講義情報
講義名: 社会的養護Ⅱ(K2C)
教員: 横畑 泰希
単位: 1
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:金曜 4時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCKD325A
授業のテーマと目標
【テーマ】
春学期開講の「社会的養護Ⅰ」を総論とすれば、この「社会的養護Ⅱ」は各論であり、とくに支援の実際について学んでいくこととなる。社会的養護で求められる支援とは、日常生活支援、治療的支援、自立支援と多岐にわたるが、それぞれの支援について事例検討を中心として学んでいく。

【到達目標】
1.子どもの理解を踏まえた社会的養護の基礎的な内容について具体的に理解する。
2.施設養護及び家庭養護の実際について理解する。
3.社会的養護における計画・記録・自己評価の実際について理解する。
4.社会的養護に関わる相談援助の方法・技術について理解する。
5.社会的養護における子ども虐待の防止と家庭支援について理解する。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
  • DP-CP1:専門的知識と技能を身につけること
  • DP-CP3:資格に適う力を身につけること
  • DP-C2:教育・保育・福祉等に関する職能を身につけること
  • DP-C3:専門的知識・技能を利活用できる就業力を身につけること
身につけるべき学士力
  • A-2:意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
  • C-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
  • F-17:自己の良心及び法規範・社会のルールに従って行動できる。
  • J-32:場面に必要な表現ができる。
  • K-39:多様な情報を収集し、分析できる。
  • K-40:子どもの行動を把握し、分析・考察できる。
授業の内容と計画
第1回
オリエンテーション/社会的養護の現状と課題
第2回
家庭養護・施設養護の基本的視点
第3回
児童養護施設での支援(子どもの視点から考える)
第4回
児童養護施設での支援(施設職員の視点から考える)
第5回
児童養護施設の自立支援と退所後の生活
第6回
乳児院での支援(子どもの視点から考える)
第7回
乳児院での支援(施設職員の視点から考える)
第8回
母子生活支援施設での支援について
第9回
福祉型障害児入所施設での支援について
第10回
医療型障害児入所施設での支援について
第11回
家庭養護(里親・ファミリーホーム)での支援(子どもの視点から考える)
第12回
家庭養護(里親・ファミリーホーム)での支援(里親の視点から考える)
第13回
社会的養護における支援の計画と記録、自己評価
第14回
フォスタリング機関と地域福祉

定期試験:実施しない

※授業の進行状況や社会情勢によって、変更する場合がある。
事前学習・事後学習
本科目は2単位授業ですので90時間の学修を必要とし、授業外での学習(事前、事後)は62時間が必要です。1回の授業あたりで換算すると、概ね4時間30分の事前学習と事後学習が求められます。

【事前学習】(概ね3時間)
  • 次回授業に向けて、指定教科書の該当章、あるいは事前配布資料等を熟読し、内容理解を済ませること。
  • 上述内容理解に基づき、他の文献やwebで知識を広めておくこと。
  • 上述二点の学修を踏まえ、質問を所定の方法で提出すること。
  • 担当教員が提示する事前学習課題に取り組み、所定の方法で提出すること。
【事後学習】(概ね1時間30分)
  • 授業内容を各自で振り返り、知識の定着化を図ること。
  • 担当教員が提示する事後学習課題に取り組み、所定の方法で提出すること。
アクティブラーニングの実施
  • 事前学習で当日授業内容の知識習得を済ませていることを前提とし、当日の授業では質疑応答を積極的に取り入れ、知識の深化を図るような反転授業を取り入れます。
  • 演習授業として、事例検討を中心としたグループディスカッションを取り入れます。
ICTの活用
  • 事前学習課題、事後学習課題、事前質問、事後質問等はすべて、コルズを通して行ないます。
  • 事前学習、事後学習に必要となる資料、及び映像についても、コルズを通して配布、配信を行ないます。
実務経験を生かした授業の実施
  • 【実務経験】:臨床発達心理士としての心理臨床経験/保育現場での実務経験
  • 【実務経験を生かした授業】:心理士としての実務経験、保育現場での実務経験をもとに、適宜事例などを交えながら授業を展開します。
成績評価方法と基準
【成績評価基準】
  • S:到達目標を完全に成している。 
  • A:到達目標をほぼ完全に成している。
  • B:到達目標を十分に成している
  • C:到達目標を成している
  • E・F:到達目標を成していない。
【成績評価方法】
  • 事前学習課題25%、事後学習課題25%、グループディスカッション25%、期末レポート25%
  • 上記4点の評価に、授業態度・参加状況の加減点を入れた総合的判断によって最終成績とする。
試験・課題に対するフィードバック方法
事前学習課題、事後学習課題を授業資料とし、同時に提出された質問も含めて、授業内でフィードバックする。
学生へのメッセージ
  • 私語、携帯やスマホの操作は厳禁とします。躊躇なく退室を命じます。
  • 授業開始時刻から20分以上の遅刻は規定により欠席となります。また、授業中に体調不良等での離席であっても、20分以上離席が続いた場合は欠席となります。
  • 20分以内の遅刻であっても、遅刻3回につき欠席1回としてカウントします。
オフィスアワー
初回授業時に提示します。
教科書・参考書
教科書:春学期「社会的養護Ⅰ」の指定教科書を引き続き使用します。(鈴木幸雄・梶原敦・美馬正和(編著) 2022 社会的養護Ⅰ-「新しい社会的養育ビジョン」の理解に向けて- 同文書院)
参考書:適宜提示します。