講義情報
講義名: 多文化共生社会論
教員: 郭 潔蓉
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:木曜 2時限
月曜 3時限
科目番号(科目ナンバリング)
XEND208A
授業のテーマと目標
〈授業のテーマ〉
グローバル化の深化に伴い、近年「外国人集住都市」と称される外国人の集住地域が日本各地でもみられるようになり、行政のみならず、教育や労働の現場においても外国人との共生が重視されるようになってきた。急激に多文化化が進む今日において、多文化社会を理解することは必須であり、これからの時代を切り開く大きな主眼点となる。本講座では、よりよい社会を築くにはどうすべきかを議論し、多文化社会に対する理解を深めることを目指す。

〈授業の 目標〉
1. 多文化化する日本社会の実態をデータで客観的に捉えること。
2. 多文化共生の視点から職場・教育現場・自治体では、多文化化することによってどのような課題と問題点を抱えいるのかを理解する。
3. 各現場ではどのような取り組みを行っているのかを学習する。
4. 多様性を活かす共創社会をつくるには何が必要か政策提言する。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-M1-個人をみつめる力を身につけること。
DP-M2-他者と関わる力を身につけること。
DP-M3-組織を動かす力を身につけること。
身につけるべき学士力
A-2:意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
B-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
E-14:他者と協調して行動できる。
M-48:他者を肯定的に理解することができる。
N-53:国内外の社会情勢を理解する広い視野をもつことができる「。
N-55:さまざまな実践経験をもとに地域の人びとと連携できる。
授業の内容と計画
第1回
多文化共生社会論では何を学ぶのか
第2回
多文化社会を探る
第3回
日本における多文化社会の形成①:在留外国人の動向
第4回
日本における多文化社会の形成②:在留資格の多様化
第5回
文化の流入と公共空間の変容
第6回
異文化の受容と地域資源化
第7回
自治体の多文化共生①:ケーススタディ「新宿区」
第8回
自治体の多文化共生②:ケーススタディ「足立区」
第9回
多文化社会とコミュニティ・デザイン
第10回
外国人高度人材の獲得
第11回
外国にルーツを持つ子どもと教育
第12回
外国人学校と多文化共生
第13回
地域の生涯学習政策と多文化共生
第14回
全授業の要点の解説および理解度テスト

定期試験:実施しない

※授業の進行状況や社会情勢によっては、変更する場合がありうる。
事前学習・事後学習
各回において、授業の進捗に応じて以下の事前学習と事後学習に取り組んでください。
事前学習:次回授業で扱う範囲について教科書をあらかじめ読み、必要に応じて関連事項について調べておく。( 2 時間)
事後学習:授業内容を振り返り、ノートにまとめる。レポート課題を課す場合はレポートを作成する。(2 時間 30 分)
アクティブラーニングの実施
本科目は、授業内にてディスカッションテーマを複数設定しています。各テーマに沿ってグループディスカッションを行い、学生の自発的な発表を重視します。また、各発表によって、集合知を高めることを目指します。

変更等が生じた場合には、その都度授業内またはCoLSを通じてお知らせいたします。
ICTの活用
大学システム「CoLS」を通して課題等の連絡を行います。各自、必ず「CoLS」からの発信を確認してください。また、各回の授業では、コンピュータやプロジェクターなどを活用して、資料などの提示や共有を行います。
SDGsに係る科目
目標:8「働きがいも経済成長も」
ターゲット:8.8「移住労働者、特に女性の移住労働者や不安定な雇用状態にある労働者など、すべての労働者の権利を保護し、安全・安心な労働環境を促進する。」
内容:本科目では、移住労働者や女性などの社会的マイノリティが抱える課題を理解し、多文化共生を実現できる「共創社会」を構築するにはどうすれば良いかを議論します。参加学生が各課題について意見を出し合うことによって、集合知から考察を深めることを目指します。
成績評価方法と基準
<成績評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。

<評価方法>
評価基準に沿って、各項目を総合して100点満点で評価します。
授業参加態度(30%)、課題への取り組み(30%)、授業内にて実施する理解度テストまたはレポート課題(40%)

※毎回の授業におけるディスカッションや質疑応答、意見発表も授業参加率に含めます。また、遅刻は20分までと致します。遅刻3回は欠席1回とみなします。遅刻をしないように注意をしてください。
試験・課題に対するフィードバック方法
毎回のプリント課題に対して、次回の授業にフィードバックします。
学生へのメッセージ
最近、身近なところで外国人を見かける機会が増えたと感じる人が多いのではないでしょうか。外国人労働者を受け入れるにあたり、より良い社会をつくるにはどのような施策が必要なのか、皆さんと考えながら進めます。内容をスムーズに理解できるよう、授業の前に教科書の該当章を読んで予習をしておきましょう。
オフィスアワー
初回の授業にてお知らせいたします。オフィス・アワー以外の時間帯を希望する場合は、事前連絡にて予約をお願い致します。
教科書・参考書
教科書:多文化社会を拓く/郭潔蓉・金塚基・森下一成 著/ムイスリ出版
参考書:指定参考書はありません。授業内にて配布・指示します。