講義情報
講義名: こども心理演習Ⅱ(大橋智)
教員: 大橋 智
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:水曜 2時限
水曜 6時限
科目番号(科目ナンバリング)
XBLF302A
授業のテーマと目標
テーマ
本授業では,
4年次の卒業論文作成を目指して、臨床心理学領域(行動分析学)に関する理解を深め、研究テーマを決定していきます。
後期には、それぞれの興味あるテーマについて、各自文献を収集し、理解を深めていきます。あわせて、論文執筆に必要な統計的知識の復習、論文の読み方、書き方について学んでいきます。

 目標
授業の具体的目標は以下に示す通りである。
  1. 臨床心理学領域(行動分析学)の文献を講読し、本学問領域の知識や問題意識を深める。
  2. 先行研究を精読し、論文の構成・書き 方について学ぶ。
  3. 自らの興味のあるテーマを掘り下げ、卒業論文のテーマを決定する。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1-専門的知識と技能を身につけること。
DP-CP2-研究する力を身につけること。
DP-P2-心理学に関する専門的知識と技能を身につけること。
身につけるべき学士力

C-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。 
D-9:情報や知識を多角的・論理的に分析し、表現できる。 
E-14:他者と協調して行動できる。 
H-21:統計的なデータを読み取り、科学的根拠を用いて説明できる。 
H-24:心理学的な枠組みで人間の心の働きを理解できる。

授業の内容と計画

第1回 昨年度定めた卒業論文題目(テーマ・手続き等)について発表①
研究テーマと今後の研究計画について発表を行う


第2回 昨年度定めた卒業論文題目(テーマ・手続き等)について発表②
研究テーマと今後の研究計画について発表を行う


第3回  見学実習(障害児福祉施設)
障害児母子通園施設における専門職の働きと心理的援助について


第4回 
研究計画・実施についての発表①


第5回 
見学実習(学校巡回相談:小学校)
小学校における特別支援教育と心理的援助について


第6回 
研究計画・実施についての発表②


第7回 
見学実習(学校巡回相談:中学校)
中学校における特別支援教育と心理的援助について


第8回 
研究計画・実施についての発表③


第9回 
見学実習(学校巡回相談:適応指導教室)
適応指導教室における教育的支援と心理的援助について


第10回 
研究計画・実施についての発表④


第11回 
見学実習(母子保健施設)
母子保健施設における専門職の働きと心理的援助について


第12回
研究発表会 ①


第13回
研究発表会 ②


第14回
研究発表会 ③


※授業の進行によっては、変更する場合がありうる。

事前学習・事後学習

研究の要約・発表では、発表担当者は担当箇所をしっかりと読み、要約を作成することが事前学習となる。授業後は、授業での疑問点をそのままにせず、自ら調べて知識を広げて下さい。

アクティブラーニングの実施

ゼミの授業では、受講生自らが課題について調べ、まとめ、発表し、その内容をもとに受講生全体でディスカッションを行う。

ICTの活用

文献検索のために、図書館の資料からの情報収集とともに、コンピューターでの資料検索を行う。

実務経験を生かした授業の実施
実務経験: 市立教育相談室相談員、県特別支援教育巡回相談員、母子保健センター心理相談員
臨床心理学に関する文献の講読および、研究テーマの検討 にあたって、これらの経験を生かして指導を行います。
SDGsに係る科目
4.1 2030年までに、全ての子供が男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。
4.2 2030年までに、全ての子供が男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達・ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。
4.a 子供、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、全ての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。
10.2 2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。
10.3 差別的な法律、政策及び慣行の撤廃、並びに適切な関連法規、政策、行動の促進などを通じて、機会均等を確保し、成果の不平等を是正する。
13.1 全ての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する。
16.2 子供に対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する。
16.7 あらゆるレベルにおいて、対応的、包摂的、参加型及び代表的な意思決定を確保する。

成績評価方法と基準

授業で設けた目標に到達し、身につけるべき学士力を習得したとみなした場合に単位を認定します。具体的には、①授業への参加状況および課題への取り組み 50% ②最終レポート 50% を基準として評価します。

オフィスアワー
初回授業にて指示する。
教科書・参考書
教科書:適宜資料を配布する。
参考書:
  • 行動分析学会編 ケースで学ぶ行動分析学による問題解決 金剛出版
  • 三田村仰 はじめてまなぶ行動療法 金剛出版
その他、授業を進める中で適宜紹介する。