講義情報
講義名: 異文化コミュニケーション
教員: 田中 真奈美
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:火曜 4時限
木曜 4時限
科目番号(科目ナンバリング)
XEOB107A
授業のテーマと目標
テーマ
「異文化」と聞くと「外国の文化」を想像することが多いが、マイノリティー、世代、性別、出身地の違いなども「異文化」である。本講座では、「異文化」の定義を考察し、異文化コミュニケーションについてのさまざまな問題を取り上げながら、異文化コミュニケーションとは何かという基本的な概念について学ぶ。日本と他の国だけでなく、世代の違いや地域的な比較など日本国内における異文化コミュニケーションについても考察していく。国際社会でのコミュニケーションの問題点、異文化接触での問題点、文化とコミュニケーションの関係、非言語・コミュニケーションの役割などを取り上げながら、学ぶ。本講座を通して、異文化コミュニケーションの基礎知識とコミュニケーション・テクニックの取得を目的とする。
目標
1.異文化、コミュニケーション、異文化コミュニケーションの定義について把握する 
2.異文化コミュニケーションの問題点を把握する 
3.国内の異文化コミュニケーションについて学び、具体例を挙げながら、理解を深める 
4.非言語コミュニケーションについて学び、その重要性を学ぶ 
5.国際社会における異文化コミュニケーションについて考察する
6. 指定した学士力を修得する
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-M1-個人をみつめる力を身につけること。
DP-M2-他者と関わる力を身につけること。
身につけるべき学士力
A-1:文化・社会と自然に関する知識を理解できる。
A-2:意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
E-14:他者と協調して行動できる。
E-16:自分と周囲の人々や物事の関係性を理解できる。
L-46:客観的な視点で人間行動を理解し分析できる。
M-48:他者を肯定的に理解することができる。
M-51:他者に情報を適切に伝達する素材をつくることができる。
授業の内容と計画
第1回 オリエンテーション 
ディスカッション トピック「異文化コミュニケーションとは?」 
第2回 異文化と平和構築
プロローグ 異文化コミュニケーションを学ぶというこ
第3回 文化とコミュニケーションの定義 
第1章 異文化コミュニケーションの基礎概念
第4回 アイデンティティの定義 
第2章 自己とアイデンティティ
第5回 異文化コミュニケーションの問題点と要因 
第3章 異文化コミュニケーションの障壁
第6回 文化の学習過程と文化の国際比較 
第4章 深層文化の探求
第7回 言語の特徴 
第5章 言語コミュニケーション 1 言語の構造   2 言語メッセージの意味と用法
第8回 様々なコミュニケーションのスタイルと相違点 
第5章 言語コミュニケーション 3 コミュニケーション・スタイル 4. 文化差・個人差・コンテキストの諸要因
第9回 非言語コミュニケーションの基礎と特徴 
第6章 非言語コミュニケーション
第10回 カルチャーショックの定義と特徴・適応過程 
第7章 カルチャーショックと適応プロセス
第11回 異文化の人との関係構築の諸問題 
第8章 対人コミュニケーション 1 異文化の友人   2 異文化の恋人との関係構築
第12回 異文化コミュニケーションの障壁 
第8章 対人コミュニケーション 3 「思い込み」異文化コミュニケーション
第13回 異文化コミュニケーション教育 
第9章 異文化コミュニケーション教育・訓練
第14回 異文化コミュニケーションの研究ー歴史、特徴、領域、方法 
第10章 異文化コミュニケーションの研究  レポート提出

定期試験:実施しない

※授業の進行によっては、順番や内容を一部変更する場合があります。また、授業の進行状況や社会情勢によって、変更する場合があります。
事前学習・事後学習
1回100 分の授業時間に加え、事前の予習や事後の復習、課題やレポート作成などの授業以外の事前・事後学習が必要です。
(目安の時間数)
事前学習:次回授業で扱う範囲について教科書をあらかじめ読み、必要に応じて関連事項について調べておく。(2 時間)
事後学習:授業内容を振り返り、自分の方法で整理し、まとめる。(2 時間 30 分)
アクティブラーニングの実施
毎回授業の後半に、授業のテーマに沿ったトピックについてのディスカッションを4人程度のグループで行います。その後、各グループの意見を発表してもらいます。
ICTの活用
*資料などの提示や共有を行う場合にコンピュータやプロジェクター、動画などを活用している。
*学生が発表の際、コンピュータやプレゼンテーション・ソフトを活用して、クラスメートに分かりやすく説明したり、効果的に表現できるように指導している。
*自分の考えをワープロソフトで文章にまとめ、レポートとして提出させている。
SDGsに係る科目
目標:5「ジェンダー平等を実現しよう」
ターゲット:5.c「ジェンダー平等の促進、ならびにすべての女性及び女子のあらゆるレベルでの能力強化のための適正な政策及び拘束力のある法規を導入・強化する。」
内容:この講義では、「異文化コミュニケーションの知識を通して、マイノリティについての基礎的な知識を身につけ、ジェンダー平等の重要性を理解し、実現のために実行できるスキルを取得すること」を到達目標とする。
成績評価方法と基準
<成績評価基準> :授業で設けた目標に到達し、身につけるべき学士力を修得したとみなした場合に単位を認定する。
S:到達目標を完全に達成している
A:到達目標をほぼ完全に達成している
B:到達目標を十分に達成している
C:到達目標を達成している
E・F:到達目標を達成していない

<評価方法>:基準に達しているか否かは、各項目を総合して 100 点満点で評価する。
1. 発表     ( 40点 ) 2. レポート   ( 20点 ) 3. 授業・ディスカッション参加など授業態度   ( 25点 )4. 授業への参加度 ( 15点 )を基準として評価する。

1. 発表: 各授業の表題の中から一つ選び、そのテーマについて調べ、クラスで発表する。 
2. レポート:クラスで発表した内容をまとめて提出する。 (字数制限はないが 1600字前後とする。 締め切りは最終日。必ず3つ以上の参考文献を用いる。書き方はAPA 方式に則る。)
試験・課題に対するフィードバック方法
提出されたコメントペーパーやレポート、事前課題の内容については、授業内で解説します。
学生へのメッセージ
国際化、グローバル化が進んでいる現在、異文化コミュニケーションについて学ぶことは大切な事です。また、在住する外国人も増加している今、異文化を学び、コミュニケーション考える事は大いに意義があります。
授業中の私語、飲食、居眠りなどは禁止します。携帯電話は電源を切ってください。使用を発見したときは、減点対象とします。
授業以外に事前の予習や事後の復習、課題やレポート作成など授業以外の学修時間が必要になりますので、計画的に学修を進めてください。
チャイムが鳴ってから20 分以上の遅刻は原則として欠席扱いとなります。遅刻が3回で、欠席1回扱いとします。
第1回の授業でクラスのルールや課題について説明するので、必ず出席してください。
オフィスアワー
初回授業で、お知らせしますが、授業に関する質問窓口としてCoLSのフォーラムにて受け付けます。
教科書・参考書
教科書:はじめて学ぶ異文化コミュニケーション -多文化共生と平和構築に向けて- 石井敏/久米昭元/長谷川典子/桜木俊行/黒田武人 有斐閣
参考書:特になし