講義情報
講義名: 社会学(こども)
教員: 青木 結
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:水曜 4時限
科目番号(科目ナンバリング)

XACA116A

授業のテーマと目標

テーマ

この科目は、社会学初学者を対象とし、社会学の基本となる「社会学的なものの見方」を身につけることを目指します。基礎概念の理解はもちろんですが、指定教科書を用いながら、受講者がこれまでの人生で経験してきたであろうこと、あるいはこれからの人生で経験するであろうイベントを中心に、社会学的に問い、分析し、考察します。

目標

1. 社会学的なものの見方ができる。

2. 社会学の基礎概念を理解する。

3. 自己を客観化し、生活史を記述・分析することができる。

4. さまざまな社会事象についての常識を相対化することができる。

5. 指定した学士力を修得する。

卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1 専門的知識と技能を身につけること。
DP-CP4 社会に貢献する力を身につけること。
DP-P1 教養的知識・技能を身につけること。
DP-P4 人間性や心の豊かさを培うスキルを身につけること。
DP-C1 教養的知識・技能を身につけること。
DP-C4 人間性や心の豊かさを培うスキルを身につけること。
身につけるべき学士力

A-2:意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。

C-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。

D-9:情報や知識を多角的・論理的に分析し、表現できる。

E-16:自分と周囲の人々や物事の関係性を理解できる。

F-18:よりよい社会を実現するために、自らの資質を活かして積極的に社会に関与できる。

授業の内容と計画

第1回
オリエンテーション:「社会学」とは?「社会」とは?

第2回
社会と「自分」
序章:人と「社会」のかかわり方

第3回
1章:出生 ー出生はどんなイベントかー・ーなぜ子どもが生まれなくなっているのかー

第4回
1章:出生 ー妊娠、出産という経験はどのように変わっているのかー

5
2章:学ぶ/教える ーなぜ学ぶことが「義務」になっているのかー

6
2章:学ぶ/教える ー学校という場所はどのような場所かー

7
映像を社会学する

8
第7回授業で視聴した映像資料を元にグループディスカッション

9
3章:働く ー働くことの二つの変化と「バランス」ー・ー「働くこと」の社会的な位置づけー

10
3章:働く ー「社会」のなかで働くことー

11
4章:結婚・家族 ー近代化は家族をどう変えてきたのかー

12
4章:結婚・家族 ー家族であるとはどのようなことかー

13
5章:病い・老い/6章:死

14回
単位修得試験と総括
(※単位修得試験における教科書・配付資料の参照は不可)

※授業の進行状況や社会情勢によって、変更する場合がある

事前学習・事後学習

事前学習:次の授業で扱う教科書の範囲を読んでおく。また、その中で出てきたイベントについて、自身の経験ではどのようであったか、どのように考えてきたかなどを言語化しておく。教科書の対象範囲で出てくるキーワードについて、インターネットや書籍を活用して調べておく。(2時間30分)

事後学習:授業での配布資料や教科書を読み返す。各事項について、自分なりに言葉で説明できるようにする。授業中に紹介した参考図書を読んだり、新聞やニュースで話題の事柄について、学習したことを活かして考察する。(2時間)

アクティブラーニングの実施

・授業でグループワークやグループディスカッションを実施し、発表する。

ICTの活用

・コンピューターやプロジェクターなどを活用して、資料などの提示や共有を行なう。
・問いに対する受講生の回答や意見を共有・検討できるよう、ICTを用いた授業を行なう。

成績評価方法と基準

<評価基準>

S:到達目標を完全に達成している。

A:到達目標をほぼ完全に達成している。

B:到達目標を十分に達成している。

C:到達目標を達成している。

E・F:到達目標を達成していない。

<評価方法>

基準に達しているか否かは、毎回授業時のリアクションペーパーの内容 40%、単位修得試験 60%とし、総合的に判断する。
(※いずれも授業内での実施)

試験・課題に対するフィードバック方法

・毎回の授業終了時に提出されたリアクションペーパーの内容に対しては、次の授業内でフィードバックする。

学生へのメッセージ

20分以上遅刻の場合、欠席扱いとなりますので、リアクションペーパーを渡すことはできません。その他の資料は渡します。
遅刻をせず、毎時間出席することがとりわけ重要な講義であることを理解して、受講を決めてください。

授業と無関係の私語や行動等は慎んでください。著しい私語等が認められた場合、他の受講者の迷惑になるため退出を命じます。出席していた時間に関わらず「欠席」としますので、注意してください。


社会学は「当たり前」を疑う学問だと説明されることがあります。そもそも自身が何を「当たり前」だと思っているのかという点から確認、言語化し、授業を通じて異なる視点を獲得してください。個人的な経験や共感の可否を超えて、社会を「社会学的なものの見方」で理解する時、みなさんが何を考えるようになるのか、みなさん自身が楽しみにして参加してください。

オフィスアワー
質問等は原則授業前後の時間を活用。必要に応じてメールを受け付ける。
教科書・参考書

教科書
筒井淳也・前田泰樹著, 2017,『社会学入門ー社会とのかかわり方ー』, 有斐閣ストゥディア

参考書
授業内で適宜提示する。