講義情報
講義名: 神経・生理心理学
教員: 小谷 博子
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:金曜 1時限
科目番号(科目ナンバリング)
XBJD107A
授業のテーマと目標
<授業のテーマ>
 脳や神経の構造に関する基礎知識からはじまり、それらに関連する疾患や援助方法に至るまでを学習する。高齢者や脳に損傷を負った患者には何が起きているのか、そしてどのような支援ができるのか、心理領域に求められる高次脳機能障害の理解と支援のあり方について学習する。

<目標>
1.脳神経系の構造及び機能を理解する。
2.記憶、感情等の生理学的反応の機序について理解する。
3.高次脳機能障害の概要と理解する。
4.地域において、他領域との協働の取り方とその留意点について学ぶ。
5.指定した学士力を修得する。

卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
CP1:専門的知識と技能を身につけること。
CP2:研究する力を身につけること。
P2:心理学に関する専門的知識と技能を身につけること。
P3:心理職としての専門的知識と技能を身につけること。
身につけるべき学士力
I-26:他者の立場に立ち、共感的に理解し関わることができる。
H-23:人の行動や言葉の深い意味を理解できる。
H-24:心理学的な枠組みで人間の心の働きを理解できる。
A-2:意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
F-18:よりよい社会を実現するために、自らの資質を活かして積極的に社会に関与できる。
授業の内容と計画
第1回
脳神経系の構造及び機能①  「中枢神経系」

 第2回
脳神経系の構造及び機能② 「自律神経系」

第3回
脳神経系の構造及び機能③ 「末梢神経系」

第4回
記憶、感情などの生理学的反応の機序

第5回
症例の概要と理解①「脳血管障害」

 第6回
症例の概要と理解②「脳出血」「脳腫瘍」

第7回
症例の概要と理解③「脳外傷」

第8回
症例の概要と理解④「脊髄損傷」

 第9回
高次脳機能障害の概要

第10回
高齢者の問題(認知症・パーキンソン病など)

第11回
小児・思春期の問題 (神経発達症・思春期やせ、虐待など)

 第12回
足立における高齢者・障害児・子育て支援の取り組み 

 第13回
現場からの報告 ~ゲストスピーカー~

 第14回
まとめ

定期試験:実施しない

※授業の進行や社会情勢によっては、変更する場合がありうる。
事前学習・事後学習

授業以外に以下の事前・事後学習が必要である。(目安の時間数)
事前学習:次回授業で扱う範囲について教科書をあらかじめ読み、必要に応じて関連事項について調べておく。(2時間)
事後学習:授業内容を振り返り、ノートにまとめる。レポート課題を課す場合はレポートを作成する。(2時間 30分)

アクティブラーニングの実施
授業でグループワークを実施し、その成果をグループごとにプレゼンテーションする。また、校外学習として国立障害者リハビリテーションセンター研究所の見学を予定している。
ICTの活用
コンピュータを活用して、資料などの提示や共有を行う。
実務経験を生かした授業の実施
実務経験:特になし
成績評価方法と基準
<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している
C:到達目標を達成している
E・ F :到達目標を達成していない。


<評価方法>
基準に達しているか否かは以下の方法で判断する。
授業時のレポートを40%、中間レポート30%、最終課題レポート30%として総合的に判断する。授業で設けた目標に到達し、身につけるべき学士力を修得したとみなした場合に単位を認定する。

試験・課題に対するフィードバック方法
・提出されたコメントペーパーやレポートにコメントをつけて返却する。
・事前課題の内容を授業内に解説する。


学生へのメッセージ
 本科目を通じて、脳神経系へのを深めて欲しいと願っています。勉強をしてわからない点があれば質問してください。
 コルズのアンケート機能を使用して課題をしていただき出席をとります。受講しても課題の提出がなければ欠席となりますので、必ず時間内に課題を提出をお願いします。
 また授業に遅れないことが原則ですが、授業開始後20分までは遅刻として取り扱います。電車などの遅延証明書がある場合は、証明書の裏面に学籍番号・氏名を記入して、授業後に提出してください。
オフィスアワー

場所:本館3F 323室 小谷研究室 
時間: 木 15:30〜17:00
質問がございましたら、Colsのフォーラムでお願いいたします。

教科書・参考書
教科書:教科書は使用せず、必要に応じてプリントを配布します。
参考書:『公認心理師カリキュラム準拠 臨床神経心理学』緑川 晶・山口 加代子・三村 將編、医歯薬出版、2018年