講義情報
講義名: 産業と組織
教員: 石橋 里美
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:火曜 3時限
科目番号(科目ナンバリング)
XENF307A
授業のテーマと目標
テーマ
本授業では、経営組織論や組織行動論の概念をもとに、現代社会における組織マネジメントのあり方について考察するための理論的枠組みを獲得することをねらいとします。
具体的には、まず経営組織を動かすメカニズムおよび組織と個人の関係性を理解した上で、「感情労働」「組織における意思決定」「組織文化・組織風土」「職場のコンフリクト」に着目し、これらにおけるマネジメントについて考察を深めます。

目標
①組織の基本的な捉え方を学び、その形成と働きに関する知識を習得する。
②組織と個人の相互作用ダイナミズムの視点を理解する。
③組織を動かすには何が必要かを考察する。

上記①~③の目標を達成することで、以下に示す「身につけるべき学士力」を修得する必要がある。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-M2-他者と関わる力を身につけること。
DP-M3-組織を動かす力を身につけること。
身につけるべき学士力
A-2:意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
C-4:目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
D-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
G-16:自分と周囲の人々や物事の関係性を理解できる。
M-49:対人コミュニケーション理論にもとづいたコミュニケーションができる。
授業の内容と計画
第1回
授業の内容と計画に関する説明
第2回
経営組織を動かすメカニズム(1)組織づくりの基礎
第3回
経営組織を動かすメカニズム(2)組織と個人の相互ダイナミズム
第4回
感情労働のマネジメント(1)感情労働とは
第5回
感情労働のマネジメント(2)多様な感情労働の現場
第6回
感情労働のマネジメント(3)対人サービスで働く人々の組織的支援
第7回
組織における意思決定(1)最適化モデル・限定合理性
第8回
組織における意思決定(2)会議における意思決定過程の特性
第9回
組織における意思決定(3)実践編~会議の生産性を高める
第10回
組織文化・組織風土(1)「強い文化」とは
第11回
組織文化・組織風土(2)組織文化の個人への影響
第12回
組織文化・組織風土(3)安全文化
第13回
コンフリクト・マネジメント(1)コンフリクトの源泉
第14回
コンフリクト・マネジメント(2)コンフリクトの解決

定期試験:実施しない

※授業の進行状況や社会情勢によって、変更する場合がある。
事前学習・事後学習
授業以外に以下の事前・事後学習が必要である。(4時間30分程度)
・事前学習:授業前にコルズに掲載した学習資料を読み、わからない単語や概念について調べた上で授業に臨む。
・事後学習:授業後には、学んだことが適用できる事象を、身の回りの出来事やニュース・新聞の記事などに求め、考察を深める。
アクティブラーニングの実施
調査学習(与えられた課題に対して、授業中や授業外学習において自ら情報収集を行い取り組む)、グループワークを実施する。
ICTの活用
・授業において必携 PC を使用し、データ処理作業やネット検索などを行う。
・コンピュータやプロジェクターなどを活用して、資料などの提示や共有を行う。 
・Colsを用いてテストや課題を提供し自主学習を促す。
SDGsに係る科目
目標:8「働きがいも経済成長も」
ターゲット:8.5「2030年までに、若者や障害者を含むすべての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、ならびに同一労働同一賃金を達成する。」
内容:この授業では、現代社会における組織マネジメントのあり方について学ぶ。人と企業との最適な関係や、働き方について私見をのべることができるようになることを到達目標とする。授業のテーマに即して、生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事について理解することも到達目標とする。
成績評価方法と基準
授業で設けた目標に到達し、身につけるべき学士力を修得したとみなした場合に単位を認定する。
<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している
A:到達目標をほぼ完全に達成している
B:到達目標を十分に達成している
C:到達目標を達成している
E・F:到達目標を達成していない
<評価方法>
基準に達しているか否かは以下の方法で判断する。
授業中課題80%・授業内で実施する理解度確認テスト20%として総合的に判断する。
試験・課題に対するフィードバック方法
・試験の結果や事前課題の内容を授業内に解説する。
学生へのメッセージ
現在そして将来に向けて「所属する組織とどのようにかかわっていくのか、集団や組織にどのように働きかけていくのか」をご自身に問いながら、各テーマへの理解を深めていきましょう。
注意事項:チャイムが鳴ってから 20 分以上の遅刻は原則として欠席扱いとなります。
毎回の授業で各自パソコンを使用しますので持参してください。
オフィスアワー
初回授業で連絡。
教科書・参考書
教科書:教科書は使用せず、適宜資料を配布。
参考書:参考資料は、適宜授業中に紹介。