講義情報
講義名: 対人コミュニケーションスキル②
教員: 日向野 智子
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:金曜 2時限
科目番号(科目ナンバリング)
XBJE305A
授業のテーマと目標
【テーマ】
本授業では、対人コミュニケーションに影響を及ぼす諸要因を理解するとともに、コミュニケーションスキルや社会的スキルが、円滑な対人関係の運用にいかに重要な役割を果たしているのかについて、講義、ゲームやディスカッション、課題を用いて、体験的に学習する。主として、言語的・非言語的コミュニケーション力に着目し、情動の伝達や感受、共感、集団討議などに必要なスキルについて学ぶ。
【目 標】
1.対人コミュニケーションにおいて重要な要素が何かを理解できた。
2.自己理解を深めるとともに、価値観・意見・立場は人それぞれであることを理解できる。
3.自分自身の対人コミュニケーションのスキルを見つめ、良い点、直したい点を理解できる。
4.授業で修得した知識・経験を日常生活に活用できるようにし、対人関係適応力を高める。
5.これらの目標達成を通して、本科目で定める学士力を習得する。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
CP1:専門的知識と技能を身につけること。
CP4:社会に貢献する力を身につけること。
P2:心理学に関する専門的知識と技能を身につけること。
P4:人間性や心の豊かさを培うスキルを身につけること。
身につけるべき学士力
E-11:自分の意見をわかりやすく伝えることができる。
A-2:意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
C-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
I-29:状況に応じた社会的スキルを身につけている。
I-28:他者の立場を理解し、尊重しつつ、自分の意見も主張できる
I-26:他者の立場に立ち、共感的に理解し関わることができる
授業の内容と計画
第1回
対人関係におけるコミュニケーションの機能,スキル測定1
第2回
自分を知り他者を知る
第3回
自己概念を探る
第4回
コミュニケーションにおける非言語チャネルの役割
第5回
観察力を磨く
第6回
アサーションと傾聴
第7回
人間関係の広がり
第8回
自己の感情表出を知る
第9回
アンガーマネジメント
第10回
問題解決
第11回
価値観の多様性
第12回
多様な視点1
第13回
多様な視点2
第14回
スキル測定2 ソーシャルスキルトレーニングとは、全体のふりかえり

※定期試験:実施しない
※授業の進行状況や社会情勢などによっては、内容を変更する場合があります。
事前学習・事後学習
【事前学習】
 授業前にはこれまで実施したワークやその時に感じたことなどを振り返っておくことを求めます。(2時間)
【事後学習】
 授業で体験した内容について、実生活とを結びつけて思考し理解を深めてもらうために、その体験をどのように感じ、何を学び、今後の実生活の中でどのように生かしていこうと思うか、ふりかえりレポートを執筆してもらいます。また、体験したコミュニケーションやソーシャルスキルについて、調べて理解を深めてください(2時間30分)。
アクティブラーニングの実施
 この授業は、ソーシャルスキル・トレーニングに根差した体験型学習を取り入れ、ゲームやワーク、ディスカッションを毎回行います。他者とコミュニケーションをとることが必須であり、積極的に発言したり、他の受講生と協調して課題に取り組んだりすることが重要です。

 ワークを通して感じたことや気づいたこと、意見、今後の目標などをクラス内で共有します。受講生のコメントから、多様な考え方に触れてさらに自分自身の考えを深めることができるよう努めてください。
ICTの活用
・学習対象への思考や理解を深めるために、適宜ICTを用いて授業を行います。
・ふりかえりの提出は、CoLSのアンケート機能を利用します。
CoLSのアンケート機能を用いて、感じたことや意見、今後の目標などをクラス内で共有します。
実務経験を生かした授業の実施
実務経験:自治体等における研修講師
自治体等で実施したソーシャルスキルトレーニングや研修に用いた課題を実施したり、事例を紹介したりします。
SDGsに係る科目
目標:4 質の高い教育をみんなに
ターゲット:4.4 2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。
内容:この授業では、就業と組織の目標達成に不可欠である豊かなコミュニケーション能力を身につけるためのソーシャルスキル・トレーニングを行う。
成績評価方法と基準
【成績評価の基準】
S:到達目標を完全に達成している
A:到達目標をほぼ完全に達成している
B:到達目標を十分に達成している
C:到達目標を達成している
E or F:到達目標を達成していない

【成績評価の方法】
1.成績評価の前提
ワークやディスカッションにおける積極的な参加態度と発言を成績評価の前提とします。
2.成績評価の配分
各テーマへの取り組み方とふりかえりレポート(第1~13回の各回×10点)を全体の60%、最終レポートを全体の40%とし、両者の合計を100点満点に換算して総合的に評価します。最終レポートを提出しない場合、単位は修得できません。
3.ルーブリック評価
ふりかえりレポートおよび最終レポートは、ルーブリック評価を行います。ルーブリック評価の説明および評価の観点については、初回授業およびレポート課題を課す際に説明をします。
試験・課題に対するフィードバック方法
・ふりかえりの内容について、クラスの意見や傾向を次週の授業時にフィードバックします。
学生へのメッセージ
【履修における注意事項】
1.本科目は、対面でのコミュニケーション・ワークを行います。感染症予防に努めて授業に臨んでください。
2.本科目は、30名を履修者上限数とする抽選科目です。
3.ワークやディスカッションへの積極的な参加・発言を求めます。
4.体験そのものを重視し、ペアやグループでワークを行う演習科目であるため、欠席は厳禁です。原則、すべての授業に出席することを求めます。
5.遅刻も厳禁です。ワークやディスカッションが始まってから出席(入室)した場合、ワークやディスカッションに参加できないことがあります。なお、遅刻2回で1回の欠席とみなします。

【初回授業への出席必須】
初回のガイダンス授業はとても重要です。初回授業に必ず出席してください初回授業を欠席しなければならない理由のある方は、初回授業前にメールにてご相談ください。初回授業を無断で欠席した場合は、抽選の対象にはなりません。
(宛先:hyugano-tomoko@tokyomirai.jp)。

【履修しておいて欲しい科目】
2年次講義科目「対人コミュニケーション論」と「社会・集団・家族心理学B」を履修済みであることが望ましいです。
オフィスアワー
初回授業にてアナウンスします
教科書・参考書
教科書:教科書は使用せず、毎回プリントを配布します。
参考書:参考書は、適宜紹介します。
その他
このシラバスは、通常の対面授業を前提として作成しています。感染症の拡大や社会情勢など、何らかの理由で遠隔授業に変わった場合は、「自分自身のコミュニケーション傾向を理解したうえで、よりよいコミュニケーションについての知識を深める」ことを授業目的とし、授業の内容および計画を変更することがあります。