講義情報
講義名: 臨床心理学概論(モチベ)
教員: 山極 和佳
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:火曜 4時限
科目番号(科目ナンバリング)
XEMB105A
授業のテーマと目標
テーマ
臨床心理学の代表的な理論および技法について学ぶ。 臨床心理学に関連する心の仕組みの理解や、臨床心理学の実践において必要な知識となるアセスメント、支援法の基本的な知識を学ぶことで、専門家としてどのように介入すべきかについての基礎的な知識と技術を習得することを目的とする。
到達目標
1.臨床心理学の基本的な概念を理解する。
2.臨床心理学に関連する心の仕組みについて理解する。
3.臨床心理学に関連する心の諸問題について理解する。
4.臨床心理学の実践において必要な、アセスメントの基本的な知識を身に付ける。
5.臨床心理学の実践において必要な、支援法の基本的な知識を身に付ける。
6.指定した身につけるべき学士力を修得する。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-M1-個人をみつめる力を身につけること。
DP-M2-他者と関わる力を身につけること。
身につけるべき学士力
L-44:自分自身を受け入れることができる。
L-45:人間の成長発達を理解できる。
L-46:客観的な視点で人間行動を理解し分析できる。
M-48:他者を肯定的に理解することができる。
M-49:対人コミュニケーション理論にもとづいたコミュニケーションができる。
授業の内容と計画
第1回 臨床心理学の基本的概念
第2回 臨床心理学の成り立ち(1):精神分析学と力動的心理療法
第3回 臨床心理学の成り立ち(2):行動理論と行動療法/認知理論と認知行動療法
第4回 臨床心理学の成り立ち(3):人間性心理学と人間中心アプローチ
第5回 臨床心理学の成り立ち(4):心理療法の諸理論
第6回 心理的アセスメント(1):心理的アセスメントの成り立ち・理論と技法(面接法)
第7回 心理的アセスメント(2):心理的アセスメントの理論と技法(知能検査・発達検査・認知機能検査・性格検査)
第8回 ケースフォーミュレーションと異常心理学(1)見立て
第9回 ケースフォーミュレーションと異常心理学(2)障害の心理学的メカニズムの理解
第10回 ケースフォーミュレーションと異常心理学(3)障害の心理学的メカニズムの理解:演習
第11回 発達過程で生じる障害や問題
第12回 心理療法の理論
第13回 心理療法の折衷と技法選択および効果のエビデンス
第14回 全体のまとめ

定期試験:実施しない

※授業の進行状況や社会情勢によって、変更する場合がありうる。
事前学習・事後学習
1.事前学習:事前に配布する資料および教科書を熟読して臨んでください(2時間)。
2.事後学習:各授業の最後に提示する課題に取り組んでください(2時間30分)。
アクティブラーニングの実施
毎回の授業でグループワークを実施し、ディスカッションや課題を行ってもらいます。
ICTの活用
1.コンピューターやプロジェクターなどを活用して、資料などの提示や共有を行います。
2.以下の3つについてコルズを使用して授業を行います。
(1)授業で使用する資料の事前配布
(2)出席管理
(3)受講生同士の意見や考えの共有、比較検討(フォーラムおよびアンケート機能)
3.インターネットなどを活用して、情報を収集したり選択したりします。
4.受講生の発表においては、コンピュータやプレゼンテーション・ソフトを活用します。
実務経験を生かした授業の実施
実務経験:公認心理師・臨床心理士として精神科クリニックにて心理療法・心理アセスメントを担当
実務経験を生かした授業の実施臨床心理学の実践におけるクライエントの心の理解(第8~11回)や、援助技法(第2~4回)について、適宜事例の紹介を行います。
成績評価方法と基準
<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している
C:到達目標を達成している
E・F:到達目標を達成していない。

<評価方法>
基準に達しているか否かは、以下の1~3の総合評価となる。
1. 授業回ごとの授業課題:50%
2. 中間課題:25%
3. 最終課題:25%
試験・課題に対するフィードバック方法
各課題については、次授業回の最初に総括を行います。
学生へのメッセージ
1.授業の予習および復習として、教科書の該当箇所、配布資料(事前配布します)を熟読して臨んでください。
2.遅刻は、2回で欠席1回分として取り扱います。
オフィスアワー
初回授業で説明します。
教科書・参考書
教科書:やわらかアカデミズム・わかるシリーズ よくわかる臨床心理学 (下山晴彦編,2003)
参考書:特になし