講義情報
講義名: 流通論(旧:暮らしと流通)
教員: 三浦 卓己
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:火曜 5時限
科目番号(科目ナンバリング)
XENA101A
授業のテーマと目標
テーマ
私たちは、流通とかかわることなく生活することはできません。流通があるからこそ、私たちは魅力的な商品やサービスを購買することができるのです。企業は、消費者に製品を届けるために様々な工夫をしています。本科目を通じて、流通の奥深さと面白さを学びます。
目標
本科目は次の3つを目標とします。 ①暮らしにかかわる流通についての用語、基本的な考え方、枠組みを修得します。②授業で学んだ知見を自身の経験や身近な事例に置き換えて考察します。③授業で学んだ理論と実戦の架橋に挑戦します。目標を通じて「身につけるべき学士力」の修得をします。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-M1:個人を見つめる力を身につけること。
DP₋M3:組織を動かす力を身につけること。
身につけるべき学士力
A-2:意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
B-3:卒業後も自律・自立して学習できる。
L-46:客観的な視点で人間行動を理解し分析できる。
M-50:自分の関わる企業・組織や市場の情報を収集することができる。
M-51:他者に情報を適切に伝達する素材をつくることができる。
授業の内容と計画
第1回
授業の進行にかかる説明、流通とは

第2回
百貨店と総合スーパー

第3回
食品スーパーとコンビニエンス・ストア

第4回
ディスカウント・ストアとSPA

第5回
商店街とショッピングセンター

第6回
小売業態とは何か

第7回
小売を支えるロジスティクス

第8回
インターネット技術と新しい小売業態

第9回
小売を支える卸

第10回
流通構造をその変容

第11回
日本型取引慣行

第12回
小売を中心とした取引慣行

第13回
売買集中の原理と品揃え形成

第14回
商業とまちづくり、確認テスト

※授業の進行によっては、社会情勢などにより変更する場合があります。


定期試験
実施しません。
事前学習・事後学習
パパママストア、スーパーやコンビニ、デパートなどの店舗やインターネットショップ、宅配について興味関心を持ちましょう。
<事前学習・事後学習の目安>
事前学習:毎回実際にさまざまな店舗に足を運び、面白いと思った事例
を収集しましょう。それらの個人店や企業はどのような狙い
をもって活動をしているのか考えてみましょう。(2時間)
事後学習:授業内容を振り返り、ノートにまとめる。レポート課題があ
る場合はレポートを作成する。(2時間30分)
アクティブラーニングの実施
授業では、自分の考えを整理する時間を持ちます。また、グループになってディスカッションする時間を設けます。その成果を発表(プレゼンテーション)します。
ICTの活用
・プロジェクターなどを活用して、資料などの提示や共有を行います。 
・グループで考えたりまとめたり、協働してレポート・資料・作品などを制作したりします。
・授業では、インターンネットを活用して、情報を収集したり選択したりします。
・自分の考えをワープロソフトで文章にまとめたり、調べた結果を表計算ソフトでグラフなどにまとめたりします。
・受講生の発表においては、コンピュータやプレゼンテーション・ソフトを活用します。
・授業内で資料配布などをコルズを使用して実施します。
・授業で使用した資料・データをコルズに保管し、自由に取り出せるようにします。
実務経験を生かした授業の実施
実務経験:民間企業
第2回から第13回の各テーマに沿って、実務で経験した事例を紹介します。実体験を通じた事例により、理論と実戦の架橋を試みます。
SDGsに係る科目
第4回でアパレル企業が取り組むSDGsが流通を通して消費者の購買意識や行動にどのように影響を与えているのかについて説明します。
目標:12「持続可能な生産消費形態を確保する」
ターゲット:「2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質やすべての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。」
内容:第4回の講義で、アパレル企業が取り組むSDGsの説明と、それが流通システムを通じて消費者の購買にどのような影響を与えているのかについて学び、流通システムの基本的な知識を身に付けることで、質の高い教育を実践できる人材を養成します。
成績評価方法と基準
成績評価基準
成績評価基準は以下の通りです。

S:到達目標を完全に達成している。

A:到達目標をほぼ完全に達成している。

B:到達目標を十分に達成している。

C:到達目標を達成している。

EF:到達目標を達成していない。

評価方法
授業参加30%、小テスト20%、授業内に実施する確認テスト50%を総合して評価します。 発表は加点します。教科書の持込は可とします。各自作成したノートの持ち込みは可とします。「授業の目標」を修得していることを確認します。

評価基準に沿って、各項目を総合して100点満点で評価します。
試験・課題に対するフィードバック方法
事前課題の内容を授業内に解説します。
学生へのメッセージ
・毎回出欠の確認を取ります。 
・授業のチャイムが鳴ってから20分以上の遅刻は欠席として取り扱います。止むを得ない事情で遅刻する場合(電車の遅延など)はできる限り事由を証明する証明書を取得し、授業の前後に提示してください。 
・毎回ディスカッションを行います。主体性を持った授業参加を期待します。
・授業中は私語、携帯電話の使用、遅刻・途中退室など良識の範囲内で行いましょう。
オフィスアワー
木曜8時45分~10時30分の時間帯に研究室A216でおこないます。
教科書・参考書
教科書:『1からの流通論(第2版)』石原武政、竹村正明、細井謙一編著、碩学舎 2400円+税 ISBN978-4-502-28361-1

参考書:『1からの流通システム』崔相鐵、岸本徹也編著、碩学舎 2400円+税 ISBN978-4-502-26191-6