講義情報
講義名: 教育相談
教員: 髙橋 一公
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:火曜 5時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCKF226A
授業のテーマと目標
<授業のテーマ>
教育相談は、幼児児童生徒が自己理解を深めたり好ましい人間関係を築いたりしながら、集団の中で適応的に生活する力を育み、個性の伸長や人格の成長を支援する教育活動である。幼児児童生徒の発達の状況に即しつつ、個々の心理的特質や教育的課題を適切に捉え、支援するために必要な基礎的知識(カウンセリングの意義、理論や技法に関する基礎的知識を含む)を身に付ける。
<授業の目標>
教育相談の意義と理論・方法・展開の観点から以下の目標を達成することが求められます。
〇学校における教育相談の意義と理論について理解した。
〇教育相談を進める際に必要な基礎的知識(カウンセリングに関する基礎的事柄を含む)を理解した。
〇教育相談の具体的な進め方やそのポイント、組織的な取り組みや連携の必要性を理解した。
〇指定した学士力を修得した。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP3-資格に適う力を身につけること。
DP-CP4-社会に貢献する力を身につけること。
DP-C2-教育・保育・福祉等に関する職能を身につけること。
DP-C3-専門的知識・技能を利活用できる就業力を身につけること。
身につけるべき学士力
A-2:意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
C-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
J-35:円滑に担当クラスの運営を行える。
K-40:子どもの行動を把握し、分析・考察できる。
K-43:組織内外の人たちと連携・協業できる。
授業の内容と計画

第1回 学校教育の現状と課題
第2回 生徒指導と教育相談(学校カウンセリング)
第3回 教育相談と学校精神保健
第4回 学校精神保健と障害の理解
第5回 発達障害の基礎
第6回 発達障害の理解
第7回 障害と教育相談の実践
第8回 不登校とその実態
第9回 いじめとその実態
第10回 いじめの構造と対応
第11回 校内暴力とその実態
第12回 その他の問題行動・不適応行動
第13回 教育評価と心理検査・アセスメント
第14回 心理療法の基礎・技法 総括

すべての授業終了後に最終レポートを課します。
※授業の進行状況や社会情勢によって、変更する場合があります。
事前学習・事後学習
この授業は半期14回2単位の科目であるため、授業前学習および授業後学習を併せ少なくとも4時間30分程度の学習を要します。各自計画的な学習を心がけてください。質問があれば、遠慮なく質問し、わからないところを残さないようにしましょう。
<事前学習>
授業の資料は事前にCoLSにアップしますので予習をしておいてください。また、授業に出席する前に必ず教科書を読んでおきましょう(2時間程度)。
<事後学習>
しっかりとノートを作ることが大切です。授業終了後CoLS上での事後課題提出も含め、授業後にはテキストの読み直し、ノートの整理を必ず行ってください(2時間半程度)。
アクティブラーニングの実施
人数に応じて資料をもとに集団討議を行うことがあります。また指定された課題に対して授業中に指名して回答を求めますので、積極的に回答ができるよう心がけて下さい。
また、反転学習を行いますので事前・事後学習をのところでも述べましたが十分に予習を行っておいてください。
ICTの活用
授業ではコンピュータやプロジェクターなどを活用して、資料などの提示や共有を行います。
SDGsに係る科目
目標:4「質の高い教育を みんなに 」
ターゲット:4.1「 2030 年までに、すべての子どもが男女の区別なく、適切かつ効果的な
学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。」、4.7「2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。」
内容:この講義では教育相談に必要な知識と理論を学び、教育者に必要な基本的な姿勢を身につけることで、質の高い教育を実践できる人材を養成します。
成績評価方法と基準
<成績評価の基準>
成績評価の基準は以下の通りです。
S 到達目標を完全に達成している。
A 到達目標をほぼ完全に達成している。
B 到達目標を十分に達成している。
C 到達目標を達成している。
E・F 到達目標を達成していない。

<評価方法>
評価基準に沿って、基準に達しているか否かは以下の方法で判断します。
授業への参加状況30%、最終レポート70%として総合的に判断します。レポートを評価する観点を授業内で事前に明示するので、それを念頭においてレポートを作成してください(レポートはルーブリック評価)。
試験・課題に対するフィードバック方法
適宜、課題の内容などを授業内に解説します。最終レポートについてはコルズにて総評を行います。
学生へのメッセージ
下記の教科書を使用します。授業に出席する前に必ず教科書を読み、予習をしておきましょう。授業では教科書を読むことはしません。教科書の内容に加えて関連知識について触れることが多いと思います。しっかりとノートをとることが大切です。質問があれば、遠慮なく質問し、わからないところを残さないようにしましょう。
遅刻については、チャイムが鳴ってから20 分以上の遅刻は原則として欠席扱いとなります(遅刻の限度時間の起算は、定められた始業時間であり、教員が入室した時間ではありません)。
遅刻3回で1回の欠席としてカウントします。注意をしてください。
オフィスアワー
初回授業で説明し、別途コルズでお知らせします。
教科書・参考書
教科書:教育相談・学校精神保健の基礎知識[第3版]/大芦治/ナカニシヤ出版 
生徒指導提要(改訂版)/文部科学省/東洋館出版社(文部科学省のホームページからダウンロードが可能です。https://www.mext.go.jp/content/20221206-mxt_jidou02-000024699-001.pdf)
参考書:学びのための心理学/山村豊 青木智子 編著/北樹出版