講義情報
講義名: 日本国憲法②
教員: 高橋 純一
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:木曜 4時限
科目番号(科目ナンバリング)
XAGA101A
授業のテーマと目標
テーマ
本講義のテーマは、「日本国憲法によって守られる個人の権利、国家社会の治安秩序体制の保障に関する」である。日本国憲法は、「個人の尊厳」という考えを究極の目的とし、この個人の尊厳から派生する憲法原理として、自由主義、民主主義、平等主義、福祉主義、平和主義などがある。これらの憲法原理の目標が人権保障であり、この人権保障の手段として憲法は、統治機構を実定化する。このことを理解し、考えていくこととする。
到達目標
(1)憲法の基本原理やわが国の憲法史を的確に理解した。
(2)基本的人権や、統治機構(立法・行政・司法)について私たちの身近な事象から学説や判例から理解した。
(3)将来的に自身のキャリアにいかせるリーガルマインド(法的思考能力)を修得した。
(4)指定した学士力を修得した。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP3-資格に適う力を身につけること。
DP-CP4-社会に貢献する力を身につけること。
DP-C2-教育・保育・福祉等に関する職能を身につけること。
DP-C4-人間性や心の豊かさを培うスキルを身につけること。
身につけるべき学士力
A-2:意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
C-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
D-9:情報や知識を多角的・論理的に分析し、表現できる。
J-32:場面に必要な表現ができる。
K-43:組織内外の人たちと連携・協業できる。
授業の内容と計画
第1回:本授業の概要や評価の説明
  日本国憲法を学ぶ意義
第2回:なぜ日本国憲法があるのか
第3回:憲法は誰が守らなくてはならないのか
第4回:平和のうちに生きる権利と平和主義
第5回:基本的人権①-個人の尊厳・人権保障の一般原則
第6回:基本的人権②-自由権(精神活動の自由を中心に)
第7回:基本的人権③-自由権(経済活動の自由と生命の自由)
第8回:基本的人権④-社会権(生存権と環境権)
第9回:基本的人権⑤-社会権(教育を受ける権利、勤労の権利、労働基本権)
第10回:政治参加の権利と国会・内閣
第11回:裁判を受ける権利と裁判所
第12回:地方自治
第13回:憲法を大事にするということ
第14回:憲法改正の問題を考える、総括

 定期試験:実施する
※授業の進行によっては、変更する場合がありうる。
事前学習・事後学習
事前学習:テキストの該当箇所を通読して要点を整理しておくこと。(2時間)
事後学習:指示された事後課題に取り組むこと。(2時間30分)
アクティブラーニングの実施
・授業内で適宜、提示された課題についてグループワークを行う。
・代表的な学説や判例をもとに、ディスカッションを行う。
ICTの活用
学生一人一人に課題意識をもたせるために、効果的に資料を提示するなど、ICTの活用を図る。
実務経験を生かした授業の実施
公立中学校社会科教諭として、公民的分野における法教育の授業実践者としての経験がある。
成績評価方法と基準
<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。
<評価方法> 
基準に達しているか否かは以下の方法で判断する。
授業への参加状況10%、課題・レポート30%、定期試験60%として総合的に判断する。
試験・課題に対するフィードバック方法
コルズを通じて課題に対するフィードバックを行う。

学生へのメッセージ
・憲法・法学の知識を正しく理解していただき、リーガルマインド(法的思考能力)を身につけることによって社会人として生きて行くうえでの大切な素養を学んでいきましょう。また、常にニュースや身近な問題の中にある憲法・法学問題を意識して考えていくようにしましょう。
・PCは必携です。毎回の授業で使用します。
オフィスアワー
初回授業で説明後、別途コルズでお知らせします。
教科書・参考書
教科書:浦部法穂『憲法の本(改訂版)』(共栄書房、2012年)
参考書:必要に応じ授業中に指示します。