講義情報
講義名: 音楽実技ⅢB①
教員: 高地 誠子
単位: 1
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:火曜 3時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCKF301A
授業のテーマと目標
テーマ
本授業は、保育者・教育者に必要な音楽実技の知識・技能をさらに展開させていく方法を習得するためのものである。子ども向けの歌や楽曲を中心に、ピアノ独奏曲やポピュラー音楽の楽曲も扱う。さらに、簡易打楽器を使った合奏譜や簡単なメロディの合奏譜の創作も行う。ピアノ技能では履修者それぞれが自己の課題に取り組んでいく。

目標
①音楽実技ⅠA~ⅡBまでで学んできた事を基に、さらに高度な技能を身に着ける。
②音楽活動を行う際に必要な技術や理論をさらに深める。
③四季の唱歌や童謡のほか、教育や保育の現場で実際に用いられる楽曲などのレパートリーを増やす。
④簡易打楽器の扱いに慣れ、簡単な合奏譜やメロディ譜を創作できるようになる。
⑤「身につけるべき学士力」を習得する。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
CP1:専門的知識と技能を身につけること
CP3:資格に適う力を身につけること。
C1:教養的知識・技能を身につけること。
C3:専門的知識・技能を利活用できる就業力を身につけること。
身につけるべき学士力
A-1:文化・社会と自然に関する知識を理解できる。
B-4:目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
C-6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
J-32:場面に必要な表現ができる。
J-36:保育・教育に必要な教材を創造・開発できる。
K-39:多様な情報を収集し、分析できる。
授業の内容と計画
第1回
ガイダンス、あいさつの歌の復習
子ども向けの歌①~楽しい歌を用いて~
第2回
子ども向けの歌②~秋の歌を用いて~
第3回
子ども向けの歌③~ダイナミクスを意識した演奏表現、移調奏~
第4回
ピアノの独奏とサステイン・ペダルの使用
第5回
合奏の編曲1(鍵盤楽器を用いて)
第6回
合奏の編曲2(簡易打楽器を用いて)
第7回
簡易打楽器を用いた合奏と指導法
第8回
子ども向けの歌④~冬の歌を用いて~
第9回
子ども向けの歌⑤~歌唱指導における伴奏の工夫~
第10回
子ども向けの歌⑥~クリスマスの歌~
第11回
子ども向けの歌⑥~楽曲の速さに留意した演奏表現~
第12回
子ども向けの歌⑦~8分の6拍子の楽曲の演奏表現~
第13回
初見の方法と実践
第14回
幼稚園・保育所の採用試験を想定した発表会とその講評

定期試験:実施しない

※発表会の課題曲は、履修者ひとりひとりのレベルや状況に合わせて決定していく。
※授業の進行状況や社会情勢によって、内容を変更する場合がある。
事前学習・事後学習

授業以外に以下の事前・事後学習が必要である。
事前学習:自己課題の曲を練習しておく。(2時間)
事後学習:授業で扱った楽曲は演奏できるようになるまで十分に練習する。(2時間)
練習はまとめてするのではなく、短時間でも毎日することが上達への近道である。
授業内容を振り返り、ノートにまとめる。(30分)

アクティブラーニングの実施
授業内で、個人レッスンを踏まえた演奏発表を実施します。それぞれがあらかじめ練習してきた曲を発表し、その結果やレベルアップに向けた助言・指導のフィードバックを行います。発表会では演奏する楽曲についてプレゼンテーションをしてから発表します。
ICTの活用
録音アプリやメトロノームアプリ等を用いて、効率的に練習を進める方法を随時解説・実践していきます。
実務経験を生かした授業の実施
実務経験:
・フェリス音楽教室実技科(ピアノ)講師
全ての回の授業において、ピアノやリトミック指導の経験を生かして指導する。
・小学校音楽科講師

    第5,6,7回の授業において、小学校での指導の実践例を示して解説する。

成績評価方法と基準

〈評価基準〉
S
:到達目標を完全に達成している。
A
:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。
〈評価方法〉

レパートリー・リストに記載の合格曲数と難易度50%、発表会での演奏30%、毎回記入するレッスン記録の記載内容10%、その他、授業への参加の度合10%として、総合的に判断する。

試験・課題に対するフィードバック方法

・発表会形式で実施する実技試験について教員が講評をする。
・提出された授業記録シートなどに、コメントを付けて返却する。

学生へのメッセージ
この科目では、ピアノや歌唱技能の習得のみならず、簡単な合奏譜の創作や楽曲のアレンジ、簡易打楽器の使用方法など、現場での音楽活動により即した内容を学びます。遅刻・早退について、1回を0.5回の欠席としてカウントします。20分以上の遅刻・早退は欠席とします。実習による公欠を含んで欠席回数が4回以上になった場合は考慮します。
オフィスアワー
初回の授業でお知らせします。
教科書・参考書
①鈴木恵津子他著『改訂ポケットいっぱいのうた 実践こどものうた簡単に弾ける144選』教育芸術社
②木許隆監修『歌のファンタジー』 圭文社
この他に適宜資料を配布します。
参考書:特になし。