講義情報
講義名: 心理学統計法Ⅰ(横地)
教員: 横地 早和子
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:木曜 3時限
木曜 5時限
科目番号(科目ナンバリング)
XBIB108A
授業のテーマと目標
テーマ
この授業では、心理学で用いられる統計手法及び統計に関する基礎的な知識の習得を目指します。心理学においては実験・調査データを分析するために統計は不可欠であるため、統計への理解を深め、実際に使うことができるための知識と技能を扱います。
本科目は、数理・データサイエンス教育に関する科目に相当します。
目標
(1)データをまとめ、情報として伝達する能力を修得する。
(2)記述統計および推測統計の考え方を修得する。
(3)基本的な統計的検定(t検定、カイ自乗検定)を理解する。
(4)演習問題を解くことで実際にデータ処理を実施する能力を修得する。
(5)指定した学士力を修得する。
初年次教育に係る科目
心理学における実験・調査データを分析するために用いられる統計学の基礎的知識および手法を身に付けるための初年次教育を行う。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1-専門的知識と技能を身につけること。
DP-CP2-研究する力を身につけること。
DP-P1-教養的知識・技能を身につけること。
DP-P2-心理学に関する専門的知識と技能を身につけること。
身につけるべき学士力
C-7:情報を構造化し、分析・評価・統合し、倫理的に活用できる。
D-9:情報や知識を多角的・論理的に分析し、表現できる。
H-21:統計的なデータを読み取り、科学的根拠を用いて説明できる。
H-24:心理学的な枠組みで人間の心の働きを理解できる。
授業の内容と計画
第1回
ガイダンス、なぜ心理学において統計学が必要か
第2回
データの図表化、記述統計(基礎)
第3回
データの図表化、記述統計(応用)
第4回
確率、分布、正規分布(基礎)
第5回
確率、分布、正規分布(応用)
第6回
中間テストおよび復習
第7回
推測統計(標本から母集団へ)(基礎)
第8回
推測統計(標本から母集団へ)(応用)
第9回
平均値の差の検定(t検定)(基礎)
第10回
平均値の差の検定(t検定)(応用)
第11回
独立性の検定(カイ自乗検定)(基礎)
第12回
独立性の検定(カイ自乗検定)(応用)
第13回
データから分析手法を選ぶ
第14回
まとめ

定期試験:実施しない

※授業の進行状況や社会情勢によって、変更する場合がある。
事前学習・事後学習
授業以外に以下の事前・事後学習が必要である。(目安の時間数)
事前学習:次回授業で扱う範囲について教科書をあらかじめ読み、必要に応じて関連事項について調べておく。(2時間)
事後学習:授業内容を振り返り、ノートにまとめるなどして復習する。課題を課す場合は課題をこなす(2時間30分)
アクティブラーニングの実施
・演習問題を多数設定し、実際に解きながら進めることで理解を深めます。
・授業でディスカッションを行います。
ICTの活用
・学習対象への思考や理解を深めるために、適宜 ICT を用いて授業を行う。
・コンピュータやプロジェクターなどを活用して、資料などの提示や共有を行う。
・授業内で出席管理、資料配布などコルズを使用して実施する。
実務経験を生かした授業の実施
実務経験:特になし
実務経験を生かした授業の実施
成績評価方法と基準
<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・ F :到達目標を達成していない。
<評価方法>
基準に達しているか否かは以下の方法で判断する。
中間テストの成績 (30%、持ち込み有)、確認テストの成績 (70%、持ち込み有)として総合的に判断する。

なお、「東京未来大学における成績評価の平準化への指針」にもとづき、成績の評価基準の割合の目安を設定する。成績評価の平準化を目指し、SまたはA評価の割合を概ね30%に設定し、CまたはEまたはF評価をおおむね30%に設定する。
試験・課題に対するフィードバック方法
提出された試験・課題について授業内で解説する。
学生へのメッセージ
心理学を理解するために統計は欠かせません。けれども独学が難しいことも事実です。この授業では、図表や例を多用して解説し、演習問題を解きながら進めていきます。数学の苦手な方にも考え方・意味を理解していただけたらと思います。短期間での習得が難しい科目ですので、 半年の間腰をすえて取り組んでほしいと思います。毎回授業に出て、課題を一つ一つ自分の力で解くようにしてください。そうすれば、きっと心理統計が理解でき、心理学がもっと楽しくなります。予習復習は必須です。授業の予習復習を行い、出された課題はしっかりと取り組むようにしてください。教科書と電卓(√計算のできるもの)を持参してください。20分以上の遅刻は欠席とします。遅刻は2回で欠席1回分とみなします。
オフィスアワー
初回授業で説明します。
教科書・参考書
教科書:やさしく学べる心理統計法入門増補版 / 鈴木公啓(著)/ ナカニシヤ出版
参考書:よくわかる心理統計 / 山田剛史・村井潤一郎 / ミネルヴァ書房、新・涙なしの統計学 / D.ロウントリー(著)/ 新世社
その他
持ち物:教科書と電卓(√計算のできるもの)