講義情報
講義名: 心理調査課題演習(フィールドワーク)
教員: 岩﨑 智史, 小林 寛子, 埴田 健司, 仲嶺 真
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:火曜 2時限
火曜 3時限
科目番号(科目ナンバリング)
XEMD214A
授業のテーマと目標
<テーマ>
本科目はモチベーション行動科学部の2年次開講科目である。社会調査の意味と方法について、事前に基本的事項を確認、整理していく。その上でサブグループに分かれて、心理学、教育学、経営学、経済学、の視点から、学生自身が社会調査を企画し、実施して、得られたデータを分析し、調査報告書を作成する。
<到達目標>
 1.調査企画の立案ができるようになる。
 2.調査票の作成、ならびに集計、分析ができるようになる。
 3.調査報告書の作成ができるようになる 。
 4.指定した学士力を修得する。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-M1-個人をみつめる力を身につけること。
DP-M2-他者と関わる力を身につけること。
DP-M3-組織を動かす力を身につけること。
身につけるべき学士力
B-4:目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
C-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
D-8:自然や社会的事象について、様々な表現方法を用いて分析し、他者に伝達できる。
D-9:情報や知識を多角的・論理的に分析し、表現できる。
L-46:客観的な視点で人間行動を理解し分析できる。
M-50:自分の関わる企業・組織や市場の情報を収集することができる。
M-51:他者に情報を適切に伝達する素材をつくることができる。
N-53:国内外の社会情勢を理解する広い視野をもつことができる。
授業の内容と計画
第1回:社会調査・調査方法について講義
第2回:調査の企画1-調査テーマの提案
第3回:調査の企画2-発表と修正
第4回:背景理論の検討1-資料・文献検索
第5回:背景理論の検討2-資料・文献まとめ
第6回:背景理論の検討3-資料・文献の共有
第7回:仮説構成について講義
第8回:仮説構成
第9回:質問紙(アンケート)について講義
第10回:調査対象者の選定・調査項目の選定1-構成概念の定義
第11回:調査項目の選定2-調査項目の収集・作成
第12回:調査項目の選定3-調査項目の推敲・精選
第13回:質問文・調査票の作成1-質問項目の調査票への集約
第14回:質問文・調査票の作成2-調査票の発表と修正
第15回:データの収集1-調査実施に向けた準備
第16回:データの収集2-調査実施
第17回:データの収集3-調査票の整理
第18回:調査のまとめ・振り返り
第19回:データ入力・集計について講義
第20回:データ入力・集計
第21回:データ分析1-基本統計量の算出
第22回:データ分析2-仮説に対応した分析
第23回:データ分析3-発展的な分析
第24回:報告書の作成について講義
第25回:報告書の作成1-下書き
第26回:報告書の作成2-仮提出
第27回:報告書の作成3-修正
第28回:報告書の作成4-本提出

※授業の進行状況や社会情勢によって、変更する場合がある。
※岩﨑智史、埴田健司、仲嶺真の3名とも、全ての授業回を担当する。
事前学習・事後学習
授業以外に以下の事前・事後学習が必要である。(目安の時間数)
<事前学習>
次回授業で扱う範囲に関連する事項について調べておく。具体的には、授業進度に応じて、(1)必要な文献や資料の検索と読解、(2)「心理学研究法」の教科書や資料を用いた調査法の学習、(3)統計学の授業(「心理学統計法Ⅰ」など)で取り上げられた統計分析手法や統計ソフトHADの使い方に関する学習、(4)「心理学実験」の資料を用いたレポートの書き方に関する学習を求める。(1時間)
<事後学習>
授業内容を振り返り、まとめる。(20分)
アクティブラーニングの実施
グループワークが主となる演習の授業である。4~8名程度のグループでディスカッションを行いながら、(1)調査テーマの決定、(2)調査の企画立案、(3)調査の実施、(4)調査データの分析、(5)調査報告書の作成を進める。
ICTの活用
必携パソコンを使用し、(1)論文検索サイト(J-Stageなど)での情報検索、(2)WordやWebアンケートツールによる調査票の作成、(3)Excelによるデータ入力、(4)HADによるデータ分析、(5)調査報告書(レポート)の作成などを行う。CoLSや共有フォルダ(Google Drive)を利用して、必要な資料やデータの共有、レポートの提出を行う。
成績評価方法と基準
<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。

<評価方法>
基準に達しているか否かは以下の方法で判断する。
  • 授業への参加状況(アサインメント含む)20%、レポート80%として総合的に判断する。
  • アサインメント:論文の読解および要約、調査票の作成、調査データの入力および分析などを求める。
  • レポート:学術論文の執筆要綱に準じた形式のレポート作成を求める。
試験・課題に対するフィードバック方法
提出されたアサインメントについて授業内でコメントする。
レポートは仮提出の段階を設け、コメントをつけて返却する。
学生へのメッセージ
以下の事項を理解した上で履修するようにしてください。
  1. 初回の授業は必ず出席してください。調査を実施するグループとテーマを決めます。やむを得ず欠席する場合は、理由を添えて授業担当者(代表:埴田 hanita-kenji@tokyomirai.jp)に必ず連絡してください。
  2. グループワークを主とする演習の授業です。学生1人1人の積極的な参加を期待します。
  3. アサインメントを課すことが多くあります。アサインメントに取り組まなかったり、授業に欠席・遅刻・早退したりすると、グループ全体に大きな影響が出ます。
  4. 20分以内の遅刻・早退は2回で1回の欠席とみなします。
  5. 本科目は、社会調査士資格および認定心理士(心理調査)資格に係る科目です。社会調査士資格に関しては、授業後に社会調査士協会へ成果報告書(レポート)の提出が求められています。皆さんの作成した報告書が社会調査協会に提出され、公開されることをよく理解し、取り組んでください。
オフィスアワー
初回授業で説明する。
教科書・参考書
<教科書>
適宜資料を配布する。
<参考書>
授業内で適宜紹介する。