講義情報
講義名: 地理学Ⅰ(地誌を含む)
教員: 池田 史枝
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:水曜 4時限
科目番号(科目ナンバリング)
XEOE303A
授業のテーマと目標
テーマ
地理学は地球表層の様々な現象を空間的に把握し、総合的に考察する学問である。本授業では、まず、基礎的な知識として、地球の性質や、地図の作成法・投影の仕方について解説したのちに、身近な地形図を例として地図の読み方について実践的に学習する。地図を読図できるようになった上で、日本列島や世界の各地域ごとに、それぞれの地域における景観や風土などについて、個別に取り扱う。
目標
地球の成り立ちや性質を把握した上で、それぞれの地図の利用目的や、投影法、縮尺に関して理解し、状況に応じて適切な地図を用いて地域を解説することができるようになる。日本列島や世界の各地域における、それぞれの景観や風土の特徴を理解し、それらを形作る自然環境や人間活動の地域性・多様性を知る。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
M1:地域の景観から自然や社会的事象をとらえる目を養うことによって自分がおかれている状況を理解し、社会における成員の活動を促進する力を得ることができる。
M2:地理学を学ぶことで環境によって社会環境などが異なることへの理解が促進される。それによって他者の社会的背景を慮ることができる。
身につけるべき学士力
A-1:文化・社会と自然に関する知識を理解できる。
B-3:卒業後も自律・自立して学習できる。
C-6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
D-8:自然や社会的事象について、様々な表現方法を用いて分析し、他者に伝達できる。
D-10:既存の知識を活用して、新しい価値(アイデア、生産物、方法等)を生みだせる。
授業の内容と計画
第1回
ガイダンス 地誌とは何か
第2回
地図の読み方 1(地球の性質と地図の投影)
第3回
地図の読み方 2(地形図の判読)
第4回
地理学の視点 空間的視点・歴史的視点
第5回
日本の立地環境
第6回
関東地方の地誌
第7回
北海道・東北地方の地誌
第8回
中部地方の地誌
第9回
近畿地方の地誌
第10回
中国・四国地方の地誌
第11回
九州・南西諸島の地誌
第12回
世界・アジアの中の日本列島
第13回
アジアの地誌
第14回
全体のまとめ・単位修得試験

※授業の進行によっては、変更する場合がありうる。
事前学習・事後学習
時事的な内容を扱うこともありますので、普段からテレビや新聞のニュースに目を通しておくようにしてください。また、事前に日本地図や世界地図に目を通しておいてください。
アクティブラーニングの実施
必要に応じて、グループワークや調べ学習等を行います。
ICTの活用
適宜、PCやタブレットを用いた地図ソフトの利用や地図の作成に関する解説も行う予定です。
実務経験を生かした授業の実施
特になし。
成績評価方法と基準
[成績評価方法]
授業目標にある通り、地図に関する知識や地図を読む能力を習得し、各地域の特徴とそれを形作る要素や要因について説明できるようになる。授業内における課題提出(30%)、単位修得試験(70%)にて評価を行います。
[成績評価方法]
S:到達目標を完全に達している。
A:到達目標をほぼ完全に達している。
B:到達目標を十分に達している。
C:到達目標を達している。
E:到達目標に達していない。
試験・課題に対するフィードバック方法
・提出された課題については、コメントをつけて返却する。
・試験については、CoLSを通して模範解答や要点を公開する。
学生へのメッセージ
地図を読む能力や、現地の景観からさまざまなことを読み解く能力は、旅行や日常生活でも非常に役立ちます。地理学(地誌学)の学習を通して、人生をより豊かなものにしてもらえればと思います。
オフィスアワー
非常勤のため、講義に関する質問は、講義中もしくは講義の前後の時間、ならびにメールにて受け付けます。
教科書・参考書
教科書:地図帳を用意してください。出版社は問いません。中学・高校で使ったものでも結構です。教科書は特にありません。適宜資料を配布する予定です。
参考書:適宜資料を配布しますので、それを用いて学習してください。より深く理解したい人は、以下の書籍を参考書として補助的に用いて学習することをおすすめします。
矢ヶ崎典隆ほか 著『地誌学概論(第2版)(地理学基礎シリーズ3)』朝倉書店
辰巳勝ほか著『図説 世界の地誌 改訂版』 古今書院
吉田英嗣 著『はじめての自然地理学 第二版』古今書院
高橋日出男・小泉武栄 著『自然地理学概論(地理学基礎シリーズ2)』朝倉書店