講義情報
講義名: 特別活動
教員: 中沢 辰夫
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:水曜 4時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCKF224A
授業のテーマと目標
<テーマ>
「様々な集団活動」を通して、子どもの社会性や社会的能力を育成することが特別活動の目標です。学校教育の中での特別活動について、その意義や歴史について理解を深めることから始めて、年間指導計画の作成、指導案の作成などの特別活動の指導法を学び、教育現場での実践力の「芽」を育てていくことです。
小学校の特別活動には、学級活動、学校行事、クラブ活動、児童会活動の4種類があります。指導の実践現場での児童と先生の人間的な触れ合いも多い教育活動です。特別活動には国語や算数のような教科書はありませんが、今までの実践の積み重ねからの知見と、集団や発達に関する理論もあります。これらを熟知した実践力のある教員になることを目指してください。
<目標>
・特別活動について、基本的な内容、目的、方法などについて理解できる。
・教育活動の中で、特別活動が人間形成に果たす役割の重要性について理解できる。
・特別活動の具体的な指導方法について学びを深められる。
・指定した学士力を修得する。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1-専門的知識と技能を身につけること。
DP-CP3-資格に適う力を身につけること。
DP-C1-教養的知識・技能を身につけること。
DP-C4-人間性や心の豊かさを培うスキルを身につけること。
身につけるべき学士力
A-2:意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
E-14:他者と協調して行動できる。
J-31:子どもの行動に対して、すばやく応じることができる。
K-40:子どもの行動を把握し、分析・考察できる。
K-43:組織内外の人たちと連携・協業できる。
授業の内容と計画
第1回
特別活動の目標と意義
第2回
特別活動の変遷
第3回
学習指導要領
第4回
特別活動の性格と意義
第5回
特別活動と他の教育活動との関連
第6回
集団形成と人間関係論
第7回
学級活動・ホームルーム活動(全体計画、経営の重要性)
第8回
児童会(生徒会)活動
第9回
学校行事(1)(歴史・内容)
第10回
学校行事(2)(事故と対応)
第11回
特別活動の評価
第12回
諸外国の特別活動
第13回
特別活動と部活動
第14回
講義のまとめ

定期試験:実施しない(14回目の最終まとめを試験の代用とする)

※授業の進行によっては、変更する場合がありうる。
事前学習・事後学習
下記のように講義についての事前学習と事後学習で、1回の講義について、授業外の学習時間数は4時間半必要である。
【事前学習】各回の予習は、各回の内容に関連する使用テキストの該当ページを通読して、疑問点などを書き出し、ネットや文献検索で疑問個所の解決のためのヒントを探す。
【事後学習】配布されたプリントや講義のノートを整理し、講義内で視聴した参考動画についてまとめ、テキストの該当内容の演習問題に取り組む。
アクティブラーニングの実施
心に残る特別活動、望ましい人間関係等、特別活動の体験に関連する内容の際には、新聞記事やニュース報道などを活用して、学生相互の意見交換がフォーラム上でできるように勧める。
ICTの活用
インターネットを活用した児童生徒理解のための心理テストや、グループエンカウンターの実習時などでは、関連するURLの紹介をする。また最後の授業評価への活用もする。
実務経験を生かした授業の実施
実務経験:高等学校教員
実務経験を生かした授業の実施現場で体験した行事の指導や、学級経営などの話題を、できるだけ講義の中に挟み込んで、理論と実践の関連を深めていく。
成績評価方法と基準
【成績評価基準】授業で設けた目標に到達し、身につける学士力を修得したとみなした場合に単位を認定する。毎時間のワークシートを兼ねた出席票、授業の参加度30%と、総まとめの評価70%で総合評価する。
【評価方法】平常授業の状況、課題の提出、講義の総まとめの結果を総合して評価する。
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E:到達目標を達成していない。
F:到達目標を全く達成していない。
試験・課題に対するフィードバック方法
毎回の課題については、学生個々にコメントを記入して返却する。
学生へのメッセージ
学ぶということは本来楽しいことです。学習を「楽習」といってもよいでしょう。それは教科の学習だけではなく、教科以外の学習でも同様です。教科以外の学習から得られる喜びや感動体験のほうが、生涯の宝物になることもあります。児童・生徒を「集団活動を通して」人間として大きく育てるための根拠と理論を学びながら、特別活動の実践力を身につけていきましょう。
遅刻については、公共交通機関等の遅れなどやむをえない事情のある場合を除き、(学生便覧にある通り)20分以上の遅刻は欠席扱いになります。
オフィスアワー
毎回の講義前と講義終了後に教室内で行うことと、フォーラムの活用で行う。
教科書・参考書
教科書:教科書「特別活動15講と総合的学習8講」梅澤秀監・木内隆生・嶋崎政男 編著 (大学図書出版) 定価(本体2300円+税)、「小学校学習指導要領解説 特別活動編」 文部科学省 (株・東洋館出版社) 定価(本体141円+税)
参考書:特になし