講義情報
講義名: 保育内容総論(保育指導法)(K2A)
教員: 利根川 智子
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:木曜 5時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCKC311A
授業のテーマと目標
[テーマ]
保育内容に関する基本、乳幼児期の発達に即した保育内容と具体的な保育の過程をイメージしながら学び、保育を構想することについて理解する。具体的には、教科書、エピソードや映像などから、乳幼児の園生活全般を5領域の視点から捉えるとともに、各領域が相互に関連していることを具体的に理解していく。そして、個人差や多様性を受容する保育のあり方について知る。それらの学びから、保育の実践に結びつく力の基礎を身につけていく。

[到達目標]
次の3つを目標とする。

以下3点を授業の目標とする。
1)「保育の目標」「育みたい資質・能力」「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」と「保育内容」の全体的な構造について理解する。
2)「環境を通して行う保育」と「遊びを通しての総合的な指導」について理解し、保育者の役割を学ぶ。
3) 子どもの主体性を尊重する保育の指導法を構想し、保育を計画する力を養う。



1. 「保育の目標」、「育みたい資質・能力」、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」と「保育の内容」の関連を理解し、説明することができるようになる。
2. 多様な保育の方法、小学校への接続について説明することができるようになる。
3. 「環境を通して行う保育」、「遊びを通しての総合的な指導」について理解し、子どもの主体性を大切にする保育の構想を練り、保育を計画しようとする姿勢をもつようになる。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
CP1: 専門的知識と技術を身につけること。
CP3: 資格に適う力を身につけること。
C2:教育・保育・福祉等に関する職能を身につけること。
C3:専門的知識・技能を利活用できる就業力を身につけること。
身につけるべき学士力

C-6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。

D-9:情報や知識を多角的・論理的に分析し、表現できる。

J-33:月案・週案・保育教育指導案等の計画を作成できる。

K-40:子どもの行動を把握し、分析・考察できる。

K-41:子どもの成長・発達に対して適正な評価が行える。
授業の内容と計画

【第1回】
・乳幼児の園生活をイメージする
・「遊びを通しての総合的な指導」とはどのようなことかイメージする
・子どもの立場から保育内容を理解する

【第2回】
保育内容の歴史的変遷と社会背景について学ぶ

【第3回】

「幼稚園教育要領」、「保育所保育指針」、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」における保育内容の捉え方について学ぶ

【第4回】
・保育における子ども理解の考え方を、理解する
・子ども理解に基づく評価について学ぶ

【第5回】
・指導計画に関する基本的な考え方について学ぶ
・具体的な子どもの姿から指導計画を立案することについて学ぶ
・指導計画の評価の考え方を知る

【第6回】
遊びや生活を通して子どもが学ぶということについて考える

【第7回】
養護と教育が一体的に展開する保育について学ぶ

【第8回】
・子どもの主体性を尊重する保育とはどのようなことかを考える
・子どもの主体性が育まれる環境について考える

【第9回】
・保育の環境とは何かを確認する
・子どもの育ちを保障する環境について学ぶ
・子どもの主体的な遊びを支える環境について学ぶ

【第10回】
・環境のデザインを考える
・「環境を通して行う保育」を考える

【第11回】
・個と集団、子どもを観る眼差しについて考える
・個と集団がつながり、育つことについて学ぶ

【第12回】
家庭や地域との連携について学ぶ

【第13回】
小学校との接続について学ぶ

【第14回+定期試験】
長時間保育、特別な配慮を要する子どもの保育について学ぶ

定期試験:実施する

※授業の進行状況や社会情勢によって、変更する場合がある。

事前学習・事後学習

[事前学習]
教科書や「保育所保育指針」、「幼稚園教育要領」、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」を読み、わからない言葉や知らない言葉を調べる。また、疑問に思ったことや気づいたことをまとめる。(1時間程度)

[事後学習]
コメントシートの記入、授業資料やノートのまとめ直しを行い、理解を深める。また、授業内レポート課題の見直しをする。(1時間程20分程度)

アクティブラーニングの実施

授業内で、グループワークによる調査と発表、ディスカッションなどを行う。

ICTの活用

・パソコンやプロジェクターなどを活用して、授業資料の提示を行う。
PCを用いて調べもの学習、発表資料作成、発表を行う。

SDGsに係る科目
4.2 2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達支援、ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。
4.4 2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。
成績評価方法と基準

[評価基準]
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。

[評価方法]
基準に達しているか否かは、以下の方法で判断する。
授業内のレポート及び課題40%、グループワーク・演習40%、定期試験20%として、総合的に判断する。

試験・課題に対するフィードバック方法
提出された課題やグループ発表等には、授業内で解説やコメントを行う。
学生へのメッセージ

・本授業では、子どもたちの園での一日をイメージしながら、将来の自分の実践について想像し、対話やディスカッションをしながら、新たな考えや気づきを得て、考えを深めていきます。保育は楽しく、そして、難しいものでもあります。ひとりが考え、積極的に仲間と意見を交換し、わからないことを考えたり質問したりしながら、主体的に学ぶ受講態度を期待します。

・20分以上の遅刻は欠席として扱います。
オフィスアワー
初回授業で説明後、別途コルズでお知らせします。
教科書・参考書
[教科書]
・渡邉英則、大豆生田啓友 (2020) 新しい保育講座④保育内容総論 (株)ミネルヴァ書房
・文部科学省 『幼稚園教育要領解説 平成30年3月』
・厚生労働省 『保育所保育指針解説 平成30年3月』
・内閣府・文部科学省・厚生労働省 『幼保連携型認定こども園・保育要領解説 平成30年3月』
その他