講義情報
講義名: 環境指導法(K3A)
教員: 佐々木 由美子
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:火曜 4時限
科目番号(科目ナンバリング)

XCKE306A

授業のテーマと目標
テーマ

2年次に学習した「環境」をもとに、領域「環境」についてより理解を深め、実際の保育実践につなげていけるような力を身につけていく。また、3歳以上児だけでなく、乳児保育や3歳未満児の保育における領域「環境」の「内容」や「ねらい」についても理解を深めていく。領域「環境」の「ねらい」「内容」を具体的な場面を通して物的環境、人的環境、自然環境という3つの視点から検討していく。実体験や事例、ビデオ等を通し、保育者としてどのように環境を構成し、どのように子どもと関わっていくのか、実践的な力を身につけていく。


目標
1.乳幼児期を通して、領域「環境」の意義と内容について理解を深める。
2.環境が子どもの発達にどのような影響を及ぼすのかを理解し、環境の重要性を知る。
3.子どもが主体的に身近な環境にかかわり、生活に取り入れていこうとする態度を養うための環境構成のあり方や保育者の役割・援助の方法などについて、具体的なエピソードを通して学ぶ。

卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP - CP1  専門的知識と技能を身につけること
DP- CP3 資格に適う力を身につけること
DP- C2 教育・保育・福祉等に関する職能を身につけること
DP- C3 専門的知識・技能を利活用できる就業力を身につけること
身につけるべき学士力
A-1:文化・社会と自然に関する知識を理解できる。
E-14:他者と協調して行動できる。
J-33:月案・週案・保育教育指導案等の計画を作成できる。
J-36:保育・教育に必要な教材を創造・開発できる。
K-42:場面での環境を把握し、場面に求められる環境を作り出せる。
授業の内容と計画

第1回
子どもを取り巻く環境について考える
第2回
育ちの連続性からみた領域「環境」(乳児保育・未満児保育における「環境」、10の姿等)

第3回
子どもと自然のかかわり①季節を感じる 
第4回
子どもと自然のかかわり②植物・植物を育てよう
第5回
子どもと自然のかかわり③身近な自然との出会い(学外への自然探索を含む)
第6回
子どもと自然のかかわり④身近な生きもの
第7回
子どもと自然のかかわり⑤生きものの飼育
第8回
子どもと物のかかわりー玩具、さまざまな素材
第9回
子どもと文字・数量などのかかわり①文字・標識・記号
第10回
子どもと文字・数量などのかかわり②数量
第11回
子どもと園の環境-園舎、園庭、遊具ー 
第12回
社会・地域とのかかわり、模擬保育①
第13回
遊びこそ乳幼児の学び 、模擬保育②
第14回
これからの幼児教育と課題 とまとめ

定期試験:実施しない

※授業の進行によっては、変更する場合がありうる。

事前学習・事後学習
1回の授業につき270分程度の授業外学習が必要になります。
毎回、事前にテキストの指定箇所を読んでおくこと。事後では学んだことについて振り返りをしておくこと。第4回から14回にかけて、身近な植物の栽培を行い、その生長の記録作成を課題とします。第5回においては、自然探索レポートを課します。
アクティブラーニングの実施
フィールドワーク、グループにわかれての栽培活動を行います。第8〜10,12,13回では、実践的活動や模擬保育等を実施します。毎回、テーマについてのディスカッションを行います。
ICTの活用
コンピューターやプロジェクターなどを活用して、資料などの提示や共有をおこなう。
実務経験を生かした授業の実施
実務経験 : 保育士・幼稚園教諭
実務経験を生かした授業の実施 : 実務経験を生かし、3回から10回にかけて、実践例や具体例を紹介。
成績評価方法と基準
【評価基準】
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している
C:到達目標を達成している
E・F:到達目標を達成していない。

【評価方法】
基準に達しているか否かは、以下の方法で判断する。
平常点(授業参加度、ミニレポート、栽培日誌など)30%,授業内で実施する確認テスト70%
試験・課題に対するフィードバック方法
・提出された課題にはコメントをつけて返却します。
・事前課題については授業内で解説します。
学生へのメッセージ
子どもたちと発見の喜びや驚きを共有・共感できるよう、身近な環境に対して意識的な目を持つようになってほしいと思います。 20分以内の遅刻3回につき、1回の欠席とします。
オフィスアワー
火曜 11:30〜13:00(研究室)
教科書・参考書
教科書:『エピソードから楽しく学ぼう環境指導法』創成社
参考書:適宜紹介します。