講義情報
講義名: キャリア形成論
教員: 石橋 里美
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:金曜 3時限
科目番号(科目ナンバリング)
XAHC107A
授業のテーマと目標
テーマ
「キャリア」は仕事を含む人生全体を意味します。過去・現在・未来と連なっていくものであり,一人ひとりが生涯を通じて実践していくものです。人生100年時代、就職後も、さらに成長,発達を遂げながら職場,家庭,地域社会,プライベートな場面などで,さまざまな役割を果たしキャリアを形成していくことになります。この授業ではキャリア発達・モチベーション・ストレス対処に関わる学問的知見を土台として、キャリアを自ら開発していくうえで重要となるテーマを取り上げます。受講生のキャリア形成および能力開発の一助となることを目指します。

目標
① キャリア発達の諸理論を理解し、広い視点で自身のキャリアを考えられるようになる。
② 社会的・職業的自立に必要な能力を理解し、自身の能力開発課題を明確化できるようになる。
③キャリア形成に関わるモチベーション・リーダーシップ・ストレス対処に関する知見を理解し、自らのキャリア開発へ踏み出すことができるようになる。
上記①~③の目標を達成することで、以下に示す「身につけるべき学士力」を修得する必要がある。

卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-M1-個人をみつめる力を身につけること。
DP-M2-他者と関わる力を身につけること。
DP-P4-人間性や心の豊かさを培うスキルを身につけること。
身につけるべき学士力
B-3:卒業後も自律・自立して学習できる。
B-4:目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
E-14:他者と協調して行動できる。
F-18:よりよい社会を実現するために、自らの資質を活かして積極的に社会に関与できる。
G-19:自らを律して行動できる。

授業の内容と計画
第1回
授業の内容、学習到達目標の説明
自立とは何かを考える
第2回
社会的・職業的自立に向けて必要となる能力(1)人生100年時代の社会人基礎力
第3回
社会的・職業的自立に向けて必要となる能力(2)収束的思考と拡散的思考
第4回
主観的キャリアと客観的キャリア:「いい人生だったと!」と思えるキャリアの歩みを考える
第5回
キャリア発達論(1)スーパーの理論・シャインの理論
第6回
キャリア発達論(2)ブリッジスの理論
第7回
キャリア発達論(3)ホランドの理論
第8回
社会経済環境の変化を前提としたキャリアの学説
第9回
キャリア形成とモチベーション(1)キャリア形成のためのモチベーションマネジメント
第10回
キャリア形成とモチベーション(2)職務満足・達成動機:働く自分の姿をイメージする
第11回
キャリア形成とモチベーション(3):目標を掲げて生きる
第12回
キャリア形成のためのリーダーシップ能力開発
第13回
キャリア形成とソーシャルサポート:支えあう人と人
第14回
ワーク・エンゲイジメント:「ワーク・エンゲイジメント」が高い人の働き方を考える

定期試験:実施しない
※授業の進行によっては、変更する場合がありうる。
事前学習・事後学習
授業以外に以下の事前・事後学習が必要。
・事前学習:次回授業で扱う範囲について教科書をあらかじめ読み、必要に応じて関連事項について調べておく。(2 時間程度)
・事後学習:授業内容を振り返り、要点を自分なりにまとめる。授業で学習したことについての実践を試みる。(2 時間程度)
アクティブラーニングの実施
調査学習(与えられた課題に対して、授業中や授業外学習において自ら情報収集を行い取り組む)、グループワークを実施する。
ICTの活用
・学習対象への思考や理解を深めるために、適宜 ICT を用いて授業を行う。
・コンピュータやプロジェクターなどを活用して、資料などの提示や共有を行う。 
・Colsを用いてテストや課題を提供し自主学習を促す。

SDGsに係る科目
目標:8「働きがいも経済成長も」
ターゲット:8.5「2030年までに、若者や障害者を含むすべての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、ならびに同一労働同一賃金を達成する。」
内容:この授業では、キャリア形成に関わる理論や学説を理解し、自らのキャリア開発へ踏み出すことができるようになることを到達目標とする。授業のテーマに即して、生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事について理解することも到達目標とする。
成績評価方法と基準
授業で設けた目標に到達し、身につけるべき学士力を修得したとみなした場合に単位を認定する。
<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している
A:到達目標をほぼ完全に達成している
B:到達目標を十分に達成している
C:到達目標を達成している
E・F:到達目標を達成していない
<評価方法>
基準に達しているか否かは以下の方法で判断する。
授業中課題80%・授業内で実施する理解度確認テスト20%として総合的に判断する。
試験・課題に対するフィードバック方法
提出された課題の内容について授業内に解説する。
学生へのメッセージ
学生諸君の受講状況などにより、講義の予定が変わることがあります。遅刻2回を欠席1回として扱います。特別な事情がある場合は申し出てください。事情を聞いた上で判断します。
自身の「働くこと」「生きること」について展望し、「キャリア設計」を考え、実践していく力を身につけてほしいと思います。
オフィスアワー
講義時に伝達します。
教科書・参考書
教科書:『キャリア開発の産業・組織心理学ワークブック第2版』 石橋里美(著) ナカニシヤ出版
参考書:講義中に適宜指示する。