講義情報
講義名: 感情・人格心理学B
教員: 坪井 寿子
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:火曜 5時限
科目番号(科目ナンバリング)
XBJD106A
授業のテーマと目標
テーマ
本科目では「感情に関する理論及び感情喚起の機序」「感情が行動に及ぼす影響」を基に感情心理学全般について学習していきます。私たちが日々の生活の中で経験している「感情」は非常に複雑で繊細であり、曖昧な部分も多く含まれています。このような「感情」を客観的にとらえること自体とても難しいのですが、さまざまな工夫がなされています。そこが感情心理学の特徴と言えますので、その点についても方法論も含めて考えていきます。

目標
1.主要な理論や生物学的基礎など、感情の基礎を学ぶ。
2.認知機能から感情について考えていく。
3.発達のプロセスから感情について考えていく。
4.適応・不適応の問題から感情について考えていく。

【授業形態について】
本授業は現在のところ対面授業を予定しています(コルズも適宜活用します)。
今後状況によっては遠隔授業に切り替わる可能性もあります。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1-専門的知識と技能を身につけること。
DP-CP2-研究する力を身につけること。
DP-P2-心理学に関する専門的知識と技能を身につけること。
DP-P3-心理職としての専門的知識と技能を身につけること。
身につけるべき学士力
C-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
H-23:人の行動や言葉の深い意味を理解できる。
H-24:心理学的な枠組みで人間の心の働きを理解できる。
I-25:行動や感情の自己管理ができる。
I-30:自らの感情や心の状態を理解し、調整することができる。
授業の内容と計画
第1回 はじめに:「感情」とは 
第2回 感情の理論:末梢起源論と中枢起源論、情動二要因説、認知的評価説
第3回 感情の生物学的基礎:感情と脳機能、感情と身体の働き
第4回 感情の機能:感情のポジティブ的側面とネガティブ的側面、感情の適応的機能
第5回 感情と進化:個体の安全に関わる感情、集団生活に関わる感情
第6回 感情と認知①:感情と記憶の働き
第7回 感情と認知②:感情と思考の働き
第8回 感情と発達①:表情認知の発達
第9回 感情と発達②:コミュニケーションの発達
第10回 感情と言語:感情表出のプロセス、感情経験と「話す」「書く」
第11回 感情と病理①:不安に関する感情
第12回 感情と病理②:抑うつに関する感情
第13回 感情と健康:ポジティブ感情の働き、感情と身体的疾病との関係
第14回 まとめ:私たちの生活と感情心理学まとめ、現代社会における感情心理学の役割

※授業の進行によっては、変更する場合がありうる。
事前学習・事後学習
授業以外に以下の事前・事後学習が必要である。(目安の時間数)
〇事前学習:次回の授業で取り上げるテーマについてテキストの該当ページを読み、学習項目やキーワードはじめ内容を確認しておく。(2時間)
〇事後学習:授業で取り上げた内容を踏まえ、感情心理学が日常生活に応用できる面や社会とつながる場面について考えていく。(2時間30分)
アクティブラーニングの実施
コルズを通して主体的に学べる機会を設ける。
ICTの活用
コンピュータやプロジェクターなどを活用して、資料などの提示や共有を行う。CoLSを通して教材の提示や課題の取り組みを行っていく。
成績評価方法と基準
<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・ F :到達目標を達成していない。

<成績評価>
定期試験:45%、 授業への取り組み及び小課題:55%
学生へのメッセージ
私たちにとって感情とはどのような意味があるのか、考えてみて下さい。感情情心理学の範囲は幅広く、授業では多くのことを学びます。欠席・遅刻をしないよう心がけましょう。
オフィスアワー
コルズのフォーラムにて、質問やコメントを随時受け付けます。
教科書・参考書
教科書:感情心理学・入門 (大平英樹ほか 有斐閣アルマ)
参考書:感情心理学(今田純雄ほか 培風館)