講義情報
講義名: 専門演習Ⅰ(埴田)
教員: 埴田 健司
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:水曜 2時限
科目番号(科目ナンバリング)
XEPE301A
授業のテーマと目標
テーマ
日常の中で生じうる人の認知・判断・行動を取り上げ、それらをもたらす要因やプロセスについて社会心理学の視点から研究を行っていく。受講生の興味・関心に基づいて2~3人のグループで研究テーマを決め、関連する文献をレビューし、研究計画を立てて実験を行う。そして、データ分析を行い、研究成果の発表を行う。実験研究の一連の過程を経験することで、研究のノウハウ、卒業研究を行っていくための基礎力を身に着ける。

目標
1.研究テーマに関する先行研究を概観し、探究すべき課題を設定し、仮説を提案できる。
2.研究目的に即した実験方法を考案し、適切な手段でデータを収集できる。
3.得られたデータを分析して解釈し、研究成果を他者にわかりやすく提示できる。
4.指定した学士力を修得する。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-M1-個人をみつめる力を身につけること。
DP-M2-他者と関わる力を身につけること。
身につけるべき学士力
C5: 問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
D10: 既存の知識を活用して、新しい価値(アイデア、生産物、方法等)を生み出せる。
E14: 他者と協調して行動できる。
L46: 客観的な視点で人間行動を理解し分析できる。
M51: 他者に情報を適切に伝達する素材をつくることができる。
N52: 組織のなかで自分の立場を理解し、運営にかかわることができる。
授業の内容と計画
第1回 オリエンテーション
第2回 研究テーマの検討と決定
第3回~第5回 先行研究のレビューと研究目的・仮説の設定
第6回~第8回 実験手続きの検討と実験材料の準備
第9回 実験の実施
第10回~第12回 実験データの分析と結果の解釈
第13回 研究成果のまとめ
第14回 研究成果発表

※授業の進行状況や社会情勢によって、変更する場合がある。
事前学習・事後学習
授業以外に以下の事前・事後学習が必要である。
事前学習(150分):研究テーマに関する文献を読む。内容をまとめたレジュメや成果発表の資料を作成する。実験法やデータ分析法を復習する。
事後学習(120分):授業内容やディスカッションを踏まえて研究目的・仮説を精査する。実験実施に必要となる材料(質問紙等を含む)を作成する。データ分析に必要な作業を行う。成果発表に対する意見やコメントを踏まえて、考察を洗練させる。
アクティブラーニングの実施
発表とディスカッションを行う。
ICTの活用
必携PCを使用し、発表資料や実験材料の作成、実験データの分析を行う。Webアンケートツールやプログラミングソフトを活用して、実験データを収集する。CoLSや共有フォルダ(Google Drive)を利用して、必要な資料やデータを共有する。
成績評価方法と基準
<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。
<成績評価方法>
基準に達しているか否かは、以下の方法で判断する。
演習への参加状況(グループワークへの貢献度、積極性等)70%、研究成果発表30%として、総合的に判断する。
試験・課題に対するフィードバック方法
作成したレジュメ、発表資料、実験材料に対して、授業内およびメール等で適宜コメントする。
学生へのメッセージ
  • 遅刻・欠席する場合は必ず事前に連絡してください。遅刻・早退は2回で欠席1回とみなします。
  • 他の受講生と協力しながら研究を実施していきますので、協調性と積極性が必要になります。
  • 研究テーマを決め、実験を実施するためには多くの時間を要しますので、授業時間外にグループメンバーで集まることもあります。
  • グループワーク、ディスカッション時は積極的な発言を求めます。
オフィスアワー
初回授業で説明します。
教科書・参考書
教科書:なし
参考書:
  • 池田謙一・唐沢穣・工藤恵理子・村本由紀子(著)『補訂版 社会心理学』(2019年、有斐閣)
  • 谷口淳一・西村太志・相馬敏彦・金政祐司(編著)『[新版]エピソードでわかる社会心理学-恋愛・友人・家族関係から学ぶ』(2020年、北樹出版)