講義情報
講義名: 子ども家庭福祉(心理)
教員: 白石 雅紀
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:火曜 3時限
科目番号(科目ナンバリング)

XCKB120A

授業のテーマと目標
テーマ
本科目では子どもを取り巻く諸状況や関連機関・制度、課題を様々な側面から理解することを目的としている。近年子どもを取り巻く社会環境は大きく変化している。授業を通して、虐待、貧困、核家族化による影響、障害のある子どもなど、様々な子どもを取り巻く社会問題を多様な側面から理解することで、物事を多角的にとらえられる様、視野を広げ認識を深めることと、さらにそれぞれの課題について学生自身で考え、考察できるようになることも目的としている。 授業では基本的にパワーポイントを使用する講義形式で進めるが、学生の反応や様子を見ながら取り上げる題材や事例をその都度選択する予定である。同様に学生の反応や授業の進度によって順番や内容を一部変更する場合がある。
目標
1.現代社会における子ども家庭福祉の意義と歴史的変遷について理解した。
2.子どもの人権擁護について理解した。
3.子ども家庭福祉の制度や実施体系等について理解した。
4.子ども家庭福祉の現状と課題について理解した。
5.子ども家庭福祉の動向と展望について理解した。

卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP3 資格に適う力を身につけること
DP-CP4 社会に貢献する力を身につけること
DP-P1 教養的知識・技能を身につけること
DP-P4 人間性や心の豊かさを培うスキルを身につけること

身につけるべき学士力
F-18:よりよい社会を実現するために、自らの資質を活かして積極的に社会に関与できる。
K-39:多様な情報を収集し、分析できる。
K-40子どもの行動を把握し、分析・考察できる。
K-41子どもの成長・発達に対して適正な評価が行える。
K-42場面での環境を把握し、場面に求められる環境を作り出せる。
K-43:組織内外の人たちと連携・協業できる。

授業の内容と計画
第1回
現代社会における子どもを取り巻く家庭環境と意義
第2回
現代社会における子どもの理念と概念:歴史的変遷
第3回
子どもと家庭を取り巻く制度と法体系について:児童福祉法の成り立ち
第4回
子どもの権利と権利擁護:児童の権利に関する条約
第5回
子ども家庭福祉の理念と概念:子どもへの関わり方
第6回
児童虐待・DVとその防止について
第7回
少子化の現状と理由,対策について : 諸外国の動向との比較
第8回
子どもの貧困について
第9回
児童福祉施設について:社会的養護新ビジョンと里親の事例より
第10回
少年の非行,いじめについて
第11回
次世代育成支援と子育て支援施策について:事例より
第12回
子どもと家庭を取り巻く福祉制度と法律、実施体系について:事例より
第13回
障がいのある子ども等、多様な保育ニーズについて:事例より
第14回
地域における協働とネットワークについて:施設の事例より
定期試験:実施しない
*授業の進行状況や社会情勢等によって順番や内容を変更する場合があります。

事前学習・事後学習
事前学習:補助資料や文献を随時掲示するので、必要に応じて調べておく。(2時間)
事後学習:授業中に感じた疑問点を授業後にQ&Aとしてまとめ、コルズにて掲示するので、各自読み込み記載されている内容について調べておき、ノート等で各自まとめておく(2時間30分)

アクティブラーニングの実施
反転授業:知識習得要素を授業外に済ませ、教室での学び、疑問に活かすこと。また、内容を期末レポートに反映させること。
ICTの活用
授業はパワーポイントを使用して行う。また、授業後のQ&Aや補助資料をコルズにて掲示するので各自事前事後学習に活用すること。
SDGsに係る科目
目標16.持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
ターゲット16.2:子どもに対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する。

成績評価方法と基準
内容:この講義では子どもに対する虐待が起きる背景を理解し、対応策を考えられるようになることを到達目標とする。


評価基準
期末レポート


<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。
<評価方法>
基準に達しているか否かは以下の方法で判断する。
期末レポート100%として判断する。

試験・課題に対するフィードバック方法
提出されたコメントペーパーに記述された質問や意見等は全体に対してフィードバックを行う。
学生へのメッセージ
授業では歴史や諸制度の他に、今日本が抱えている数多くの子ども家庭福祉の課題について事例を交えて言及します。必要に応じて参考文献を提示しますので授業で学んだことをベースに各自授業毎に復習し、日本の子ども家庭福祉に対して自分自身の意見を持てるようにしてください。なお、提示している参考書は授業内容の補填に活用する予定です。やむを得ない場合を除き、20分以上の遅刻は欠席扱いとします。遅刻2回で欠席1回分とします。授業中の私語・携帯・スマホ・無断外出は認めません。同様に、机の上にスマホ等、授業に関係ないものを出すことや、授業時間内に、動画視聴等授業とは関係の無い行為を行うことも禁止します。これらの行為を行った場合、もしくは行為を行った疑いがあった場合、授業から退席を求め、単位を不可とする場合があります。また、授業時間内に動画を視聴する行為や視聴していた疑い、イヤホンを装着していた、もしくは装着していた疑いのある行動をとった場合も当該単位は不可とします


オフィスアワー
金曜一限予定
教科書・参考書
教科書:特に指定しない
参考書:公益財団法人児童育成協会=監修/新保幸男、小林 理=編集 「新・基本保育シリーズ 3子ども家庭福祉」中央法規