講義情報
講義名: 健康・医療心理学(心理)
教員: 大村 美菜子
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:火曜 3時限
科目番号(科目ナンバリング)
XBJD207A
授業のテーマと目標
テーマ
医療・保健領域で働く心理職は、医療機関の中から地域まで、幅広い領域で支援を行っている。その知識は、他領域で働く心理職にとっても必須のものである。健康・医療心理学では、医療・保健領域での心身の課題と、その心理学的支援の方法および実践について学ぶ。
目標
指定した学士力を修得する.

1.健康心理学におけるアセスメント、心理支援の方法とその実際について説明できる。
2.さまざまな疾患についての基礎的知識を修得し、それぞれの医療領域における心理支援の特徴について説明できる。
3.地域保健、災害時における心理支援の実際、多職種による具体的な協働・連携について説明できる。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1-専門的知識と技能を身につけること。
DP-CP4-社会に貢献する力を身につけること。
DP-P2-心理学に関する専門的知識と技能を身につけること。
DP-P3-心理職としての専門的知識と技能を身につけること。
身につけるべき学士力
E-16:自分と周囲の人々や物事の関係性を理解できる。
F-18:よりよい社会を実現するために、自らの資質を活かして積極的に社会に関与できる。
H-23:人の行動や言葉の深い意味を理解できる。
H-24:心理学的な枠組みで人間の心の働きを理解できる。
I-26:他者の立場に立ち、共感的に理解し関わることができる。
授業の内容と計画
第 1回 健康心理学
・健康とは何か、健康心理学の目的と分野、疾病とその予防、医療保険制度について理解する。
第 2回 健康心理学におけるアセスメントと支援
・健康心理アセメントの方法、健康行動のアセスメント、健康心理学における心理支援について学ぶ。
第 3回 ストレスマネジメント
・ストレスとその種類、成立プロセスについて理解し、ストレスマネジメントの方法を学ぶ。
第 4回 各種の心理支援法
・健康心理学における心理支援法として、各種心理療法の実際について学ぶ。
第 5回 医療心理学
・医療における心理学的視点とは何か、ライフステージにおける医療心理学についての理解を深める。
第 6回 医療心理学におけるアセスメントと支援
・医療心理学におけるアセスメントの方法とアセスメントに基づく心理支援の実際について理解する。
第 7回 前半まとめ・中間テスト
・第1回~第6回まで学んだことについての理解を深める。
第 8回 医療心理学の実際① 精神科・児童精神科
・総合病院における独立型心理室の特性と機能を理解し、心理支援の実際を学ぶ。
第 9回 医療心理学の実際② 院内独立型心理室
・総合病院における独立型心理室の特性と機能を理解し、心理支援の実際を学ぶ。
第10回 医療心理学の実際③ 小児科・周産期母子支援センター
・小児科領域、周産期領域における心理支援の特徴とその実際について学ぶ。
第11回 医療心理学の実際④ 緩和医療
・緩和医療についての理解を深め、心理支援の特徴と支援の実際について学ぶ。
第12回 地域保健活動の実際
・地域保健活動の現状についての理解を深め、心理学的視点での支援の実際について学ぶ。
第13回 他職種協働と医療連携
・チーム医療の重要性について理解する。
 第14回  まとめ
 ・第1回~第14回まで学んだことについての理解を深める。
 


定期試験:実施しない

※授業の進行によっては、変更する場合がありうる。
事前学習・事後学習
事前学習:指定されたキーワードについて調べてきてください(2時間程度)。医療は社会の動向によってさまざまな事柄に変化が生じます。事前準備として、普段からテレビ・新聞などのニュースや特集に関心もつことが大切です。
事後学習:テキストや資料の内容を読み返ししっかり復習して基礎的な専門用語を覚えてください。毎時間の授業で学んだ知識、概念等を十分に理解した上で、次の授業に臨むように心がけてください(2時間程度)。
アクティブラーニングの実施
授業中に学生自身が考える時間を設ける。一旦ストップし、ノートや紙に自分の考えを書き出してから、続きに進む。フォーラム機能で随時質問やディスカッションを受け付ける。
ICTの活用
コンピュータを活用して、資料などの提示や共有を行う。
実務経験を生かした授業の実施
実務経験:医療領域での公認心理師・臨床心理士としての実務
実務経験を生かした授業の実施授業全般にわたり、医療の現場で公認心理師・臨床心理士として働いた経験を基に、支援の実際について説明する。
成績評価方法と基準
<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。
<評価方法>
基準に達しているか否かは以下の方法で判断する。
授業への参加状況、小テスト、最終テストを総合的に判断する。
試験・課題に対するフィードバック方法
提出されたリアクションペーパーに次回の講義でコメントする。

学生へのメッセージ
・健康・医療心理学は、心理支援を勉強する上で必須の知識となる。まず、枠組みを理解し、それを様々な個別的問題に応用できるようにすること。
・チャイムが鳴ってから 20 分以上の遅刻は原則として欠席扱い。
オフィスアワー
初回授業で説明します。
教科書・参考書
教科書:教科書は使用しない
参考書:健康・医療心理学(公認心理師カリキュラム準拠)/宮脇 稔(他)/医療薬出版株式会社