講義情報
講義名: 人間関係指導法(K2D)
教員: 川口 めぐみ
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:水曜 2時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCKD304A
授業のテーマと目標
[テーマ]
乳幼児期の人とのかかわりは,人格形成の基礎を培う重要な要素である。本授業では,近年のこどもの人間関係に影響を与える社会的要因を知り,領域「人間関係」のねらいと内容を復習しつつ,具体的な指導法について学びを深める。また,乳幼児期の人間関係の発達過程を学び,この時期に必要な経験を育む保育を構想する力を養っていく。そして,こどもの人間関係を育み豊かにするための保育者の役割について,実践を通して主体的に学んでいく。

[到達目標]
「身につけるべき学士力」に記載されている4つの力の修得と,以下の3つを到達目標とする。
  1. 乳幼児期の人間関係に影響を与えるさまざまな社会的要因を理解し,保育者の役割を説明できるようになる。
  2. 乳幼児期の人との関わりの重要性について,こどもの人間関係の発達過程から説明できるようになる。
  3. 領域「人間関係」のねらいと内容を理解し,各年齢にふさわしい保育を計画できるようになる。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
こども心理学部DPとの関連
・DP-CP1 専門的知識と技能を身につけること。
・DP-CP3 資格に適う力を身につけること。

こども保育・教育専攻DPとの関連
・DP-C2 教育・保育・福祉等に関する職能を身につけること。
・DP-C3 専門的知識・技能を利活用できる就業力を身につけること。
身につけるべき学士力
C - 6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
E -16:自分と周囲の人々や物事の関係性を理解できる。
K-40:子どもの行動を把握し、分析・考察できる。
K-41:子どもの成長・発達に対して適正な評価が行える。
授業の内容と計画
第 1 回 領域「人間関係」のねらいと内容の理解,社会的背景と人とのかかわりの変化
第 2 回 こどもの人間関係の発達①0・1・2歳児
第 3 回 こどもの人間関係の発達②3・4・5歳児
第 4 回 生活からみるこどもの人間関係①個と集団,生活の中で育まれる人とのつながり
第 5 回 生活からみるこどもの人間関係②生活と保育計画
第 6 回 あそびからみるこどもの人間関係①あそびを分析する
第 7 回 あそびからみるこどもの人間関係②あそびと保育計画
第 8 回 こどもの人間関係を育む保育実践①お店屋さんごっこを考える
第 9 回 こどもの人間関係を育む保育実践②お店屋さんごっこを計画する
第10回 こどもの人間関係を育む保育実践③お店屋さんごっこを実践する
第11回 こどもの人間関係を支える保育①気になる子の人間関係を支える
第12回 こどもの人間関係を支える保育②障がい児の人間関係を支える
第13回 就学以降につながる多様な人間関係を支える保育
第14回 人間関係指導法から学ぶこと,確認テスト

授業の進行や社会情勢によって学びの内容や順番等は変更する場合がある。

事前学習・事後学習
[事前学習](2時間)
毎回,授業内で次回の授業に向けた「事前学習」のお題を提示する。お題に対し400字程度で考えをまとめ,次回の授業に持参する。

[事後学習](2時間半)
学んだ授業内容や配布した資料などを復習し,復習しても理解できなかった内容は次回の授業で確認する。
アクティブラーニングの実施
授業テーマに即した事例について分析したり,グループワーク,ディスカッションを行う。また,保育の計画を立案するなど主体的な活動を行う。
ICTの活用
  • 提出するレポートや事前学習は,パソコンで作成し提出する。
  • 事後学習時,理解できなかった内容や確認したい内容があれば,コルズを通して質問を受け付け,次回の授業までに添削機能を用いて個別にコメントを返す。内容によっては次回の授業で取り上げ,全体で補足する。

実務経験を生かした授業の実施
実務経験:幼稚園教諭
実務経験を生かした授業の実施。
各回では,幼稚園教諭として保育を展開した経験を活かした授業内容を行う。
成績評価方法と基準

[評価基準]
S:到達目標を完全に達成している
A:到達目標をほぼ完全に達成している
B:到達目標を十分に達成している
C:到達目標を達成している
E/F :到達目標を達成していない

[評価方法]
到達目標が達成されているかを,以下の方法で総合的に判断し評価する。
  確認テスト 50,学びのレポート 30,グループワーク提出物 20


試験・課題に対するフィードバック方法
理解できないこと,質問や疑問がある場合は,授業中いつでも確認してくれて構いません。確認できなかった場合は,授業内で配布されるレポート用紙のコメント欄に記入してください。次回授業時にコメントを記し返却します(内容によっては全体で取り上げ解説します)。また,グループワークで取り組んだ内容や課題については,次回の授業で補足したり解説したりしながらまとめを行います。
学生へのメッセージ
  • グループワークなど主体的活動場面では,自分の考えや思いを自由に表現してほしいと思います。また,疑問点,もっと深く知りたい点などがある場合は,授業内で積極的に発言して構いません。確認できなかった場合は,授業毎に配布されるレポート用紙の「コメント欄」に自由に記述してください。次回授業時にコメントを記し返却します(内容によっては全体で取り上げ解説します)。
  • 20分以内の遅刻3回で欠席1回になります。自分でもしっかりと出席管理を行ってください。
オフィスアワー
初回授業で説明する。
教科書・参考書
教科書:教科書は使用しない。
参考書:厚生労働省『保育所保育指針』(フレーベル館),文部科学省『幼稚園教育要領』(フレーベル館),内閣府・文部科学省・厚生労働省『幼保連携型認定こども園教育・保育要領』(フレーベル館)