講義情報
講義名: 心理学統計法Ⅱ(横地)
教員: 横地 早和子
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:木曜 2時限
科目番号(科目ナンバリング)
XBJC204A
授業のテーマと目標
テーマ 心理学統計法Ⅰで扱った内容を習得した学生に対し、心理学統計法Iで扱った分析方法(平均値の差の検定、独立性の検定)、さらに、今回扱う分散分析について、統計ソフト(HAD)を用いて、実践的に学習する。また、分析結果の論文などへの記載法についても学習する。

到達目標
様々な種類のデータに対し、適切な分析法を選び、実施するための技術および判断力を養うこと。すなわち、HADを用いて適切な統計分析を行い、結果の意味をきちんと読み取ることができるようにする。理論の学習に重きを置く心理学統計法Ⅰとは異なり、実際のデータをHADで解析しながら分析技術を習得することに重きを置く。
1)分析法を理解する
2)HADによる実際的に分析をおこなえる
3)分析結果の読み取りおよび記述ができるようになる
4)指定した学士力を修得する
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1:専門的知識と技能を身につけること
DP-CP2:研究する力を身につけること
DP-P1:教養的知識・技能を身につけること
DP-P2:心理学に関する専門的知識と技能を身につけること
身につけるべき学士力
C-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
C-7:情報を構造化し、分析・評価・統合し、論理的に活用できる。
H-21:統計的なデータを読み取り、科学的根拠を用いて説明できる。
H-24:心理学的な枠組みで人間の心の働きを理解できる。
授業の内容と計画
第1回 講義の進め方およびデータ処理についてのガイダンス
第2回 データの形式と入力
第3回 相関と相関係数(基礎)
第4回 相関と相関係数(応用)
第5回 独立性の検定(基礎)
第6回 独立性の検定(応用)
第7回 平均値の差の検定(基礎)
第8回 平均値の差の検定(応用)
第9回 中間試験
第10回 分散分析(基礎)
第11回 分散分析(応用:1要因分散分析)
第12回 分散分析(応用:2要因分散分析実験者間)
第13回 分散分析(応用:2要因分散分析実験者内・混合)
第14回 総まとめ
※授業の進行状況や社会情勢によって、変更する場合があります。
事前学習・事後学習
この授業は半期14回2単位の科目であるため、授業前学習および授業後学習が270分必要です。
事前学習:次回授業で扱う範囲についてテキスト等をあらかじめ読み、必要であれば関連事項について調べる(2時間)
事後学習:授業内容を振り返り、理解を深める。課題等を課されている場合は、それに取り組む(2時間30分)
アクティブラーニングの実施
PCを用いて能動的に統計分析に取り組んでもらう。
ICTの活用
PCを用いてデータ分析の演習をおこなう。
実務経験を生かした授業の実施
特になし
成績評価方法と基準
<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。
<評価方法>
授業内で実施する中間テスト(40点)と期末テスト(60点)の合計による評価。試験により、授業で説明した内容を理解し、身につけるべき学士力を修得しているか評価します。 なお、単位修得にはすべての課題提出を必須とします。
試験・課題に対するフィードバック方法
提出された課題については適宜フィードバックを行います。 授業時に口頭でおこなう場合もあればCoLSによって行う場合もあります。
学生へのメッセージ
心理学統計法Iでは統計の考え方の基礎を学びましたが、Ⅱではさらに実践的な技能の習得を目指します。心理教育アセスメントや心理学実験、心理学系の卒論のためには必要ですので、頑張って受けてください。この授業では、教科書を見ながら実際にデータを分析していきます。課題がありますし、予習復習は必須であることをご了解の上、受講してください。
演習形式で進めていきますので、欠席・遅刻すると理解が難しくなります。注意してください。
この授業では、20分以上の遅刻は欠席扱いとします。 なお,初回授業までに心理学統計法Ⅰを復習しておいてください。
オフィスアワー
決定次第お知らせします。
教科書・参考書
教科書:小宮あすか・布井雅人(2018)Excelで今すぐはじめる心理統計 簡単ツールHADで基本を身につける  講談社
参考書:鈴木公啓(2018)やさしく学べる心理統計法入門 ナカニシヤ出版
その他
※持ち物:ノートPC(充電・アップデート済)、ノートPCの電源アダプタ、学内wifiのパスワード、USBメモリ、教科書