講義情報
講義名: 卒業研究・卒業論文(宅間)
教員: 宅間 雅哉
単位: 4
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:通年
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:木曜 3時限
水曜 6時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCLG402A
授業のテーマと目標
テーマ
3年次の「こども保育・教育演習 I・II」で培った経験を基盤として、それぞれが設定したテーマに沿って卒業論文を執筆する。すなわち、各自が主体的に選定した一冊の絵本を、日英両語による読み聞かせという視点から英訳して日英対訳を示し、あわせて訳出・朗読の際の考察と配慮を論理的に詳述する。具体的な成果物としての卒業論文と、自らが作成した日英対訳を情感豊かに、かつ流暢に読み聞かせ(音読)する技能が一体となっていることが求められる。

到達目標
1. 論文で求められる語彙・表現等を適切に選択し、論理的なパラグラフを構成する能力を身に付ける。
2. 英訳の主要動機を文字情報以外の何かに求める可能性が存在することを理解する。
3. 保育・教育の現場で求められる読み聞かせの技能を身に付ける。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係

DP-CP1-専門的知識と技能を身につけること。

DP-CP4-社会に貢献する力を身につけること。

DP-C1-教養的知識・技能を身につけること。

DP-C4-人間性や心の豊かさを培うスキルを身につけること。

身につけるべき学士力
B-4:目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
C-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
J-32:場面に必要な表現ができる。
J-36:保育・教育に必要な教材を創造・開発できる。
授業の内容と計画
第1回
ガイダンス、執筆計画の立案
第2回
英訳の指導①(各種辞書の効果的使用法)
第3回
英訳の指導②(検索語の決定と言い換えによる効果)
第4回
英訳の指導③(類義語の意味比較)
第5回
英訳の指導④(擬音語と擬態語)
第6回
英訳の指導⑤(単語の難易度)
第7回
英訳の指導⑥(構文の検討)
第8回
英訳の指導⑦(不定詞の効果的使用法)
第9回
英訳の指導⑧(分詞構文の効果的使用法)
第10回
強弱符号付与の指導①(センスユニットと休止)
第11回
強弱符号付与の指導②(内容語と機能語)
第12回
強弱符号付与の指導③(音節の強弱と長短
第13回
強弱符号付与の指導④(意図的なリズムの変更とその効果)
第14回
全体を通した日英対訳及び強弱符号の最終確認、中間発表
第15回
訳出のための考察・配慮の執筆指導①(本論導入部の書き方)
第16回
訳出のための考察・配慮の執筆指導②(検索語の決定と検索結果の説明)
第17回
訳出のための考察・配慮の執筆指導③(提示された訳語候補の絞り込み)
第18回
訳出のための考察・配慮の執筆指導④(各訳語候補の意味の検証)
第19回
訳出のための考察・配慮の執筆指導⑤(各訳語候補の難易度確認)
第20回
訳出のための考察・配慮の執筆指導⑥(訳語決定プロセスの記述)
第21回
訳出のための考察・配慮の執筆指導⑦(構文決定プロセスの記述)
第22回
訳出のための考察・配慮の執筆指導⑧(訳者独自の解釈による翻訳について)
第23回
音読のための考察・配慮の執筆指導①(内容語機能語の区別)
第24回
音読のための考察・配慮の執筆指導②(一般的な文アクセントによる音読)
第25回
音読のための考察・配慮の執筆指導③(例外的な文アクセントが生む効果)
第26回
音読のための考察・配慮の執筆指導④(音読の効果優先に伴う訳語の変更)
第27回
序論、結論、参考文献の執筆指導と全体の構成再確認
第28回
日英両語による読み聞かせ(音読)の指導

授業の進行状況や社会情勢によって、変更する場合がある。

事前学習・事後学習
いかなる理由があろうとも、事前の独力による執筆分を持参しない限り、指導は行わない。指導後(事後)は、その日のうちに文書ファイルの内容を更新し、遺漏なきよう心がけること。事前学習には3時間30分、事前学習には1時間が最低限必要となる。
アクティブラーニングの実施
一対一の個別指導では、教員との積極的なインターアクションが必須である。
ICTの活用
執筆分は毎回、必ずデータで持参すること。指導はすべてPC画面を通して行う。
成績評価方法と基準

<評価基準>

S:到達目標を完全に達成している。

A:到達目標をほぼ完全に達成している。

B:到達目標を十分に達成している。

C:到達目標を達成している。

EF:到達目標を達成していない。

<評価方法>

以下の5項目を総合して評価する。

1. 成果物としての卒業論文の完成度 35%、

2. 最終発表における日英両語による読み聞かせ(音読)の完成度 25%、

3. 年間を通した取り組み姿勢 15%、

4. 最終発表(読み聞かせ(音読)を除く)の完成度 15%、

5. 中間発表の完成度 15%。

試験・課題に対するフィードバック方法
週一回の指導の中で、一週間を単位とした成果に関する評価を含む示唆等をもって、フィードバックとする。
学生へのメッセージ

チャイムが鳴ってから20分以上の遅刻は、原則として欠席扱いとなる。20分以内の遅刻2回で欠席1回とみなす。各学期5回以上の欠席は、成績評価の対象とはしない。

オフィスアワー

1回授業時に説明後、別途CoLSで伝達する。

教科書・参考書
教科書:指定しない。
参考書:適宜配布する。