講義情報
講義名: 子育て支援(K3C③~⑧)
教員: 野澤 義隆
単位: 1
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:木曜 2時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCKE229A
授業のテーマと目標
<テーマ>
近年、子どもや子育て家庭を取り巻く社会環境は大きく変化してきている。また、保護者の育児不安や育児負担感の増大、養育力の低下などは大きな課題となっている。加えて、発達に課題をもつ子どもや不適切な養育が疑われる子どもなど、多様な子育て課題を抱える家庭への支援が重要になっている。
本科目では、保育者の基本的姿勢や支援の視点を基本に、困難を抱える子育て家庭への支援のあり方や多様なニーズに応じた支援について深く学んでいく。
<到達目標>
本講義の単位修得には、以下の目標ならびに「身につけるべき学士力」の修得が必要となる。
1.保育者の基本的姿勢や視点を理解した。
2.保育者の行う保育の専門性を背景とした保護者に対する相談、助言、情報提供、行動見本の提示等の支援(保育相談支援)について、その特性と展開を具体的に理解した。
3.保育者の行う子育て支援について、様々な場や対象に即した支援の内容と方法及び技術を、実践事例等を通して具体的に理解した。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1:専門的知識と技能を身につけること。
DP-CP3:資格に適う力を身につけること。
DP-C2:教育・保育・福祉等に関する職能を身につけること。
DP-C4:人間性や心の豊かさを培うスキルを身につけること。
身につけるべき学士力
A-2:意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
C-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
J-32:場面に必要な表現ができる。
K-39:多様な情報を収集し、分析できる。
I-26:他者の立場に立ち、共感的に理解し関わることができる。
授業の内容と計画
第1回
オリエンテーション:子ども・子育て支援の意義を理解する
第2回
保護者の子育て困難を考える(1):夫婦関係と親子関係
第3回
保護者の子育て困難を考える(2):子どもから見た親の姿
第4回
保護者の子育て困難を考える(3):現代の子ども・子育て家庭の理解
第5回
子育て支援の意義と基本的姿勢(1):保育者の基本的姿勢と価値・知識・技術
第6回
子育て支援の意義と基本的姿勢(2):基本的傾聴の理解
第7回
子育て支援の意義と基本的姿勢(3):相談援助技術の修得
第8回
保育士の行う子育て支援とその実際(1):子育て広場や家庭訪問支援の実際
第9回
保育士の行う子育て支援とその実際(2):保育所における子育て支援
第10回
保育士の行う子育て支援とその実際(3):気になる子どもの保護者支援
第11回
保育士の行う子育て支援の展開(1):子育て支援内容を考える
第12回
保育士の行う子育て支援の展開(2):発表準備
第13回
保育士の行う子育て支援の展開(3):グループ発表
第14回
総括:子育て支援の展望と課題

定期試験:実施しない

※授業の進行状況や社会情勢によって、内容や順番を変更する場合がある。
事前学習・事後学習
事前学修:次回の授業内容を確認すること、併せて専門用語等を調べておくこと(週2時間30分以上の学修)。
事後学修:授業内容に関する学びの復習ならびに考察・質問等をまとめる。また、授業で取り扱った内容のうち興味を持った内容を調べて深める(週2時間以上の学修)。
アクティブラーニングの実施
本講義では、リアル教材を用いて、授業時の発問に対する応答・挙手を求めたり、グループワークをおこなう。また、学修内容に関するリアクションペーパーを提出させ、フィードバックをおこなう。
ICTの活用
本講義では、学生にとって学修内容のポイントがわかるよう、パワーポイントを用いて説明する。また、講義内容に関して気になった内容は、インターネットを活用して調べ、学修内容を深められるようにする。
実務経験を生かした授業の実施
特になし。
成績評価方法と基準
<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。
<評価方法>
基準に達しているか否かは以下の方法で判断する。
受講態度(10%)+授業内で実施する確認テスト(90%)を総合的に判断する。
試験・課題に対するフィードバック方法
課題の内容を授業内に解説する。
学生へのメッセージ
みなさんが目指す保育者は、子どもや家庭を支援する専門家です。子どもや家庭の福祉に興味を持ち、子どもが健やかに育つための諸方策について一緒に学んでいきましょう。授業における課題は次回の授業以降にフィードバックします。積極的に授業に臨んでください。 なお、授業の遅刻や欠席などの授業内ルールについては、大学の基本的ルールを適用しています。
オフィスアワー
初回授業時に説明します。
教科書・参考書
教科書:適宜資料を配布する。
参考書:必要に応じて適宜掲示します。