講義情報
講義名: 表現②
教員: 岩井 真澄
単位: 1
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:水曜 1時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCKB207A
授業のテーマと目標
【テーマ】
幼稚園教育要領、保育所保育指針、認定こども園教育・保育要領に定められている保育内容の5領域の中の「表現」について、その位置づけ、他領域との関連などについて学ぶ。また、子どもの感性や創造性と、保育者の感性や創造性が互いに関連することを学ぶ。子どもの遊びや生活の中に見られる表現に関する具体的事例を通して、子どもの世界に関心を持ち、子どもの育ちを支えることについて考える。

【目標】
以下の4点を授業の目標とする。
1)幼稚園教育要領、保育所保育指針、認定こども園教育・保育要領における、保育内容「表現」(以後、領域「表現」)の位置づけと意義について説明できるようになる。
2)領域「表現」が特定の表現技法や機会のみにとらわれず、子ども達の遊びや生活の中にある、様々な表現の様態を包括的に対象としていることを理解できるようになる。
3)子どもの表現の姿やその発達及びそれを促す人的環境、物的環境などの関連性について理解できるようになる。
4)子どもの素朴な表現を見出し、受け止め、共感することができる感性を身につける。
5)指定された学士力を修得する。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1:専門的知識と技能を身につけること。
DP-CP3:資格に適う力を身につけること。
DP-C3:専門的知識・技能を利活用できる就業力を身につけること。
DP-C4:人間性や心の豊かさを培うスキルを身につけること。
身につけるべき学士力
J-31:子どもの行動に対して、すばやく応じることができる。
J-32:場面に必要な表現ができる。
J-36:保育・教育に必要な教材を創造・開発できる。
K-39:多様な情報を収集し、分析できる。
K-40:子どもの行動を把握し、分析・考察できる。
K-42:場面での環境を把握し、場面に求められる環境を作り出せる。
授業の内容と計画
第1回 ガイダンス、領域「表現」とは
第2回 乳幼児の発達と「表現」
第3回 子どもの「生活」と「表現」
第4回 子どもの音楽的表現
第5回 子どもの造形的表現
第6回 子どものごっこ遊び・劇的表現
第7回 表現を支える保育者の役割

定期試験:実施しない

※授業の進行状況や社会情勢 によって、順番や内容を一部変更する場合がある。
事前学習・事後学習
事前学習では、次回の授業テーマに該当する教科書のページや参考文献を読み込み、疑問に思ったことや気づいたことをまとめておくこと。(2時間)
事後学習では、授業資料やノートをまとめ直し、理解を深めること。(2時間半)
アクティブラーニングの実施
授業内で提示される事例などについて、グループによるディスカッションを行うことで多様なものの見方や考え方を知る。
学生自身がイメージしたり体験したりすることを通して、表現を生成する過程について理解する。

ICTの活用
パソコンやプロジェクターなどを活用して、資料などの提示や共有を行う。
事前学習・事後学習では、インターネットを活用し最新の保育の関する情報を収集する。

実務経験を生かした授業の実施
各回において、幼稚園教諭の経験を生かした授業を行う。
成績評価方法と基準
【成績評価基準】
S:到達目標を完全に達成している。 
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。 


【成績評価方法】
領域「表現」のとらえ方など、本講義の目標に到達しているかどうか、下記の観点から評価する。
各回のレポートや提出物30%、授業参加度30%。最終課題40%
上記をもとに、課題の提出状況及び内容、授業への積極性、受講態度なども含めて総合的に判断する。

試験・課題に対するフィードバック方法
提出される課題に対しては、授業内もしくはコルズを用いてフィードバックを行う。
学生へのメッセージ
・乳幼児期の表現の特性やそれを受け止めていくことの重要性を学ぶためには、自身の感性を研ぎ澄ませる必要があります。受け身ではなく、心を動かし、主体的に授業に参加してください。
・20分以上の遅刻は欠席として扱いますが、授業の内容や場面によっては受講することを認めます。また、遅刻・早退2回は欠席1回分と換算します。やむを得ず遅刻や欠席をする場合は、授業開始前までに、EM室へ連絡を入れましょう。

オフィスアワー
初回授業及びコルズで提示する。 
教科書・参考書
【教科書】
『演習 保育内容 「表現」―基礎的事項の理解と指導法―』(令和元(2019)年、岡健・金澤妙子編著、建帛社)
【参考書】
『幼稚園教育要領』(平成29年3月告示 文部科学省)
『保育所保育指針』(平成29年3月告示 厚生労働省)
『幼保連携型認定こども園・教育・保育要領』(平成29年3月告示 内閣府・文部科学省・厚生労働省)
上記は、文部科学省・厚生労働省・こども家庭庁ホームページからのダウンロードも可能である。