講義情報
講義名: 教職実践演習(幼・小)幼保⑦
教員: 柴田 啓一
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:木曜 5時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCKH400A
授業のテーマと目標
【テーマ】
本演習のテーマは教育・保育の現代的課題についての分析・検討・考察を通して、保育者や教師としての使命感や責任感、教育的愛情等、社会性や対人能力、幼児児童理解や学級経営等、教科・保育内容等の指導力のさらなる向上を目指すものである。既習の教職課程の内容と科目横断的な視点、そして自己の取り組み及び講話内容から、それぞれが課題を見つけ、課題解決の方法を導き出し、実際に取り組むことで実践的指導力を育成することである。
【目標】
本演習の目標は具体的には次の4点である。
1)今までに履修してきた教職課程の内容(教育実習含む)と自己の取り組みを振り返ること
2)ロールプレーイングやフィールドワーク、事例研究等を通じて、保育・教職における自己の課題を明確にすること
3)自己の課題解決に向けた取り組み方法を明確にするとともに、遂行するための努力を教材研究や各種指導案の作成を通して実際に行うこと
4)指定した学士力を修得すること 
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1:専門的知識と技能を身につけること。
DP-CP3:資格に適う力を身につけること。
DP-C3:専門的知識・技能を利活用できる就業力を身につけること。
DP-C4:人間性や心の豊かさを培うスキルを身につけること。
身につけるべき学士力
A-1:文化・社会と自然に関する知識を理解できる。
A-2:意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
C-6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
C-7:情報を構造化し、分析・評価・統合し、倫理的に活用できる。
D-10:既存の知識を活用して、新しい価値(アイデア、生産物、方法等)を生みだせる。
J-36:保育・教育に必要な教材を創造・開発できる。
K-39:多様な情報を収集し、分析できる。
K-42:場面での環境を把握し、場面に求められる環境を作り出せる。
授業の内容と計画
第1回 教職に就くうえで必要となる現在の課題の明確化(1)自己分析
第2回 教職に就くうえで必要となる現在の課題の明確化(2)履修カルテを振り返る
第3回 教職上の課題解決に向けた考察:教師の使命感・責任感と教育的配慮
第4回 実習やボランティア、大学の講義・演習から得られた現状の課題と理想的な教師像(1)―幼稚園の立場から(保育者の責務及び組織の一員として)
第5回 実習やボランティア、大学の講義・演習から得られた現状の課題と理想的な教師像(2)―小学校の立場から(教員の責務及び組織の一員として)
第6回 実習やボランティア、大学の講義・演習から得られた現状の課題と理想的な教師像(3)―幼児や児童の発達・理解とクラス運営ついて(保小幼連携を含む)
第7回 実習やボランティア、大学の講義・演習から得られた現状の課題と理想的な教師像(4)―保護者や地域との連携について
第8回 4年間で学修してきた教育内容及び方法の明確化とこれからの課題(1)学校・園における敎材・教具の利用について
第9回 4年間で学修してきた教育内容及び方法の明確化とこれからの課題(2)板書・話し方、表情等の基本的な表現力について
第10回 4年間で学修してきた教育内容及び方法の明確化とこれからの課題(3)求められる指導法とICTの利用
第11回 4年間で学修してきた教育内容及び方法の明確化とこれからの課題(4)少子化や虐待の問題及び道徳や生活習慣の指導について
第12回 4年間で学修してきた教育内容及び方法の明確化とこれからの課題(5)授業計画及び評価について
第13回 4年間で学修してきた教育内容及び方法の明確化とこれからの課題(6)特別支援、外国籍、マイノリティの子どもに対する理解について
第14回 求められる教師に対する資質・能力の確認と学び続けなければならない課題についての共有(まとめの課題あり)

定期試験:実施しない
※2回目から7回目までは外部講師を中心とした実務家の講話を含む。
※授業の進行や社会情勢によっては、変更する場合がありうる。
※定員は各クラス20名以下とする。
事前学習・事後学習
毎回、シラバスに従い、シラバスのテーマに関する用語を事前学習として調べてくること。また関連個所に関しての図書を読んでまとめたり、自分の体験を振り返ること(2時間 )。事後学習として、本演習で学んだこと及び感想、演習の発展的な内容として必要であることを文献を用いて調査する等をノートに記録しておくこと(2時間30分 )。
アクティブラーニングの実施
学生同士が発表し合い、発表から提起された課題についてディスカッションする。 
ICTの活用
ICTをテーマとし、利用方法の共有をするとともに、発表時にパワーポイントを用いる。 
成績評価方法と基準
【評価基準】
 S:到達目標を完全に達成している。
 A:到達目標をほぼ完全に達成している。
 B:到達目標を十分に達成している。
 C:到達目標を達成している。
 E・F:到達目標を達成していない。
【評価方法】
各回提出される課題 5点×13回=65点、発表とそれに係る提出物及び14回目の課題を35点とし、総合して100点として評価を行う。また自分の発表日に無断で欠席し発表しない場合は1回につき、20点の減点とする。その他の減点行為については、初回の授業で説明する。
試験・課題に対するフィードバック方法
口頭又はコルズ等を用い全体に対し、フィードバックを行う 。
学生へのメッセージ
幼稚園教諭、小学校教諭の免許に関する最後の授業です。しっかり今までの授業と実習での学びの課題を明確化し、今後の学びの目標を設定してください。
20分をこえる遅刻は欠席として扱います。授業の内容や場面によっては受講することを認めますが、途中からの参加が困難なものも多くあります。授業開始時間を意識し、ゆとりをもって受講準備を整えましょう。
オフィスアワー
1回目の授業時に提示する 。
教科書・参考書
教科書:適宜資料を配布する。
参考書:『平成29年告示 幼稚園教育要領 保育所保育指針 幼保連携型認定こども園教育・保育要領 原本』文部科学省(編)、厚生労働省(編)、内閣府(編) チャイルド本社
『平成29年版 小学校学習指導要領 全文と改訂のピンポイント解説』、安彦 忠彦、明治図書