講義情報
講義名: 子どもと言葉(K2E)
教員: 佐々木 由美子
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:火曜 4時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCKD215A
授業のテーマと目標
テーマ
言葉は、伝達や思考の手段であるだけでなく、子どもが自己形成をしていく上でも重要な働きをしている。また、言葉によって、私たちは文化を継承し、豊かな世界を自身の中に取り込んでいくのである。松居直は「楽しいことばをいっぱい食べて育った幼な子は、自然にことば大好きになり、ことばが楽しみと幸せをもたらしてくれる力のあるものだということを感じとります」(『絵本・ことばのよろこび』)と述べているが、本授業では子どもの育ちにおける言葉の役割を理解したうえで、子どもたちが「楽しいことば」をたくさん食べて豊かな言語表現活動につなげていけるよう、具体的な技術や知識を身につけていくことを目的とする。
目標
1.子どもの発達と絵本、紙芝居、エプロンシアター、ストーリーテリング等に関する知識を学び、実践を通して技術を身につける。
2.言葉を育てる児童文化財についての知識や理解を深め、子どもたちの言語的・文化的環境を整えるために何が大切なのかを考察する。
3.子どもの表現活動を豊かにしていくために、保育や保育者の援助はどうあるべきかについて実践を通して学ぶ。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP - CP1  専門的知識と技能を身につけること
DP- CP3 資格に適う力を身につけること
DP- C2 教育・保育・福祉等に関する職能を身につけること
DP- C3 専門的知識・技能を利活用できる就業力を身につけること
身につけるべき学士力
A-1:文化・社会と自然に関する知識を理解できる。
D-10:既存の知識を活用して、新しい価値(アイデア、生産物、方法等)を生みだせる。
E-14:他者と協調して行動できる。
J-32:場面に必要な表現ができる。
K-41:子どもの成長・発達に対して適正な評価が行える。
授業の内容と計画

第1回
言葉とは何か
第2回
子どもの発達と言葉
第3回
絵本を読んでみる(読み方・導入・展開)
第4回
さまざまな絵本
5
子どもと物語
6
ストーリーテリングと昔話(講義・演習)
7
パペットシアター(演習)
8
詩・言葉遊び(講義・演習)
9
紙芝居(講義・演習)
10
エプロンシアター①エプロンシアターの特徴・作り方・演じ方(講義・演習)
11
エプロンシアター②エプロンシアターを演じる(演習)
12
伝承遊び(講義・演習)
13
パネルシアター(講義・演習)
14
児童文化財の展開とまとめ

定期試験:実施しない
※授業の進行によっては、変更する場合がありうる。


事前学習・事後学習
1回の授業につき270分程度の授業外学習が必要になります。
事前にテキストの指定個所を読んでおく。

絵本ノートの課題作成を通して、普段からさまざまな絵本にふれ、絵本に関する知識を増やす。
発表のための練習、パネルシアターの作成等。
アクティブラーニングの実施
子どもたちに読むことを想定した導入・絵本の読み聞かせや、ストーリーテリング、グループでのエプロンシアターの実演・発表を行います。
ICTの活用
コンピューターやプロジェクターなどを活用して、資料などの提示や共有をおこなう。
実務経験を生かした授業の実施
実務経験:保育士・幼稚園教諭
実務経験を生かした授業の実施文化財の演習、指導において、実践例や具体的事例を紹介。
成績評価方法と基準
【評価基準】
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している
C:到達目標を達成している
E・F:到達目標を達成していない。

【評価方法】
基準に達しているか否かは、以下の方法で判断する。
平常点(絵本ノート、作品の提出、発表など)50%、授業内で実施する確認テスト等50%

試験・課題に対するフィードバック方法
課題(絵本ノート)にはコメントをつけて返却します。
学生へのメッセージ
実践力を身につける授業ですので、絵本や手遊び、エプロンシアター、パネルシアターなどの演習を数多く行います。それらの課題を通して技術を身につけるとともに、自身の言葉も豊かに磨いていってほしいと思います。また、課題として絵本ノートを作成します。ぜひ、楽しみながら多くの絵本に親しんでください。20分以内の遅刻3回で1回の欠席とします。
オフィスアワー
初回授業時におしらせします(佐々木)(沼賀)
教科書・参考書
教科書:松本峰雄編著『保育における子ども文化』わかば社
参考書:適宜紹介します