講義情報
講義名: 国際経済
教員: 郭 潔蓉
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:火曜 4時限
科目番号(科目ナンバリング)
XENC202A
授業のテーマと目標
〈授業のテーマ〉
グローバル化によって私たちを取り巻く経済的環境は大きく変容してきた。特にヒト・モノ・カネといった資源が国境を超えて複雑に移動する現代において、国際貿易と投資、国際金融、開発経済の仕組みを理解することは重要である。本科目では、変容する国際経済において、私たちの社会と暮らしはどんな影響を受けるのか、基礎的な理論から理解することをテーマとしたい。

〈授業の目標〉
1. グローバル化が進む現代において、国境を超えるヒト・モノ・カネが我々の生活にどのような影響を及ぼすのかについて、経済学の視点から考える力を養う。
2. 国際貿易と投資、国際金融、開発経済の三部門において、国際経済の基礎的な理論と、理論をベースとした政策的な示唆について学習する。
3. 現実の国際経済問題を論理的に考察する視点を養う。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-M1-個人をみつめる力を身につけること。
DP-M2-他者と関わる力を身につけること。
DP-M3-組織を動かす力を身につけること。
身につけるべき学士力
B-3:卒業後も自律・自立して学習できる。
C-7:情報を構造化し、分析・評価・統合し、倫理的に活用できる。
D-9:情報や知識を多角的・論理的に分析し、表現できる。
M-50:自分の関わる企業・組織や市場の情報を収集することができる。
N-53:国内外の社会情勢を理解する広い視野をもつことができる。
N-54:組織経営を円滑化する戦略的な思考ができる。
授業の内容と計画
第1回
「国際経済」ではどんなことを学ぶのか
第2回
国際貿易と投資①:貿易が行われる理由
第3回
国際貿易と投資②:政府介入と貿易政策
第4回
国際貿易と投資③:世界における地域経済統合
第5回
国勢貿易と投資④:海外投資はなぜ行われるのか
第6回
国際金融①:国際的な資金移動
第7回
国際金融②:為替レートとマクロ経済の安定
第8回
国際金融③:通貨危機と国際通貨制度
第9回
国際金融④:為替レート制度と通貨統合
第10回
開発経済①:なぜ世界に経済格差はあるのか
第11回
開発経済②:世界の貧困問題
第12回
開発経済③:開発援助とは何か
第13回
開発経済④:持続可能な開発を考える
第14回
授業の総括及び理解度確認テスト

定期試験:実施しない

※授業の進行状況や社会情勢によっては、変更する場合がありうる。
事前学習・事後学習
各回において、授業の進捗に応じて以下の事前学習と事後学習に取り組んでください。
事前学習:次回授業で扱う範囲について教科書をあらかじめ読み、必要に応じて関連事項について調べておく。( 2 時間)
事後学習:授業内容を振り返り、ノートにまとめる。レポート課題を課す場合はレポートを作成する。(2 時間 30 分)
アクティブラーニングの実施
本科目は、授業内にてディスカッションテーマを複数設定しています。各テーマに沿ってグループディスカッションを行い、各グループの自発的な発表を重視します。また、各発表によって、集合知を高めることを目指します。
→コロナ禍で余儀なく遠隔授業となった場合は、オンデマンド形式にて授業の動画を配信し、プリントやCoLSの学習支援システムを活用して授業を進めます。
ICTの活用
大学システム「CoLS」を通して課題等の連絡を行います。各自、必ず「CoLS」からの発信を確認してください。また、各回の授業では、コンピュータやプロジェクターなどを活用して、資料などの提示や共有を行います。
SDGsに係る科目
目標:17「パートナーシップで目標を達成しよう」
ターゲット:17.10「ドーハ・ラウンド(DDA)交渉の結果を含めたWTOの下での普遍的でルールに基づいた、差別的でない、公平な多角的貿易体制を促進する。」 17.16「すべての国々、特に開発途上国での持続可能な開発目標の達成を支援すべく、知識、専門的知見、技術及び資金源を動員、共有するマルチステークホルダー・パートナーシップによって補完しつつ、持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップを強化する。」
内容:本講義は、国際経済の理論をもとに国際市場における公平な貿易とは何かを理解し、WTOのルールに即した多角的貿易体制の重要性を学ぶことを目標とします。また、開発経済における課題と開発途上国とのフェアトレードを実践できる市場を構築することの重要性を理解することを目指します。
成績評価方法と基準
<成績評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。

<評価方法>
評価基準に沿って、各項目を総合して100点満点で評価します。
授業参加態度(30%)、課題への取り組み(30%)、授業内にて実施する理解度テストまたはレポート課題(40%)

※毎回の授業におけるディスカッションや質疑応答、意見発表も授業参加率に含めます。また、遅刻は20分までと致します。遅刻3回は欠席1回とみなします。遅刻をしないように注意をしてください。
試験・課題に対するフィードバック方法
毎回のプリント課題に対して、次回の授業にフィードバックします。
学生へのメッセージ
国際経済の仕組みを知ることは、グローバル化社会を生きる上でとても重要なことです。日本の経済を理解するためにも、対外的な経済関係を理解することと、経済的な視点をもつことを心がけましょう。その第一歩として、ぜひ定期的に新聞に目を通すことを習慣にしてください。
オフィスアワー
初回の授業にてお知らせいたします。オフィス・アワー以外の時間帯を希望する場合は、事前連絡にて予約をお願い致します。
教科書・参考書
教科書:はじめて学ぶ国際経済/浦田秀次郎、小川英治、澤田康幸 著/有斐閣アルマ
参考書:指定参考書はありません。授業内にて配布・指示します。