の内容と計画
第1回:真家
学校安全の概要と進め方、授業の進行に係る説明、学校安全の位置づけとその意義
第2回:真家
学校保健の領域と構造
第3回:真家
学校における疾病予防と健康増進
第4回:真家
児童生徒の健康に関する現代的課題
第5回:小菅
学校安全と幼児・児童・生徒の交通事故の実態
第6回:小菅
幼児・児童・生徒の認知能力の発達と交通行動
第7回:小菅
安全教育における交通安全への動機づけと学習理論
第8回:小菅
学校・地域における交通事故防止と交通安全教育の手法
第9回:宮田
通学路における犯罪被害と地域ぐるみの防犯対策
第10回:宮田
犯罪発生の基本原理と対処マニュアル
第11回:宮田
学校への不審者侵入事件と安全管理体制の構築
第12回:宮田
学校安全における防犯教育の実際
第13回:宮田
家庭、地域と連携した学校安全のあり方
第14回:真家
自然災害と防災教育

定期試験:実施しない

担当者によって授業時間帯が異なる場合があります。
授業の進行状況や社会情勢によって変更する場合がある。
事前学習・事後学習
事前学習:次回授業の内容について担当教員の指示に従って学習し、必要に応じて関連事項を調べておく(2時間)。
事後学習:授業内容を振り返り、ノートにまとめる。レポートなど課題を作成する(2時間30分)。
アクティブラーニングの実施
学習内容に応じた課題についてグループワークやディスカッションなどをおこなう。
ICTの活用
学校安全にかかわる事故、事件および災害など社会問題となった事例について、インターネットで検索して調査したり、ワードによるレポートの作成などパソコンを使用した学修を行う。
実務経験を生かした授業の実施
第5回~第8回 小菅
研究所研究員/安全教育サービス開発
全国の交通事故統計データをもとにした事故分析、ならびに安全教育サービスの開発に関わる実務経験を基に、幼児・児童・生徒の事故実態や、地域における事故防止対策事例、安全教育例などを示す。

第9回〜第12回 宮田
子どもの緊急時行動特性等の全国調査分析に基づいて開発したプログラムにより、全国の幼・保、小・中学校等において安全教育授業を担当した経験から、また防犯のまちづくりや被災地支援の経験に基づいて講義を展開する。
SDGsに係る科目
目   標:3「すべての人に健康と福祉を」
ターゲット:3.6「2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる」
内   容:交通に参加するあらゆる年齢のすべての人々の健康の確保に向け,我が国の交通事故実態の理解,および実態に即した科学的な交通事故防止や交通事故による被害低減に関する基礎的な考え方を理解することを目標とする.

成績評価方法と基準
<成績評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している
C:到達目標を達成している
E ・F:到達目標を達成していない
<評価方法>
各担当教員がそれぞれの配点において評価し、それらを合計した100点満点で最終的に評価する。
全授業回数を通してすべての出席が原則であるが、履修規程に示されている必要な出席回数(全体の3分の2以上の出席)を充足していることが評価の前提となる。
授業での積極的な参加状況も評価の基準となる。また、小テストやレポート等による評価と授業の参加態度などによって総合的に評価する。
学生へのメッセージ
本授業は、中学校・高等学校の教育職員職員免許取得のための必修科目である。学校現場での児童・生徒の健康・安全を確保することが学校の重要な使命であるが、地域との連携なども重要な要素となる。そうしたことを踏まえて、教員となったときに一人の教員として何を意識し、何をしなければならないか、また、学校だけではなく地域ぐるみで児童・生徒の健康・安全を確保し、教育環境を整えていくといった観点をもって学修してほしい。
オフィスアワー
各授業開始・終了時に若干の時間を設けるほか、各担当者の指示を受けるか、直接相談時間・方法(メール)など相談して決定する。
教科書・参考書
教科書:各授業担当者から指示する。
 
参考書      「小学校学習指導要領」「同 解説」/「幼稚園教育要領」「同 解説」
(第6回~第9回)「子どものための交通安全教育入門:心理学からのアプローチ」(大谷,ナカニシヤ出版,2016),
「交通心理学入門」(石田・松浦編,企業開発センター交通問題研究室,2017)
(第10回~第13回)うちの子、安全だいじょうぶ?新しい防犯教育(宮田, 新読書社, 2018)、東日本大震災と子ども-3. 11あの日から何が変わったか(宮田, 地域社会研究所, 2016)
(第10回~第13回)地域コミュニティと教育:地域づくりと学校づくり(玉井・夏秋編、岩永・宮田分担) 放送大学教育振興会、2018)