講義情報
講義名: 音楽実技ⅠB(K1D)
教員: 吉田 めぐ
単位: 1
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:金曜 2時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCKB116A
授業のテーマと目標
テーマ
幼稚園や保育所では、朝の会やお弁当の時間など、日々の様々な場面で音楽活動が展開されている。また小学校でも、音楽科授業、学級活動など、多様な音楽活動が行われる。また、いずれの場でも、各種行事に際して音楽が持つ意味は大きい。本授業は、保育者・教育者に必要な音楽実技の知識・技能を習得する為のものである。ピアノ初習者向けの練習曲、子ども向けの歌、小学校歌唱共通教材、手遊び歌などを中心に扱う。

目標

①幼稚園や保育園、小学校において行われる音楽活動に必要となる鍵盤楽器演奏、歌唱の技術の基礎を身につける。
②子ども向けの歌を知り、レパートリーを増やす。
③主要三和音による伴奏付けを行い、両手で演奏できるようにする。
④和音の転回形など、ピアノ演奏や弾き歌いに必要な基礎的な理論を習得する。
⑤「身につけるべき学士力」を習得する。

卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
CP1:専門的知識と技能を身につけること
CP3:資格に適う力を身につけること。
C1:教養的知識・技能を身につけること。
C3:専門的知識・技能を利活用できる就業力を身につけること。
身につけるべき学士力
A-1:文化・社会と自然に関する知識を理解できる。
B-4:目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
C-6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
J-32:場面に必要な表現ができる。
J-36:保育・教育に必要な教材を創造・開発できる。
K-39:多様な情報を収集し、分析できる。
授業の内容と計画

第1回
ガイダンス、音楽の基礎知識~ハ長調の主要三和音と転回形~
ハ長調の主要三和音とその伴奏形の実践
子ども向けの歌の弾き歌い(挨拶の歌)

第2回
ハ長調の主要三和音を使った様々な伴奏形の実践1
子ども向けの歌の弾き歌い(挨拶の歌)
第3回
ハ長調の主要三和音を使った様々な伴奏形の実践2
子ども向けの歌の弾き歌い(季節の歌)
第4回
発表会形式の試験と講評~主要三和音を踏まえた演奏~
子ども向けの歌の弾き歌い(季節の歌)
第5回
音楽の基礎知識 ~アウフタクトの楽曲~
子ども向けの歌の弾き歌い(歌い出しの合図)
第6回
音楽の基礎知識~様々なリズム(3連符、シンコペーションなど)~
子ども向けの歌の弾き歌い(季節の歌)
第7回
手遊びうたとその伴奏
子ども向けの歌の弾き歌い(手遊び歌)
第8回
歌を用いたゲームやワークとその伴奏
子ども向けの歌の弾き歌い(手遊び歌)
第9回
発表会形式の試験と講評 ~保育・教育を想定した演奏~
第10回
音楽の基礎知識~奏法に関する記号~
子ども向けの歌の弾き歌い(奏法を工夫した表現)
第11回
音楽の基礎知識~曲想に関する記号~
子ども向けの歌の弾き歌い(強弱をつけた表現) 
第12回
音楽の基礎知識~速度に関する記号~
子ども向けの歌の弾き歌い(速度に留意した表現)
第13回
子ども向けの歌の弾き歌い~豊かな曲想表現をめざして~
第14回
発表会形式の試験と講評 ~表情豊かな歌唱を引き出す演奏~

※定期試験は実施しない。
 ※発表会の回数と形態は変更される場合がある。
※発表会の課題曲は、履修者ひとりひとりのレベルや状況に合わせて決定していく。
※授業の進行状況や社会情勢によって、内容を変更する場合がある。

事前学習・事後学習

授業以外に以下の事前・事後学習が必要である。
事前学習:自己課題の曲を練習しておく。(2時間)
事後学習:授業で扱った楽曲は演奏できるようになるまで十分に練習する。(2時間)
授業内容を振り返り、ノートにまとめる。(30分)

アクティブラーニングの実施
授業内で、個人レッスンを踏まえた演奏発表を実施します。それぞれがあらかじめ練習してきた曲を発表し、その結果やレベルアップに向けた助言・指導のフィードバックを行います。また、発表会では、楽曲の演奏についてプレゼンテーションをしてから演奏します。
ICTの活用
録音アプリやメトロノームアプリ等を用いて、効率的に練習を進める方法を随時解説・実践していきます。
実務経験を生かした授業の実施
実務経験:特になし
実務経験を生かした授業の実施特になし
成績評価方法と基準

〈評価基準〉
S:到達目標を完全に達成している。

A到達目標をほぼ完全に達成している。
B到達目標を十分に達成している。
C到達目標を達成している。
E
F:到達目標を達成していない。
〈評価方法〉

レパートリー・リストに記載の合格曲数と難易度50%、発表会での演奏30%、毎回記入するレッスン記録の記載内容10%、その他、授業への参加の度合10%として、総合的に判断する。

試験・課題に対するフィードバック方法

・発表会形式で実施する実技試験について教員が講評をする。
・提出された授業記録シートなどに、コメントを付けて返却する。

学生へのメッセージ
・この授業は2年間を通して現場に出て必要な技能の習得や現場で多く扱われているレパートリー
曲(30曲)の学習が出来るように設定されています。ⅠA~ⅡBまで、計画的に進めていきまし
ょう。30曲終了しなかった人は引き続き、「音楽実技ⅡA」を選択して学習を続けましょう。
・ピアノ初心者でも日々の練習の積み重ねによって必ず上達します。子どもたちとの楽しい音楽活動をイメージしながら、毎日、練習に励みましょう。
・遅刻・早退は、1回を0.5回の欠席としてカウントします。遅刻については、チャイムが鳴ってから 20 分以上の遅刻は原則として欠席扱いとなります。(遅刻の限度時間の起算は、チャイムが鳴った時間であり、先生が入室した時間ではありません)欠席3回を超えると単位習得は難しくなりますので、ご注意ください。
・自宅でいつでもピアノ練習ができるように、安価なものでも構わないのでキーボード(50鍵盤くらい)を用意することを推奨します。
オフィスアワー
初回授業でお知らせします。
教科書・参考書
有村さやか・今泉明美・望月たけ美編著「保育のためのやさしい子どもの歌」ミネルヴァ書房
②大学音楽教育研究グループ編『大学ピアノ教本』教育芸術社
この他に、適宜資料を配布します。
その他
「卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係」欄の書き方について、DP-CP1 の様に記号・番号の表記を整えてください。