講義情報
講義名: 卒業研究・卒業論文(太田)
教員: 太田 英樹
単位: 4
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:通年
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:金曜 1時限
水曜 6時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCLG402A
授業のテーマと目標
〇テーマ
これまで学んだ基礎を踏まえ、主として特別支援教育、障害児保育分野での卒業論文に取り組みます。卒業後の保育・教育活動に活かすことを念頭に、質的研究を中心に取り組んでいきます。まずは3年次演習で決定した研究テーマをもとに、研究計画を立案します。そして、研究テーマに関する先行研究を参照しながら、データの収集を行います。さらにデータを分析し、結果を導き出します。これをもとに考察を繰り返します。論文完成後はプレゼンテーションの準備を行い、自分の研究についての発表を行います。これらの取り組みの過程において、他者と議論し、自らの考えを発表する力を養うことが大切です。最終的に目指すのは、特別支援教育、障害児保育の分野における自分の考え方をまとめ、卒業後に実践するための足場を作ることです。その先にあるのは、どんな子どもでも排除しない指導者を目指すことです。
〇到達目標
本演習の単位修得には以下の目標と身につけるべき学士力の修得が必要です。
①自分の研究テーマを決め、研究計画にそって取り組み、卒業論文執筆に自ら取り組むことができる。
②文章で調べた内容や結果、考察を記述することができる。
③自らの研究成果を発表することができる。
④主として障害児保育、特別支援教育の分野において、自分なりの保育観・教育観を深めることができる。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1 専門的知識と技能を身につけること。
DP-CP4 社会に貢献する力を身につけること。
DP-C3   専門的知識・技能を利活用できる就業力を身につけること。
DP-C4   人間性や心の豊かなを培うスキルを身につけること。
身につけるべき学士力
〇汎用的スキル
E-15:他者に目標や方向性を示し、その実現のために行動できる。
F-18:よりよい社会を実現するために、自らの資質を活かして積極的に社会に関与できる。
G-19:自らを律して行動できる。
〇専門的スキル
K-39:多様な情報を収集し、分析できる。
K-42:場面での環境を把握し、場面に求められている環境を作り出せる。
K-43:組織内外の人たちと連携・協業できる。
授業の内容と計画
第1回  オリエンテーション、役割決め
第2回  先行研究、引用について  
第3回  研究倫理について
第4回  インタビュー調査方法について
第5回  分析処理について
第6回  「問題と目的」の執筆方法について
第7回  「方法」の執筆方法について
第8回  「結果」の執筆方法について
第9回  「考察」の執筆方法について
第10回 「結論」の執筆方法について
第11回 引用文献の表記について
第12回 「手引き」の読み合わせ
第13回 進行状況の確認
第14回 14回のまとめ・個別の論文指導について
第15回 卒論中間報告会
第16回 「方法」の執筆
第17回 「結果」の執筆
第18回 「問題と目的」の執筆
第19回 「考察」の執筆
第20回 「引用文献」の執筆
第21回 表の作成
第22回 図の作成
第23回 修正部分の執筆
第24回 誤字脱字の修正
第25回 製本作業
第26回 要旨の作成
第27回 卒業論文発表会の発表資料の作成
第28回 全体のまとめ
〇個別の論文指導としてゼミを行う場合があります。
〇3年ゼミと合同で行う場合があります。
〇コロナ禍の状況に考慮しつつ、福祉機関・学校等の見学、ゲスト講師による演習等を実施することがあります。
事前学習・事後学習
毎回の授業を受けるまでに、どのような準備をしたのかが重要になります。授業では、準備をもとに自分の取り組みを発表し、他者との議論を深めます。また他者の研究にも関心をもち、知識を広げることも大切でしょう。これらをもとにさらに準備し、次回の授業に臨むことになります。
事前学習:週2時間30分
事後学習:週2時間30分
アクティブラーニングの実施
障害児保育や特別支援教育では、様々な立場の人との協働が重要です。この視点を理解し、様々な人たちと議論を深め、自らの保育観・教育観に反映させることが大切です。
ICTの活用
データを処理し図や表にまとめる作業、発表においてはプレゼンテーションソフトの活用が必須となります。基本的に毎回パソコンはご持参ください。
実務経験を生かした授業の実施
〇実務経験:特別支援学校教員、特別支援教育コーディネーター
障害のある子どもに対する支援、担任支援、保護者支援、教育相談、異職種との連携など、各分野における先行研究や具体的な取り組み例を適宜提示していきます。
SDGsに係る科目
〇目標:4「質の高い教育をみんなに」
ターゲット:4.5「2030年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。」
 内容:本演習では、障害など困難を抱える子どもがどのような社会的不利な状況におかれているかについて、より具体的に学ぶことを到達目標とします。
〇目標:4「質の高い教育をみんなに」
ターゲット:4.a「子ども、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、すべての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。」
 内容:本演習では、障害児の学習支援方法や環境整備について、より具体的に理解することを到達目標とします。
〇目標:10「人や国の不平等をなくそう」
ターゲット:10.2「2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、すべての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。」
 内容:本演習では、障害児者問題を中心に、社会の中で起こる不平等の問題をより具体的に理解し、実習等の場で活かせる力を養うことを到達目標とします。
成績評価方法と基準
〇評価基準
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。
〇評価方法
ゼミまたは個別の論文指導への主体的参加(30%)、論文による研究成果(50%)、発表に対する取り組み(20%)で総合的に評価します。
試験・課題に対するフィードバック方法
月2回程度を目安に、個別の論文指導を行います。
学生へのメッセージ
〇発表等は、3年ゼミ生と合同で行うことがあります。
〇個別の論文指導を月2回、研究室にて行います。
〇個別の論文指導は、状況に応じてオンラインで行うこともあります。
オフィスアワー
随時対応可能です。
教科書・参考書
適宜資料を配布します。